キャロウェイから2026年モデルとして登場した「Quantum(クアンタム)」シリーズ。その中でも、ツアープロや上級者から人気の高い「クアンタム トリプルダイヤモンド ドライバー」を試打しました。
「Speed is Everything(スピードがすべて)」を掲げた今作ですが、単に初速が速いだけではなく、新開発の3層構造フェースにより、打感やスピンコントロール性能が劇的に進化しています。
結論から言うと、ハードヒッターにとっては「過去最高傑作」と言っても過言ではない完成度でした。今回はその詳細を、実際の計測データとともにレビューしていきます。
クアンタム トリプルダイヤモンド ドライバーの概要とデザイン

まずは今作の最大の特徴であるテクノロジーや、構えた時の顔つきについて触れておきます。

今回のトピックはなんといっても「Tri-Force(トライフォース)フェース」でしょう。
従来のチタン単一素材ではなく、「極薄チタン」「ポリメッシュ(ポリマー)」「カーボン」を重ね合わせた3層構造を採用しています。これにより、フェースのたわみを最大化しつつ、ポリマー素材が衝撃を吸収して心地よい打感を生み出す仕組みです。
構えた印象とデザイン

ヘッド体積は450cc。兄弟モデルのMAXに比べると一回り小ぶりな洋ナシ型(Tour-validated shape)です。


クラウンは非常にすっきりとしています。
これまでのキャロウェイにあった「シェブロンマーク」のアライメントがなくなり、カーボン織り目が見えるダークな仕上げ。シンプルで集中しやすいように改良がされているのが印象的。


ソールには前方と後方にウェイトポートがあり、標準ではヒール側に9g、トゥ側に1gが配置されています。これを入れ替えることで、よりつかまりを抑えたフェード設定にすることも可能です。
クアンタム トリプルダイヤモンド ドライバーの試打計測データ

それでは、実際に試打を行った結果を見ていきましょう。
今回はロフト9.0度、シャフトは純正の「TENSEI GRAY 60 FOR CALLAWAY(S)」を使用しました。計測器はトラックマン4、ボールはタイトリスト PRO V1x RCTです。
試打データの平均値
| 項目 | 平均数値 |
|---|---|
| クラブスピード | 46.4 m/s |
| ボールスピード | 68.4 m/s |
| スマッシュファクター | 1.47 |
| 打ち出し角 | 13.1 ° |
| スピン量 | 2350 rpm |
| キャリー | 257.7 yd |
| トータル距離 | 283.1 yd |
| 最高到達点 | 31.6 yd |
| 落下角度 | 36.9 ° |
| スピン軸 | -0.3 左 |
| 曲がり幅 | -0.3 左 |
| キャリーサイド | 3.7 右 |
| 打ち出し方向 | 0.9 右 |
これまでのクアンタムシリーズも打ってきましたが、やはり飛距離性能が素晴らしかったです。余裕でトータル280ヤード超えを記録しました。なによりボールスピードの出しやすさは突出していると感じます。
特筆すべきはスピン量です。やはり低スピン系モデルではありますが、平均で2350rpmほどで推移しており、極端なドロップが出るような「危険なロースピン」にはなりませんでした。これによってキャリーもしっかり稼げますし、弾道の安定性も高まっています。
単純な「一発の飛び」だけならトリプルダイヤモンドMAXの方が上かもしれませんが、適度にスピンが入ってコントロール性能も確保したい方には、今回のトリプルダイヤモンドの方が扱いやすいかもしれません。
飛距離性能と上がりやすさの分析
データを見ても分かる通り、初速性能は文句なしの「満点」です。キャリーは特に出しやすかったです。
打ってみて感じるのは、球質の良さです。打ち出し角は13.1度と標準的ですが、そこからめくれることなく、前へ前へと突き進むライナー性の弾道が出ます。しかもそれでいてドロップの不安の少ない最適なスピン量なのが嬉しい。

打点が多少上下にズレても、キャリーのロスが非常に小さく抑えられている点も印象的でした。
左右に曲がったとしても縦距離(キャリー)があまり変わらないため、マネジメントのしやすいドライバーという側面も持ちあわえています。

