すでにT7というボイスキャディ社の最新時計型ナビが発表はされてはいるけど、日本ではまだ発売されていないし、気にはなっていたボイスキャディT6もまだ試していなかったという事で今回購入してみました
なぜ今更T6を購入したのかと言うと、ゴルフウォッチではまだまだ希少なタッチパネルディスプレイを採用しているからなのと、ボイスキャディ社の製品は品質が結構良いからというのが理由です
ただ、T6は値段的にも3万円以上はするし価格的には高い部類には入ります。正直な所、この値段でどれぐらい使えるのかというのを解説していくのでゴルフナビ選びの参考にしてもらえると嬉しいです
先に結論から言っておくと、「タッチパネルの操作性も良いし価格以上の性能でGARMINのApproachシリーズに対抗できる完成度の高いおすすめのゴルフウォッチ」です
ボイスキャディT6
ボイスキャディT6は2019年9月に発売されているゴルフウォッチで、この記事を書いている段階では発売から1年以上は経過しています
繰り返しになるけど、T7という次期モデルが発表はされています。T7ではなんとグリーンアンジュレーションまで分かるという優れものに進化しているらしいのと、コースレイアウトのグラフィックもさらに精細なモノになっているようです
ただ、日本ではまだ発売の発表はされていないんだけれども、気になっているのはボディ本体は厚みが増していてボテっとした印象ではあるというところ
まあT7が発売されたら普通に買うとは思います
ボイスキャディT6のスペック
スペックについては下記
サイズ | 47mm×47mm×13mm |
重さ | 55g |
色 | 黒 |
素材 | PC(本体、ボタン)シリコン(バンド)セラミック(トップリング) |
構成 | 本体、USBケーブル、取扱説明書 |
発売日 | 2019年9月 |
対応コース | 全世界のゴルフ場対応 |
対応言語 | 日本語、韓国語、英語 |
誤差範囲 | 3m |
防水機能 | 生活防水 |
ディスプレイ | Color LCD |
電源 | USB2.0 充電式 |
バッテリータイプ | Li-Polymer |
稼働時間 | 約9〜10日(時計モード)/約10時間(ゴルフモード) |
重量の実測値は53gと軽めな部類
充電端子はクリップタイプ
充電は専用のクリップタイプのケーブルが付属しています
正直この手の専用ケーブルとか端子系は失くしたら終わりだから、普通にUSB-Cケーブルとかにしてもらいたいです
バッテリー保ちは良い
1ラウンド使ってみたところ4メモリ中2メモリを消費しました
この感じだったら1.5ラウンドは余裕で使えると思います
ボイスキャディT6の便利機能
搭載されている機能
- クイックGPS
- ピンポインティング→ピン方向がわかる
- スマートグリーンビュー
- BUNKER・HAZARD
- ピンリロード機能→ピン位置の調整
- スマートショットディスタンス→自動で飛距離計測
- パーソナライズ型コースマネージャー→三点間距離表示
- シンプルモード
- スマホアプリと連動
- フィットネス
ゴルフナビに搭載されるべき機能は網羅されているかなと思うので十分です。無駄は無い
赤字で書いているのは、これ何?というようなボイスキャディ独自の機能名なので一応補足してあります
説明書は機能ごとにわかりやすくまとめてあって親切です
ピンポジ調整は有能
T6はグリーンビューといってグリーンを拡大して戦略を立てることができるのだけど、更にピンポジションも自由に調整することができます
操作も簡単で、ピンがここにあるなという所をタップするだけでOK。超簡単
ピンポジションを変更すると、画面中央の数字はピンまでの距離になります
ピンの位置を操作していなければグリーン中央の距離が表示されています
ピンポインティングは地味だけど助かる機能
ピンの方向がわかる機能なのだけど、これは地味に助かる機能のひとつで凄い便利です
いつ使うんだよ!と思うけれども、ピンが見えない場面に一度は出くわした事があるはず(無いならごめん)
そういった時にどこに打てば良いのか不安に感じながら打つ事がなくなるので、いざという時に助かる機能
ただ、問題としてはトラブル時は天パっている事が多いので、この機能の存在すら忘れてしまうことです
高低差補正のONとOFFは切り替え可能
高低差補正に関してはボイスキャディ公式ページでは何故か触れられていないのだけど、しっかりと搭載されています
初期の設定は高低差補正がアリになっていますが、設定画面の「距離ガイド」から競技でも使えるようにする「トーナメントモード」への切り替えもできます
ボイスキャディT6の魅力はタッチパネル操作
フルカラーのコースレイアウト表示で、タッチパネル操作が可能なのがT6の最大で最強の機能であるのは間違いありません
何回言うんだという感じではあるのだけど、実際に使ってみての感想としてはT6はタッチ感度が抜群に良くてストレスフリーの操作性を誇ります
ゴルフのプレー中にタッチ感度が悪くてイライラするということがほぼ無いからかなり快適に使うことができました
GARMINのApproach S62の操作性にも引けを取っていません(値段的にはT6の方が安い)
拡大も可能
レイアウト画面小さくない?と思った方もご安心下さい。拡大もできます
拡大することでより細かく計測することが可能
スライドしての表示切り替えがスムーズ
T6のラウンド中に使う画面には全部で3種類あります
コースレイアウト画面でも残り距離を把握することはできるけど、グリーンのフロントエッジ、センター、バックエッジまでの距離が知りたいという場合は画面を指でスライドすると真ん中の写真の「グリーンまでの距離」に切り替わります
