今回の記事では、テーラーメイドの最新作「Qi4D LS ドライバー」の試打レビューをお届けします。
「剛速を極める」というキャッチコピーの通り、圧倒的なボールスピードと低スピン性能が話題のモデルです。前作からどう進化したのか、実際に打ってみないと分からないリアルな評価をまとめました。
飛距離性能はもちろん、ハードヒッターが気になる「左へのミス」の許容度や、進化した調整機能についても詳しく解説します。購入を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
Qi4D LS ドライバーの概要とデザイン

テーラーメイドの「Qi4D」シリーズの中でも、特に低スピン・強弾道に特化したのがこの「LS(Low Spin)」モデルです。


最大の特徴は、第5世代へと進化した「新・60層カーボンツイストフェース」と、空気抵抗を極限まで減らすための「ハイバック形状」です。


構えてみると伝統的な洋梨型で、ヘッド後方が高く設計されているのが分かります。

460ccですがギュッと詰め込んだような塊感があり、いかにも叩けそうな面構えです。コンパクトなヘッドを好む人には良い印象を与えてくれそう。


また、ソールには「TAS(Trajectory Adjustment System)ウェイト」という可動式ウェイトを搭載しています。フロントとリアのウェイトを入れ替えることで、スピン量や弾道の安定性を自分好みにチューニングできるのも魅力の一つです。
ただ、Qi4Dコアモデルは4つのウェイトだったのに対して、LSは2箇所なので調整自由度という点ではQi4Dの高いですね。
Qi4D LS ドライバーの試打計測データ

今回の試打は、ロフト9°のヘッドを使用し、室内弾道計測器(トラックマン4)にて計測を行いました。使用ボールはタイトリストのPRO V1x RCTです。
試打スペック
- ヘッド:Qi4D LS ドライバー(9.0°)
- シャフト:REAX 60 Low Rotation White S(純正相当)
- 想定HS:44m/s〜46m/s
平均データ
| 計測項目 | 平均数値 |
| クラブスピード | 46.2 m/s |
| ボールスピード | 67.8 m/s |
| スマッシュファクター | 1.47 |
| 打ち出し角 | 12.4 ° |
| スピン量 | 2105 rpm |
| キャリー | 251.6 yd |
| トータル距離 | 282.0 yd |
| 最高到達点 | 27.3 yd |
| 落下角度 | 33.2 ° |
| スピン軸 | 1.8 右 |
| 曲がり幅 | 2.9 右 |
| キャリーサイド | 2.6 左 |
| 打ち出し方向 | 1.2 左 |
今回の計測では、前方ウェイトを重くするセッティングで試打を行いました。吊るしの状態での低スピンセッティングですが、期待どおりスピン量は約2100回転という非常に低い数値を記録しました。
飛距離性能と上がりやすさの分析

結論から言うと、飛距離性能は「絶品」の一言です。トータル282ヤードという結果からも分かる通り、ハマった時の一発の飛びは凄まじいものがあります。
テーラーメイドらしい、初速が速く前へ前へと突き進む強弾道が印象的です。
LSというモデルなので当然という所ですけど、やはり基本的には非常に低スピンなモデルです。
ボールが上がりすぎる心配はほぼ無用ですが、逆に言えば、ある程度のヘッドスピードがないとドロップしてしまう可能性もあります。

弾道の高さ(最高到達点)は全体的に低めです。
普段使っているロフトよりも少し寝ているものを選ぶか、カチャカチャでロフトを増やす方向で調整したり可変ウェイトの後方側を重くしたりするのが、このヘッドのポテンシャルを最大限に引き出すコツかもしれません。
ただ、これまでのLS系モデルと比較すると、わずかにバックスピンが入りやすくなっており、その分キャリーと安定性が向上しているように感じました。
弾道や球筋、方向性の分析

弾道特性は完全にフェードバイアスです。(これを打っているぼく自身は普段ドローが持ち球です)
試打データでもスピン軸が右に傾いており、左へのミスを怖がらずにしっかりと振っていける安心感があります。

つかまりは控えめで、「勝手につかまる」というクラブではありません。スイングで球をつかまえられる技術を持っている方が使うと、左を高確率で封殺してストレートに狙い打てる強力な武器になりそうです。
ちなみに兄弟モデルである「Qi4D(コアモデル)」と比較しても弾道特性は似ていますが、大きな違いは調整機能のシンプルさです。
コアモデルが4つのウェイトで複雑な組み合わせが可能なのに対し、LSは2つのウェイトを前後で入れ替えるだけ。
「複雑なことは考えず、シンプルに低スピンか安定性かを選びたい」という方には、このLSのシステムの方が扱いやすいでしょう。

分散データを見てもまとまりが良く、LS系としてはハイレベルで安定感があります。
Qi4D LS ドライバーのフィーリング

打感や打音については、前作や「Qi35 LS」などと比較しても大きな変化はなく、良い意味で「いつものテーラーメイド」という印象です。
カーボンフェース特有の、少し乾いたような、それでいて芯のある打感は健在です。
前作を使っていた方なら違和感なく移行できるでしょう。構えやすさについても、引き締まった洋梨形状が集中力を高めてくれます。操作性を重視する方にはたまらない顔つきです。
良かった所・微妙な所
良かった所
- 期待通りの初速性能と、それによる圧倒的な飛距離。
- 左へのミスを消せる明確なフェードバイアス設計。
- 前作までのLS系よりもわずかにスピンが入り、安定性が向上している。
微妙な所
- 球をつかまえる技術は必須。スライサーには厳しい。
Qi4D LS ドライバーの総合評価
最後に、今回の試打レビューの総括として各項目を数値化しました。
| 評価項目 | 点数 |
| 飛距離 | 10/10 |
| 弾道の高さ | 5/10 |
| 低スピン性能 | 10/10 |
| 安定性 | 8/10 |
| 打感 | 8/10 |
| 構えやすさ | 8/10 |
| 操作性 | 8/10 |
| つかまり | 4/10 |
総評
Qi4D LS ドライバーは、間違いなく「飛距離」に特化したアスリートモデルです。
特にヘッドスピード45m/s以上で、左へのミスを嫌う方にとっては、これ以上ない相棒になるでしょう。低スピン性能が際立っており、吹け上がって距離をロスしている方には特におすすめです。
その中で、これまでのテーラーのLS系よりもスピンはちょっと入りやすくなっている印象ですし、そのぶん安定性も高まったのでしっかりと進歩も感じられました。
ただ、球をつかまえるのが苦手な方や、ボールを楽に上げたい方にはハードルが高いのも事実です。しかし、そのシビアさを補って余りある「一発の飛び」と、意外なほどの「縦距離の安定性」がこのドライバーにはあります。
技術に自信があり、さらなる高みを目指すんだ!という方は、ぜひ体感してほしいです。
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