試打レビュー

ヤマハ RMX DD-2ドライバーの試打レビュー|トラックマン4でデータ計測

ヤマハ RMX DD-2 ドライバーの試打レビュー

ヤマハ RMX DD-2 ドライバーの試打計測を行ったのでレビューします。

計測にはトラックマン4を使用しています。(今まではGCクアッド使っていましたが、アプリなどソフトウェアの使いやすさから変更しました)

トラックマン4
まさ
まさ
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ヤマハ RMX DD-2 ドライバーの概要とデザイン

ヤマハ RMX DD-2 ドライバー

RMX DD-2はDDシリーズの2種類あるヘッドのうち、つかまりとやさしさで飛ばすに重点を置いた方のモデル。

ヤマハ RMX DD-2 ドライバーのヘッド形状
ヤマハ RMX DD-2 ドライバーのヘッド形状2

投影面積も兄弟モデルであるDD-1よりも大きいです。形はオーソドックスでアングルもストレート系ということで癖無し。マジで構えやすい。

ヤマハ RMX DD-2 ドライバーのフェースと打感

そして最大の特徴が、シリーズ初採用となる三菱ケミカルと共同開発した8軸積層のカーボンフェース「OCTA ANGLE CARBON FACE」。

8軸カーボンフェースはヤマハ独自のテクノロジーで、従来の4軸・6軸構造を上回る剛性と反発効率を両立しているとし、RMX史上最高レベルのボール初速だということ。ということなんで正直かなり期待していましたね。

ヤマハ RMX DD-2 ドライバーの8軸カーボンフェース

カーボンフェースの色もブラック系で、見た目の違和感はほとんどありません。

また、フェースには特殊な凹凸塗装が施されており、ドライ・ウェット問わずスピン量と方向性のばらつきを低減できる点を強調しています。

ヤマハ RMX DD-2 ドライバーのヘッド形状横から

加えて、ヘッドスピード30〜50m/sのアマチュア層を対象に、実打・ロボット試験の大規模データから導き出したバルジ&ロール設計が採用されており、オフセンターヒット時の集弾性が大きく向上しているってのも強みです。

ヤマハ RMX DD-2 ドライバーのウェイト
ヤマハ RMX DD-2 ドライバーの弾道調整機能

ヘッド後方にウェイトが装着されていて、捕まりをさらに強化したい場合はヒール側に移動することもできます。

ヤマハ RMX DD-2 ドライバーの試打計測データ

今回の試打では、ロフト9°、シャフトは「TENSEI FR 60 Sフレックス。計測器はトラックマン4です。使用ボールはタイトリスト PRO V1x。

2024年以降、ドライバーはヘッドスピード44m/s〜46m/sの範囲内での計測に統一しています(1m/sぐらいは前後するのはご了承ください)。

まさ
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試打計測の平均データが下記

クラブスピード44.1 m/s
ボールスピード65.5 m/s
スマッシュファクター1.49
打ち出し角14.0°
スピン量2337 rpm
キャリー245 yd
トータル距離270.5 yd
最高到達点30.6 yd
落下角度36.7°
スピン軸-3.6° (左)
曲がり幅-5.9 yd(左)
キャリーサイド-16.3 yd(左)
打ち出し方向-2.4 (左)

