最近話題のカーボンシャフト「スチールファイバー」のユーティリティ用シャフト「スチールファイバーHls」を購入したので計測を行ってみました
今回も計測にはPGAツアープロが多数しようする弾道計測器GCQuadを使用しています
計測に使ったスペックは下記
- ヘッド:テーラーメイド GAPR Hi
- ロフト:22°
- シャフト:Steel Fiber Hls
- フレックス:F4(S相当)
- トルク:3.2
- 使用ボール:タイトリスト プロV1x
カーボンシャフトがベースなのですが、その上にスチール繊維を巻きつけている複合シャフト。カーボンの軽量感や弾き感とスチールの粘りや安定性を組み合わせたモデルです
米LPGAツアーではアイアン用のスチールファイバーの使用者が増えているシャフトでございます。ぼくもアイアン用を購入しようと検討しているのですが、ひとまず気になっていたユーティリティ用を買ってみました
購入する時に気づいたんですけど、価格はスリーブ付きでも9000円ぐらい。単体だと6000円台と財布にめちゃんこ優しいカスタムシャフトです
結論:粘るカーボン。DGユーザーにおすすめ
結論から言っておくと、結構粘り感のあるカーボンシャフトです。しなり戻りもゆっくり目で、コントロール性能が良く、200ヤード先をピンポイントで狙えます。ユーティリティ用シャフトとしてはかなり優秀
スチールファイバーはカーボンにスチール繊維を巻いているわけなんで、基本はカーボン。スチールらしさについては強く感じることはなかったです
反対にスチールにカーボンを巻いているモーダスGOSTとは全く異なるシャフトで、この2機種を比べるとだいぶ優しく打てます
スチールファイバーHlsの試打計測データ
GCQuadでの計測データはこのような結果です。バックスピン量の少なさが際立っています
▼平均値が下記
ヘッドスピード(m/s) | 40.5 |
ボールスピード(m/s) | 59.0 |
打ち出し角(度) | 17.6 |
打ち出し方向(度) | -0.9 |
バックスピン(rpm) | 4375 |
サイドスピン(rpm) | 373 |
ピーク時の高さ(yd) | 38.8 |
降下角度(度) | 47.5 |
センターからのブレ(yd) | 6 |
キャリー(yd) | 199.8 |
総距離(yd) | 212.7 |
基本的にはフェード系ですが、飛距離ロスもほとんどなくて安定している印象です
▼弾道イメージ
ご覧のように全てフェード系となりました。安定感は◎
スチールファイバーHls評価レビュー
チャートではこのような結果です。捕まりに関しては良くも悪くもないってことで3点ですが、そのほかでは4点ととてもバランスの良いシャフト
飛距離十分なのに、降下角度が凄い
ユーティリティですから、飛距離はもちろん高さとスピン性能も重要。その点に関しては申し分ありません
4000rpm以上のバックスピン量に加えて、降下角度が平均値で47.5°です。200ヤードを狙っていく番手でこれだけの角度がつけば大体のグリーンでは止められます。飛びすぎるわけでもなく狙ったポイントに止められる点が優秀
球筋に関しては後述しますが、フェード系にしてはスピンが過剰に増えないので、カットして打っても飛距離ロスが出にくいのもメリットです
フェード系だけど、逆球が出にくいことが1番の安心材料
球筋は基本的にフェード系でした。ユーティリティというクラブの特性上捕まりやすいシャフトは使いにくく感じてしまうから、これぐらいの捕まり具合は安心して使えます
勘違いしないでもらいたいのは、捕まりにくいということはなくて、ぼくの持ち玉がスライスだからこういった打球になったというのもあります。ただ、スライスを打って行く際に怖いのは逆球が出てしまうことですが、それが出づらいという事が嬉しいところです
一貫性のある打球でまとまりはそこそこ
前述したように逆球がでなくて、一貫してフェード(スライス)が打てるので安定感は高いです
まとまり方も優秀で、200ヤードを狙うクラブで落下地点のブレ幅も小さい。高さも揃うので、キャリーのブレも6ヤードが最大でした。縦横ともに安定しています
先端剛性はスチールほど高くはなくてハードすぎない
スチール繊維を巻きつけているという構造なので、スチールシャフトのような剛性感をイメージしていましたが、そこまで剛性は強くありませんでした
あくまでカーボンシャフトというフィーリングではあります。ただ、切り返しからの粘り感は特有のものがあります。カーボンらしい振りやすさの方が強いので、動きのですぎるシャフトは嫌だなーと思っているなら選択肢としてはアリです
反応もそこそこ良いので操作性は良好
まとめ
スチール感をイメージしていましたけど、あくまでもカーボンシャフトです。先端の剛性感はスチールほどではなかったですね
カーボンにしては粘り感が強いので、ダイナミックゴールド系のシャフトを気に入って使っている方ならすんなり導入することができると思います
個人的には200ヤード先を左を気にせず狙っていけて、高さも十分出るのでひとまずエースとして使用します
価格のわりには高性能でおすすめ
おすすめ度:
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