ボイスキャディの製品は時計型ゴルフナビT6やレーザー距離計CL2など、いろいろな計測器をレビューしてきました
今回は2021年モデルの時計型ゴルフナビ「ボイスキャディT8」を購入したので早速ラウンドでテストを行いました
実際に2ラウンド使用してみたので、良かった点や気になった点を正直にレビューしていきます。購入の参考にして頂ければ幸いです
先に結論から言ってしまうと「ゴルフナビとしての純粋な機能では最高峰レベルに到達していると思います。特にグリーンアンジュレーション機能は凄まじいです。完全におすすめ」
グリーンアンジュレーション機能に関してはグリーンオンA1-Ⅱという別メーカーの時計型ナビが搭載していましたが、T8ではこの機能がさらに洗練されており、より実戦で使える機能性となっています
その他、快適なタッチ操作や精度の高い計測など、ゴルフナビとしての基本的な性能もばっちりでした。これからゴルフウォッチでどれを買おうか考えている方には間違いなく候補に入れてもらいたいおすすめ機種です
▼T8をオススメするのはこんな方
- タッチ操作で直感的に操作できるナビが欲しい
- コースレイアウト表示が必要
- スコア入力を快適にしたい
- グリーンアンジュレーションを使ってより緻密なコースマネジメントがしたい
ボイスキャディT8の概要
ボイスキャディ社から発売されていて人気だった時計型ナビ「T6」の後継機種です。T8は当初、2021年9月頃に発売する予定だったらしいのですけど、T6の売上好調だったらしく発売が前倒しされたみたいです
2021年5月時点で、ボイスキャディの時計型ナビは4種類展開。その中で最も機能が豊富なモデルになります
筐体に備わっているボタンは一つだけです。ほとんど操作をタッチパネル操作で完結できて操作も割と簡単
フルカラーディスプレイを採用し、コースレイアウト表示にも対応。レイアップ時に役立つ3点間距離表示機能なども搭載されています
高低差補正機能も搭載されているので、アップダウンの激しい日本のゴルフ場との相性も良いです。この機能はONとOFFの切り替えが可能なため、競技でも使用することができます
パット数はホールアウトの時に入力が必要になります。ショット時の誤作動で、ショット数が違う場合には修正も可能です
専用アプリとブルトゥースで連携するとラウンド情報を取得することができます。スコアや飛距離、パーオン率などがわかります
あとスマホと連携することでSNSや着信通知をお知らせする機能も搭載されました。日常使いでも使えるようになったのは嬉しい進化です
秀逸なグリーンアンジュレーション機能
まずグリーンアンジュレーション機能は想像以上でめちゃくちゃ使えます。これがT8を買う理由と言ってもいいでしょう
実際にゴルフ場でアンジュレーションがどれぐらいちゃんと反映されているのかを見てみましたけど、ちゃんと合っています
当然だけど、グリーン上は細かい起伏があって100%完璧に反映されているわけではないです。それでも情報として十分だし、初めて行くゴルフ場や、あまり行かなくてグリーンの情報が無い場合などには威力を発揮します
前作のT6もアップデートによってアンジュレーション機能が搭載されていますが、T8との違いはグリーンの傾斜に合わせて矢印が表示されるかどうかです
パター時の上りや下り、残り距離まで把握可能
グリーンアンジュレーション機能は「グリーンオンA1-Ⅱ」が時計型ゴルフナビとして初搭載されていましたけれど、ボイスキャディT8がさらに上を行く理由がパットビュー機能
T6にはこの機能は無いので、パットビューが使いたいなら買い替えを検討してもいいでしょう。それぐらいすごい機能です
ちなみにグリーンビューまではだいたいのタップした位置ですが、パットビューでは旗のマークをタップして旗の位置を確定。その後ボールの位置に行きボールのマークをタップで正確に距離がでます
ピンポジ変更時に何ヤードの場所にセットしたのかがわかるのは嬉しい
グリーンビュー画面ではピンポジ変更が可能なので、ピンまでの直接の距離を計測できます