平均でスマッシュファクター1.49は驚異的です。とにかく効率の良さが際立つ結果となりました。

飛距離性能と上がりやすさの分析

ヤマハ RMX DD-2 ドライバーのトラックマン計測データ2

トータル飛距離は平均270ヤードをわずかに超えてきました。一応当サイトの飛ぶ基準をクリアしたカタチです。

キャリーも245ヤードとしっかり出てくれました。

際立つのは先ほども言ったようにインパクト効率です。スマッシュファクターが平均で1.49は素晴らしい結果。

8軸カーボンフェースによる効率の良さを謳っていましたが、まさにそのとおりだったので驚きますね。

ヤマハ RMX DD-2 ドライバーのトラックマン計測データ3

上記画像はヘッドスピードが出なかったものですが、ボールスピードが出ていました。よくみるとスマッシュファクター1.52となっており、脱帽レベルです。

とまあ、とにかく初速が安定して出てくれるので、縦距離の誤差も極めて小さかったのが印象的。

バックスピン量は2300回転ほどで推移していたので、もの凄い低スピンではなかったため、飛び様も安定していました。

高さは中~高弾道で、キャリーも稼ぎやすかったです。

弾道や球筋、方向性の分析

ヤマハ RMX DD-2 ドライバーのトラックマン計測データ2

つかまりは結構強くて、しっかり目のドローが出ました。スライス系を軽減したい方にとっては扱いやすいと思います。

基本的につかまってくれるから余程でない限りはヒール側にウェイトを移す必要はないんじゃないか・・・という印象。それぐらい優しくつかまるドライバーですね。

ヤマハ RMX DD-2 ドライバーのトラックマン計測データ4

弾道傾向は一貫しています。

ヤマハ RMX DD-2 ドライバーの弾道分散データ

分散を見てみるとこんな感じです。平均で左16ヤードなのですが、一貫性はあるし集弾性も非常に優秀です。

効率よく飛ばすことだけでなく、安定感もあるので実戦での結果も出しやすいドライバーだと感じます。

ヤマハ RMX DD-2 ドライバーのフィーリング

ヤマハ RMX DD-2 ドライバーのフェースと打感

カーボンフェース自体に違和感はない、それどころかかなり上手な作りこみでチタンフェースと遜色ないフィーリングでした。

DD-1も一緒に打っていますが、それと比べるとやや軽めな音にはなっていますが、十分良い打感だと感じました。

ヤマハ RMX DD-2 ドライバーの良かった所・微妙な所

良かった点
微妙な点
  • インパクト効率の良さは最強レベル
  • キャリーが安定して出てくれるし、球筋にも一貫性がある
  • カーボンフェースだがフィーリングも十分良い
  • 爆発的な飛びを求める場合、低スピン性能はそこまで強力ではなかった(とはいえ適正スピン)

ヤマハ RMX DD-2 ドライバーの性能と総合評価

ヤマハ RMX DD-2 ドライバー
ヤマハ RMX DD-2 ドライバー
飛距離
9.0/10
弾道の高さ
8.0/10
低スピン性能
6.8/10
安定性
9.0/10
打感
8.5/10
構えやすさ
8.5/10
操作性
7.0/10
つかまり
8.5/10

今作はとにかくインパクト効率が最高でした。スマッシュファクター1.49が平均で出るのは驚異的です。

効率よく飛ばせるドライバーを探しているなら間違いなくチェックしておくべきドライバーですね。

つかまりも非常に良いので、多くの方が恩恵を受けられると思いますし、上りやすさもあるので、総合的に見てとても優しく打てるため評価は高いです。

ただ、スピン量は適正範囲内に収まるということで、それはそれで良いのですが、一撃の爆発的な飛びを求める方にとってはやや物足りないかもしれません(カスタムするならスピン量低減の方向で行くとめちゃくちゃ飛ばせそう)

インプレスのドライバースターもカーボンフェースでめちゃくちゃ良いですが、今作の方がカチャカチャも付いているので汎用性も高いし総合力は上だと思っています。

つかまりとやさしさ、実戦で安定して飛ばしたいと考える方には非常におすすめ。

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まさ
ゴルフメーカーとゴルフショップで合計15年間働いた経験を元にゴルフに関するギア(クラブや計測器など)をわかりやすく紹介しています。ベストスコアは69 ショップ勤務時代に、クラフトマンとして修理・カスタマイズ技術を習得。現在もクラブ修理全般こなすクラブマニア。 Twitter、インスタグラム、Youtubeと各種SNSも運営していますので、フォローよろしくお願いします。 プロフィールはこちら
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