本間ゴルフ TW777 360Ti ミニドライバーの試打計測を行ったのでレビューします。
計測にはトラックマン4を使用しています。(今まではGCクアッド使っていましたが、アプリなどソフトウェアの使いやすさから変更しました)

目次
本間ゴルフ TW777 360Ti ミニドライバーの概要とデザイン

本間ゴルフからミニドラが出たので購入しました。国内メーカーの中からは、これというミニドライバーが中々出て来ないよなーと思っていたところ、ついに発売してくれて嬉しい限り。
個人的にはミニドラというジャンルがもっと盛り上がってほしいので、他の国内メーカーもこの流れに乗ってもらいたいものです。
さて、本間のミニドラはヘッド体積が360ccで、これまでテーラーメイドやキャロウェイ、タイトリストが出してきたモデル達よりも数字上大きいです。
360ccというと、これはもう完全にドライバーの代替としてのポジションなんだろうなと思いますよね。

所有しているミニドラの中でも特に気に入ってる、約300ccのテーラーメイド r7クアッドミニと比べて、投影面積がめちゃくちゃく違うか?というとそうでもありませんでした。

左右入れ替わっていて申し訳ないですが、左が本間のミニドラです。横からみると流石に厚みとしてのボリュームはあるように見えますね。

でもこうやってみるとフェース高に大きく差があるようにも見えないし、肉眼で実物を見ても360ccあるんだー・・・ぐらいの印象です。


ヘッド形状は本間のドライバーという形状です。丸みのあるげんこつタイプ。カタチに癖はあまり無く、クラウンの装飾もヒール側のHONMAの新ロゴのみでシンプルです。
TW777シリーズのドライバーはカーボンボディでしたが、このミニドライバーはフルチタン製。
おそらくフルドライバーの方は慣性モーメントを高めるためのカーボン構造だったのに対し、ミニドラの方は操作性や振りやすさを重視した構造のため、こういった素材の違いがあるのだと思います。
また、ミニドラでは開口圧延でフェースを構築しています。(460ccの方は鍛造ふぇーs)、鍛造に比べて反発のムラが少なく、弾き感の強い鋭い打音になりやすい製法とされています。

他社は11.5°と13.5°のラインナップが多いですが、360 Tiのロフトは11.5°のみです。(本間独自の調整システム ノンローティングシステムを搭載)
タイトリストは13.5°だけだったりするので、本間の場合はシンプルに操作性の良いドライバーとして展開したというのが伺えますね。となると問題はドライバーの代替にできるほどの飛距離が出せるのか?という点です。


大きな特徴として、ソールには入れ替え可能なウェイトが3つあります。ソールの前後+トウ側にひとつです。
12g×4g×4gのウェイトで、弾道調整が可能。チューニングの幅は非常に広いのは面白いところです。
本間ゴルフ TW777 360Ti ミニドライバーの試打計測データ


ミニドライバーはヘッドスピード43m/s〜44m/sの範囲内での計測に統一しています(1m/sぐらいは前後するのはご了承ください)。

試打計測の平均データが下記
| クラブスピード | 43.7 m/s |
|---|---|
| ボールスピード | 64.9 m/s |
| スマッシュファクター | 1.48 |
| 打ち出し角 | 13.3° |
| スピン量 | 2810 rpm |
| キャリー | 238.3 yd |
| トータル距離 | 260.3 yd |
| 最高到達点 | 31.0 yd |
| 落下角度 | 38.7° |
| スピン軸 | -5.4° (左) |
| 曲がり幅 | -9.9 yd(左) |
| キャリーサイド | -10.3 yd(左) |
| 打ち出し方向 | -0.1 (左) |
スマッシュファクターは1.48と良くて、パフォーマンスとしてはまずまずといったところでしょうか。
飛距離性能と上がりやすさの分析

トータルの平均飛距離は260.3ヤード。360ccという他社よりも大き目のサイズ感だったので、ミニドラの中でも飛距離も出しやすいタイプなのか?と思っていましたが、意外とそうでもないのかなというデータでした。
キャリーやトータル飛距離は、キャロウェイ ELYTEの13.5°、タイトリスト GT280 13.5°と似たようなデータです。
ただ、初速は非常に優秀で、64.9m/s出ています。テーラーのr7クラッドミニよりもこの数値は良いし、何ならミニドラでは一番良いぐらいのスピードは出せていました。
そこまで伸びなかったのはバックスピン量の平均値が2000回転後半だったのが影響しています。比較的スピンが入りやすいタイプだったので、基本的には一撃よりも安定性や操作性を担保するための重心設計なのかもしれません。あえてのフルチタンだし。

ただ、うまくスピンが減らせた場合の一発での飛距離だと270ヤード弱まで伸びたので、飛びのポテンシャル自体はまあまあ結構高いなと思います。
ドライバーの代替としては、ウェイトの入れ替えやロフト調整でスピン調整で補えそうです。
弾道や球筋、方向性の分析

基本的には結構つかまりの良いタイプでした。ミニドラの中ではELYTEミニの捕まりやすさに近い傾向があり、一般的な目線で見ると優しさ重視な感じがあります。
テーラーr7やタイトGT280よりは明らかにつかまりが弱いので、この2機種で右にミスしやすかった人には打ちやすいと感じるのかなと思います。

こすったかもで、上記のデータぐらいになるので、基本はスライスに強い印象。

分散データを見ても左に集中しているのがわかります。右へのミスはほとんど無かったです。
安定感がめちゃくちゃあるか?というと、まあまあって所で、圧倒的に曲がりにくいという事もありませんが、45インチクラスのフルサイズドライバーで右へのミスが多い人だとかなり安定するはず。
本間ゴルフ TW777 360Ti ミニドライバーのフィーリング

打音は思っていたよりも大きな金属音でした。コンポジットヘッドではないので、こもった変な音はしませんが、想像よりも反響はするなーという印象です。
食いつき感はそこまで無いので、もうちょっと低音寄りの調整をしてもらえたら最高でしたね。
スピンは入りやすいので操作性という点ではかなり優秀です。他のミニドラよりも全体的に優しく扱えるなとは思います。
本間ゴルフ TW777 360Ti ミニドライバーの良かった所・微妙な所
本間ゴルフ TW777 360Ti ミニドライバーの性能と総合評価

ミニドラというジャンルの中では、数値上最も体積が大きくて、初速の期待値は高いです(実際初速はr7クアッドミニより出ていた)
傾向としてはスピンが比較的入りやすいため、思っていたほどは飛距離が伸びませんでしたが、調整次第では伸ばせる可能性が十分あります。
そしてミニドラの中では現状最も右へのミスは出づらく、そういった意味では特に優しいタイプであると思うので、この味付けは差別化ポイントとして評価できるのではないでしょうか。
フルサイズのドライバーで右へのミスが多い人には特に相性が良いように思いますので、一度は試してもらいたいです。
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