ちなみにピンポジション変更機能を搭載しているナビは現在多数ありますが、問題になっているのがピンポジションを変更した時に数字が表示されなくてセットしにくいところ
つまり曖昧にしかピンポジ登録できない機種が多いということです
T8の場合は、ピンポジを設定する際にグリーンビューが表示されますが、その際にフロントエッジとピンまでの距離が表示されます。最近のゴルフ場はフロントエッジからピンまでの距離を表示しているところが多いので、ぼくはこの数字を見ながら合わせています
とはいえ、これでもフロントエッジから数字を足していくカタチになるので不完全だとは思います。ちょっと面倒
フロントエッジからプラス何ヤードの場所にピンを設定している。というのが一目でわかりやすく表示されればさらに良いのにと思います
競技では使えないけれど、練習ラウンドでも超便利
グリーンアンジュレーション機能は競技ではルール上使えないのですけど、競技ゴルファーの方も練習ラウンド等で大いに役立つはず
完璧ではないにしろおおよその起伏は理解できます。グリーン形状を調べる時間も短縮できて良いことずくめだと思います
防水性能が向上して安心感が増した
T6の時には生活防水でしたが、T8ではIPX7の防水性能に進化しています。以前のモデルでも大丈夫は大丈夫だったんですけど、これで雨の日でも安心して使うことができます
ここは素直に良アップデートです
気になるところ
ラウンド分析機能はガーミンに劣る
スコア管理は問題なく行なえて十分使えます
が、その他の分析機能はまだまだ機能不足の感が否めませんので、詳しくラウンド分析をするなら、ガーミンやShotScope V3には多彩な統計分析機能にはお呼びません
というのもショットの飛距離はわかっても番手の登録ができなかったり、左右のバラつきやショットの貢献度などはわからないからです
すべてのゴルフ場でグリーンアンジュレーションはまだ使えない
2021年5月中旬ごろには全国1600〜1800コースでグリーンアンジュレーション機能に対応しているそうです
つまり、まだすべてのコースに対応できていないということです。グリーンアンジュレーション機能を楽しみにしているなら、普段行くゴルフ場が対応しているコースがどうかチェックしておくのが良いでしょう
ピンポジションやグリーンビュー時のタッチ操作に難あり
ピンポジ登録時などの操作はタッチ操作だけどスライドができないので、ここもスライドできると操作性が良かったですね
時計タイプだからポチポチするのがやりにくいんですよね
計測精度の検証
レーザー距離計や他メーカーのゴルフナビと精度面はどんな感じなのか比較して検証を行いました
レーザー距離計はファインキャディJ300、ゴルフナビはユピテルYGN7000とイーグルビジョンWATCH ACEです
▼まずはピンポジを変更してピンまでの距離を直接レーザーで計測してみたのがこちら
▼ゴルフナビと比べるとこんな具合いでした
精度面に関しては結構良くてほとんど問題なく使えると思ってもらっていいです。高低差にはボイスキャディ独自のアルゴリズムが使われていますけど、ピンまでの高低差を加味したダイレクトな距離も正確です
実際に使って見たときの距離の違和感もほぼ感じません
総評:ゴルフナビとしての機能性は神の領域に近づいた
当然改善してもらいたい点もありましたが、ゴルフナビとしては素晴らしい機能性です。神の領域に近づきつつあるなと思います。ゴルフナビの進化もすごいなーと感じさせられました
目玉機能のグリーンアンジュレーション自体はT6のアップデートでも体験はしていましたが、T8のパットビュー機能や、傾斜に沿った矢印表示など、今作は驚きの進化を遂げています
ゴルフナビとしての機能を考慮すると現在最高レベルに達していると思います。めちゃくちゃおすすめ
残念なのはラウンド統計分析機能がガーミンよりも劣っていたりと、まだまだ物足りない点があるのも事実
おすすめ度:
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