ヤマハ RMX DD ユーティリティの試打計測を行ったのでレビューします。
計測にはトラックマン4を使用(今まではGCクアッド使っていましたが、アプリなどソフトウェアの使いやすさから変更しました)

結論から言うと、飛びは本当に良い。です!
弾きも良くてスマッシュファクター(ミート率)も高いレベルで安定するため、ロングレンジを狙っていくクラブとしては頼もしい限りです。
ただ、方向性は△という感じではありました。
目次
ヤマハ RMX DD ユーティリティの概要とデザイン

2025年のRMX DDシリーズ(DD-1ドライバー、DD-2ドライバー)が、かなり良い感じ仕上がりだったので、このユーティリティの飛びにも期待したいところです。
今作のDDユーティリティは、フェースには高強度マレージングを素材に使用し、薄肉化することで15%アップしたとアピールしています。

外観には特に大きな特徴はなくて、外部ウェイトなども見当たらず非常にシンプルな見た目で、ビジュアルに関しては地味すぎるぐらいの印象です。
とはいえ、ヘッド内部の外周部にウェイトを大量に内蔵することで、低くて深い重心にすることと、横方向の慣性モーメントを10%向上させている点を特徴としています。


形状はオーソドックスなタイプで、癖も全くと言って良い程ありません。ヘッドサイズは比較的大きめな感じですね。これは22°のヘッドですが、フェース面もしっかりと見えるので安心感も結構あります。
フェースアングルは僅かに被っているようにも見えます。フェースのトップラインがストレートな感じに見えるので、開いては見えないのも影響しているのでしょう。どっちかというと捕まり顔ですね。

横から見ると、ヘッド中央部にそこそこボリューム感があってシャローよりも実はディープ寄りな感じでしょうか。

今作では新スコアラインということで、フェース表面には小さな凸凹が入っており、水はけを良くしています。様々なライで使用する機会の多いユーティリティにとっては嬉しいところかもしれません。
ヤマハ RMX DD ユーティリティの試打計測データ



試打計測の平均データが下記
2024年以降、ユーティリティはヘッドスピード39m/s〜41m/sの範囲内での計測に統一しています(1m/sぐらいは前後するのはご了承ください)。
| クラブスピード | 40.4 m/s |
|---|---|
| ボールスピード | 58.7 m/s |
| スマッシュファクター | 1.45 |
| 打ち出し角 | 14.6° |
| スピン量 | 4,116 rpm |
| キャリー | 199.9 yd |
| トータル距離 | 214.4 yd |
| 最高到達点 | 31.7 yd |
| 落下角度 | 43.5° |
| スピン軸 | -0.5° 左 |
| 曲がり幅 | -1.1 yd 左 |
| キャリーサイド | -6.5 yd 左 |
| 打ち出し方向 | -1.6° 左 |
22°帯のユーティリティとしては飛距離はかなり良いです。見た目がちょい地味だったのに思っていたよりも飛ばしやすくて正直驚いています。ダークホース的なユーティリティになりそう。
飛距離性能と上がりやすさの分析

22°帯で平均キャリーが199.9ヤード。ほぼ200ヤードのキャリーでした。
このぐらいのヘッドスピードでの飛距離としては非常に良く飛んでいます。最近打った中で特に良かった、キャロウェイ APEX UW(2025)と比較しても遜色無い飛びです。
ユーティリティでスマッシュファクターが1.45と高い値が出せている点にも注目してもらいたいですね。
強振せずとも初速が出てくれるので、軽く振っても飛距離がだせるようなタイプに感じます。弾きは相当良い感じでした。

高さ的には当サイト基準で見ると、それほど上がりやすいという感じではありませんでした。ちょっとライナー性の弾道だったことで、落下角度が43°と、わずかに浅いところは気になってきます。
バックスピン量は4000回転以上をキープできているので、割といい感じなだけにもう少し上がりやすければ良かったのかもしれません。止めやすさよりも前への推進力が強い傾向があったので、飛ばしやすいタイプのユーティリティを探している人には良さそうです。
弾道や球筋、方向性の分析

捕まり顔の割には極端に捕まる事はありませんでした。筆者はドローヒッターなので、それを踏まえるとニュートラルな捕まり感ですね。

左に若干出やすかったので、分散データは左寄りですが、スライス回転の打球も含まれているため左だけでなく、中央付近に戻ってくる打球もあります。
安定性はそこまで良いとは思いませんでした。データを見ても左右ブレが大きいのが気になるところです。

フェードなのかと思いきや、時折でる逆玉的な打球が少し怖いですね。捕まったり捕まらなかったりで不安定な感じは否めませんでした。
ヤマハ RMX DD ユーティリティのフィーリング

反発力の強い打感で、飛びそうだなーというフィーリングです。
実際ボールスピードも効率良く出せるので、手応えと出球のイメージは合致します。
ソフトフィーリングで球持ちが良いというユーティリティではないですが、個人的にはFWやUTは爽快感のある方が好みなので好印象でした。
ヤマハ RMX DD ユーティリティの良かった所・微妙な所
ヤマハ RMX DD ユーティリティの性能評価チャート
飛距離は本当に良いです。反発性能が良くて、スマッシュファクターも安定していました。初速はシンプルに出やすし、弾く打感ともしっかりマッチしています。
ヘッド形状もシンプルでクセのないところ万人受けしそうだなと思います。
ただ、捕まったり捕まらなかったりがあって左右のブレが大きかったのは気になっていますね。ドローならドロー、フェードならフェードという感じで一貫性がないとロングレンジを狙っていく場合には不安材料には思います。
顔つき的にはつかまり系なので、カスタマイズしたり鉛で調整するならドローよりで思い切って調整するほうが使いやすくはなるのかなと。
まあ、安定性は△ということですが、飛びは確かに良いので、ユーティリティに飛距離を求めているなら試してみる価値はあります。
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