評価:
今回はコブラの2022年モデル中空アイアン「KING Forged Tec 2022」の試打計測を行いました。計測にはGCQuadを使用しています。
今作はマッスルバックのようなめちゃくちゃカッコいいデザインの中空アイアン。ヘッド内には充填剤を注入することで打感を向上させるテクノロジーなども使われています。
ストロングロフト設定ですが、ヘッドサイズもこの手のタイプでは小ぶりなので対象はアスリートゴルファーで間違いないでしょう。
結論からいうと、特別やさしい中空アイアンというよりはマッスルバックやハーフキャビティ寄りのシャープな中空アイアンです。
打点ブレに強くて縦距離の狂いづらいのがメリット。直進性も高くて方向性も優秀です。
カッコいい見た目でありながら飛距離もそこそこ期待できるため非常に実戦向きなモデルでおすすめなアイアンです。
それでは詳しいデータを見ながらコブラKING Forged Tec 2022アイアンについてレビューしていきます
- ヘッド:コブラ KING Forged Tec 2022
- 番手:7番
- ロフト角:29.5°
- シャフト:モーダス105
- フレックス:S
- ボール:タイトリスト プロV1
- 弾道計測器:GCQuad
コブラKING Forged Tec 2022アイアンの試打計測データとレビュー
▼平均のデータが下記
ヘッドスピード(m/s) | 37.9 |
ボールスピード(m/s) | 52.3 |
打ち出し角度(°) | 17.3 |
打ち出し方向(°) | 0.8(右) |
バックスピン(rpm) | 6358 |
サイドスピン(rpm) | -416(左) |
ピーク時の高さ(yd) | 30.2 |
降下角度(°) | 46.2 |
センターからのブレ(yd) | -3(左) |
キャリー(yd) | 162.5 |
総距離(yd) | 175.5 |
以上が計測データになります。
7番アイアンでキャリー162.5ヤード。
数字だけを見るとロフト(29.5°)なりの飛距離性能かなと感じますが、バックスピン量が多い事を考慮すると悪くないデータです。
バックスピンが増えるとドライバーと同じように飛距離は出づらくなるので、ある程度ボールスピードでカバーできていると考えています。
さらに飛距離を求めるなら兄弟モデルのKINGフォージドTEC Xの方が良いですね。
この中で特徴が出ているデータといえば打ち出し角です。
平均17.3°なのでやや低めです。
その変わりと言ってはなんですが、最初に言ったようにバックスピン量は6300回転がボリュームゾーン。ロフトを考慮するとハイスピンです。
高打ち出しで高さをだすというよりは、スピンで浮力を与えていくタイプのめくれる弾道。
見たとおり高さにバラつきは出ていますが、距離の誤差は小さいです。距離の誤差は最大3ヤードでした。
上下の打点ブレや捕まり具合による距離のズレは小さく、トップ気味であってもしっかり距離は出てくれる印象です。
普通になにも考えずに打ってみた場合の球筋はストレートですが、わずかにドローする程度の捕まり具合でした。
極端にヘッドがターンすることはなくて、緩やかに返っていく感覚。直進性も高く、ラインも非常に出しやすいです。
弾道を重ねてみたものがこちら。特に大きなブレもなく安定感があります。
バラつき具合はこのぐらい。
平均で3ヤード左側へ集まっています。繰り返しになりますが安定性は優秀です。
コブラKING Forged Tec 2022アイアンはこんな人におすすめ
マッスルバックやハーフキャビティなどのアスリート系アイアンを使っている方で、シャープでカッコいい見た目を重視しつつ、縦距離のバラつきが抑えられるモノ、さらに直進性の高いアイアンが欲しいと考えている方におすすめです。
特に距離のバラつきが小さくて、トップ気味でもしっかりと飛距離を確保してくれるなど、見た目以上に寛容性が高い点はメリットとなるはず。
ただし、特別に高打ち出しになるわけではなかたったので、優しめのポケットキャビティなどからの乗り換えはキツいかもしれません。そこだけ気おつけたほうが良いかもと思います。
コブラKING Forged Tec 2022アイアンのデザインについて
シンプルな外観でまるでマッスルバックアイアン。だけどしっかり中空です。
中空でもできるだけシャープなイメージが欲しい方にはめちゃくちゃハマる外観だと思います。
ヘッドサイズはわりとコンパクト。トップブレードも薄いほうですが、そのなかで適度な厚みがありバランスが非常に良いです。
オフセットも小さめですし、ほとんどストレートネックの感覚で構えることができます。
顔はかなり良いですね。
トウ側にはタングステンウェイトを搭載しています。重心位置をフェースセンターに持ってくる役割などがあります。
ソール幅は特別広くもなくて至って普通です。ここを見ればわかるとおり積極的に低重心化を狙っているとは思えません。
フェース面がこちら。
期待していた打感についてです。
今作も最近の中空の流行りである充填剤が注入されています。
個人的にコブラは複合ヘッドの打感作りがかなり上手いと思っているのですが、実際にはまだまだ中空感はあります。
とはいえマイルドで打球音もできる限り抑えられているので、打感に全集中している超こだわりゴルファーでもなければ問題はない仕上がり。
構造を考慮するとフィーリング面での完成度は高いです。
コブラKING Forged Tec 2022アイアンの総合評価
スピン性能の高さと縦距離も狂いづらい点は実戦向きだと思いますし、なおかつ直進性にも優れています。
トップ気味の当たりでもある程度カバーしてくれるため、非常に実戦向きな中空アイアンです。
デザインもめちゃくちゃカッコいいですし単純に所有欲も満たされます。
かなり良いアイアンでおすすめ。
評価:
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