ただし、ヘッドスピードが40m/s前半の方だと、ボールが上がりきらずにドロップする可能性もあるようなタイプでした。推奨としては44m/s以上で振れる方が、このヘッドのポテンシャルを最大限に引き出せるでしょう。
弾道や球筋、方向性の分析

今回の試打における弾道傾向は、ストレートからわずかにフェード寄りでした。
「フェードバイアス」と言っても、右に滑って逃げていくような球ではなく、ほぼストレートに近い球筋です。ドローヒッターが左を怖がらずに振れるのはもちろん、フェードヒッターが使っても右へのミスが過剰に出ることはなさそうです。
ボールのねじれが極端に少なく、450ccという小ぶりなヘッドとしては非常に高い安定感を持っています。
キャロウェイの歴代トリプルダイヤモンドの中でも、最もクセのない素直な球筋と言ってよいでしょう。

分散については、オートマチックに真っ直ぐ飛ぶというよりは、操作した通りに飛ぶ印象です。「どこに当たっても曲がらない」というよりは、「意図したラインに打ち出せる」というタイプですね。
クアンタム トリプルダイヤモンド ドライバーのフィーリング

「打感」は特に素晴らしいです。通常、初速が出るモデルは弾き感が強く、打感が硬くなりがちですが、このクアンタム トリプルダイヤモンドは違います。
新採用のポリマー素材(ポリメッシュ)の効果か、フェースへの「食いつき」が非常に強いです。インパクトでボールが一瞬潰れるような柔らかさを感じさせつつ、そこから猛烈なスピードで弾き出される感覚。プロたちが「不思議なフィーリング」と表現するのも納得です。
打音も「バシッ」という落ち着いた重厚な音で、金属音が響きすぎず、低音寄り。
座りの良さもシリーズを重ねるごとに改善されており、ポンと置いただけでターゲットに対してスクエアに構えられるようになった点は良かった。
良かった所・微妙な所
試打を通じて感じたメリットと注意点を整理します。
良かった点
- 単純に飛びは最高だが、スピンが適度に入るためキャリーも安定しやすい
- 基本の球筋はストレート系で、ドロー・フェードどちらも狙える万能タイプ
- クアンタムシリーズでは最高の「食いつく」打感
微妙な点
- デメリットなし(ターゲット層に合致していれば、文句のつけようがない完成度)
あえて言うなら、スライサーやボールが上がらない方には手強いクラブですが、それはこのモデルの役割ではないため、欠点とは言えません。
クアンタム トリプルダイヤモンド ドライバーの総合評価

最後に、各項目の評価スコアと総評をまとめます。
| 項目 | 評価(10点満点) |
|---|---|
| 飛距離 | 10 |
| 弾道の高さ | 8 |
| 低スピン性能 | 8 |
| 安定性 | 8 |
| 打感 | 10 |
| 構えやすさ | 8 |
| 操作性 | 9 |
| つかまり | 6 |
総括
キャロウェイ クアンタム トリプルダイヤモンド ドライバーは、飛距離と操作性、そしてフィーリングを高次元で融合させています。ツアー系のドライバーとしては傑作と呼べます。
特に「初速は欲しいけれど、打感やコントロール性は犠牲にしたくない」という上級者にとっては、これ以上ない選択肢になるでしょう。左へのミスを消しつつ、安定して280ヤード以上を狙っていけるポテンシャルも驚異的。
決して「やさしい」クラブではありませんが、扱えるパワーと技術を持つ方にとっては、最も買いのドライバーと言ってもいいです。
クアンタム トリプルダイヤモンド ドライバーはどこで買える?
最後に、購入方法についてのアドバイスです。今回ご紹介した「トリプルダイヤモンド」は、すべてのゴルフショップで販売されているわけではありません。
キャロウェイが認定した一部の店舗(Callaway Selected Store)と公式オンラインストア限定のモデルとなっています。
特にこのクラスのドライバーを検討される方は、ご自身のスイングに合わせたシャフト選びが非常に重要です。
キャロウェイ公式オンラインストアであれば、ヘッドの在庫確度が高いだけでなく、カスタムシャフトのラインナップも豊富です。「どのシャフトが刺さっているか不安」という心配もなく、確実に日本正規品を手に入れることができます。
初期出荷分は早めに完売する傾向がありますので、気になっている方はまず在庫状況をチェックしてみることをおすすめします。
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