ヤマハ RMX DD フェアウェイウッドの試打計測を行ったのでレビューします。
計測にはトラックマン4を使用しています。(今まではGCクアッド使っていましたが、アプリなどソフトウェアの使いやすさから変更しました)

フェースの薄肉化と横方向の高MOI化をしたということですが、過去モデルと比べて単純に飛距離性能が上がっています。まじで良いです。飛ばし重視なら絶対チェックしてえおいてほしいですね。
あと、あえて調整機能を付けないという点も継続していて、性能を尖らせようとしている点も好印象でした。
しかも今回はチタン製ではないので価格もとんでもなく高いみたいな事もないのも良き。
目次
ヤマハ RMX DD フェアウェイウッドの概要とデザイン

高強度のC300マレージング鋼が使用されたフェアウェイウッド。ボディはステンレスで、クラウンはカーボン。意外なことに今作はチタン製ではありません。
チタンでないことで価格はそこまで高くなっていないのは個人的に嬉しいなと感じました。

チタンフェースではないですが、フェースは2mmを切るほどの極薄に仕上げることで、反発性能は前作から10%も向上したとしています。
飛距離性能はかなり影響が出そうですが、このあたりは後程詳しく見ていきましょう。


外観はシンプルですが、ヘッド内部には重心を最適化するためのインナーウェイトが入っています。低重心化と同時に、後方側にもウェイトを配置することでMOI値は30%向上している。
あと横からみると比較的シャロー形状ですね。


ヘッド形状は見事なまでの洋ナシ形状。めちゃくちゃ綺麗です。見た目は最高に良いです。

あと、フェースには細かな凸凹があって水はけを良くしているということ。これはDDしりーうのドライバーなどとも共通ですね。
ヤマハ RMX DD フェアウェイウッドの試打計測データ


2024年以降、フェアウェイウッドはヘッドスピード42m/s〜44m/sの範囲内での計測に統一しています(1m/sぐらいは前後するのはご了承ください)。

試打計測の平均データが下記
クラブスピード | 42.2 m/s |
---|---|
ボールスピード | 63.4 m/s |
スマッシュファクター | 1.50 |
打ち出し角 | 14.8° |
スピン量 | 2815 rpm |
キャリー | 233.4 yd |
トータル距離 | 275.0 yd |
最高到達点 | 33.0 yd |
落下角度 | 40.3° |
スピン軸 | -7.9° (左) |
曲がり幅 | -13.8 yd(左) |
キャリーサイド | -18.8 yd(左) |
打ち出し方向 | -1.2 (左) |
スマッシュファクターは1.50で平均でこれは別格レベルの効率の良さでした。
飛距離性能と上がりやすさの分析

トータル飛距離は254ヤードです。ヘッドスピード42〜43での計測としては良いデータ。非常によく飛ぶフェアウェイウッドなのは間違いありません。
キャリーも安定して230ヤードを超えてくるので、サイト平均からしても上位です。

とにかく弾きが良くて初速が素晴らしいです。スマッシュファクターが平均で1.50が出ているのも驚異的ですし、とにかく効率の良さが際立っていますね。
まじでどこに当たってもいいぐらいにスマッシュが安定するし、初速低下も小さい。ミスっても飛距離ロスが出づらいという面での寛容性は最高クラスです。
また、高さも比較的出やすいぐらいには低重心化できていますが、バックスピン量が比較的しっかりと入っている点も良いです。ただ、ぶっ飛ぶだけでなく、コントロールもしやすい点も評価したいところ。
弾道や球筋、方向性の分析

つかまりが良いのは相変わらず。これはヤマハのウッド系については多い傾向なので、今回もそんな感じねーというところ。

集弾性が良いので、方向は左に集中しているものの、計算できるので問題なさそう。

筆者はドローヒッターですが、それでもこれはかなり捕まるなーという印象ですので、スライサーの方でも比較的扱いやすいと思います。
曲がり幅は結構でかいので、左を消したい人はカスタム推奨です。
ヤマハ RMX DD フェアウェイウッドのフィーリング

フェースの薄肉化が影響しているのか、反発感が強くなった気がします。
これがまあ気持ちよくて、個人的にはツボなフィーリングでした。バチーンと弾くし、それに見合った初速が出てくれるので爽快感がやばい。
食いつく感じではないけれど、飛ぶフェアウェイウッドを求めている人にとってはマイナス面にはならないと思います。
ヤマハ RMX DD-1 ドライバーの良かった所・微妙な所
ヤマハ RMX DD フェアウェイウッドの性能と総合評価

飛距離はめちゃくちゃ良いです。筆者としては過去のRMXフェアウェイウッドと比べても、それらを超えていると感じています。
とにかくスマッシュファクターの安定度が別格で、平均してよく飛ぶのでそういう印象にもなっています。
バックスピン量がまあまあ入る方ではあるので、一発の破壊的な飛びというよりは、安定して高い飛びを得られることが良かった点です。
反発力が上がって、球離れも速く感じるため、操作性はやや下がりますが、難易度の高いフェアウェイウッドというクラブとしては、安定して飛ばせるほうが有利でしょう。
しかも今回はチタン製ではないので、価格もそこまで高くならなかったのも強みと言っていいかなと思います。それでいてチタンフェアウェイウッドクラスの飛びなんだから文句ありません。
いやー、これまたやばいフェアウェイウッド作ってきたなーという感じで、名器と読んでも良いかもしれません。
関連優しくて飛ぶフェアウェイウッドおすすめ人気ランキング【2025年版】
関連ヤマハ RMX DD-1ドライバーの試打レビュー|トラックマン4でデータ計測
関連ヤマハ RMX DD-2ドライバーの試打レビュー|トラックマン4でデータ計測
関連【試打評価】インプレス ドライブスター TYPE/Sドライバー|トラックマン4で計測【ヤマハ】
関連【試打評価】ヤマハ インプレス ドライブスター フェアウェイウッド(2024)|トラックマン4で計測
関連ヤマハ RMX DD-2 アイアンの試打レビュー|トラックマン4でデータ計測