さらにスライドするとグリーンビューに切り替わる
この操作がとてもスムーズでひっかかる事もなくて快適に使えます
グローブつけたままでも操作できる
これはグローブつけたまま操作を行って、画面が遷移しているシーン
基本的には片手グローブだとは思うけど、両手にグローブをする方もいると思うので試してみました
反応は良好で、しっかりと操作をすることは可能です
ただ、細かい操作はグローブをしているとやはり厳しいので両手グローブ派はタッチパネルタイプはやめておくのが無難
ボイスキャディT6 質感の高いボディ
T6の良さは見た目にもあります
結構イケてるデザインで、質感は良いです
ちなみに時計の文字盤は数種類用意されています
トップリングがセラミックになっていて高級感もあります
うむ!カッコいいスタイリッシュ
シリコン素材のベルトは装着感も良好
ベルトはシリコン製になっているのだけど、装着感は良いです
ラウンド時にもまったく違和感がなくて快適
ボイスキャディT6の計測精度をテスト
操作感とか見た目が良いのはわかった!肝心の精度面はどうなんだい?となると思うので、実際にラウンドで精度を検証してきました
計測の比較には既に精度面では信頼している「ショットナビ hug Beyond」を使っています
hug beyondのレビュー記事は下記
試打レビューショットナビ Hug Beyond(ハグビヨンド)評価レビュー|2万円台で超優秀なコスパ最強クラスの時計型ゴルフナビ
計測テスト①
フロントエッジは95ヤードで一緒
センターの1ヤードのズレ
バックエッジが5ヤードのズレ
計測テスト②
こちらはどうか
センターは1ヤードのズレ
フロントエッジは3ヤードのズレ
バックエッジは4ヤードのズレ
計測テスト③
センターとフロントエッジは2ヤードのズレ
バックエッジは3ヤードのズレ
計測テスト④
センターとフロントは一緒
バックエッジが4ヤードのズレ
計測テスト⑤
センターとフロントは2ヤードのズレ
バックエッジは4ヤードのズレ
誤差の範囲内で問題無さそうではある
センターとフロントはずれても2ヤードぐらいで問題無さそうです
ただバックエッジだけ4ヤード〜5ヤードずれたりする場面もあるのは正直気になる部分ではあります
ここをどういう風に捉えるかってところだけれども、個人的にはまあ大丈夫かなと感じます
バックエッジがこんなにずれてたら嫌だ!という人はhug BeyondかW1 Evolveを買いましょう。ショットナビは精度面に関してはめちゃくちゃ優れていると思っているので精度重視ならそっちがおすすめです
ボイスキャディT6の欠点
ポインターをスライドして動かせない
これは何でなの?と思う仕様だったので書いておきます
レイアウト画面で好きな所をタッチすると、そこまでの距離とそこからグリーンまでの距離が表示されます
ただ、ポインターをそのままスライドして自在にコース内を動かしたいのだけどそれはできないようです
なので測りたい場所は一回一回指を離してから、再度タッチしないといけないという訳です
スマホアプリでもこういう操作はできるから、これは正直どうにかしてもらいたい。アップデートとかで改善できないのだろうか?
ピンポジションは変更できるけど適当
ピンポジションを変更できるのはT6の強みであって、凄く便利な機能です
ピンが奥だったり手前だったりでマネジメントが大きく変わってくるから、使いこなせればスコアメイクにも差がついてきます
ただ、一点問題があって「ピンポジションの位置は適当」だという所です
実際、何ヤードピンを動かしたのかはわからなくて、判断するのはセンターからプラスマイナスで何ヤード動いたかを頭に入れておかないといけません
ゴルフ場によってはセンター表示のヤーデージになっていると思うので、この場合はまだ良いです
でも、最近ではエッジ表示のゴルフ場が多いから、そういう時は何となくで調整するしかない気がします
これは結構不便だから、エッジから何ヤードとかセンターから何ヤードピンを動かしましたよ、という表示があれば良かったなとは思います
T6のライバルはGARMIN Approachシリーズ
タッチパネルタイプのゴルフウォッチでT6のライバルになるのはやっぱりGARMINのApproachシリーズです
搭載されている機能と価格を比較した表が下記
S62には機能面の豊富さで勝てない
その中でもApproach S62は最新機種であり、シリーズ中でも一番ハイエンドなモデルです
表を見て貰えればわかるとは思いますが、これには価格以外だと基本的には勝てないかなーとは思います(S62はSuicaも使えるし)
レビュー【ガーミン アプローチS62評価レビュー】進化したハイエンド時計型ゴルフナビ
S40には圧勝
ただS40を選ぶぐらいならT6を選択するほうをおすすめします
なぜかと言うと、S40にはコースレイアウト機能が無いし、高低差補正機能が搭載されていないからです
価格的にはT6より安いのだけど、こうなるとS40を選ぶ理由はほとんど無いんじゃないかなと思います
デザインとかGARMINが欲しいんだ!という方は良いと思います
S60はいい勝負
じゃあS60はどうでしょうか
こっちは搭載機能的にはいい勝負で、S62が出てから現在は価格も下がっているけどちょっと高い
基本的にラウンドで使える機能としては同じような感じです
ではガーミンを選ぶメリットはなにか?というとCT10の存在ですね
CT10というのはセンサーです。クラブに装着することで自動でショットのトラッキングデータを収集してラウンド時のショット分析を行えるというモノ
ショットの統計分析をしたい方であればS60とS62は凄く便利なのでおすすめです
そんなのいらないし!という方はタッチ操作に関してはT6の方が上だと感じるので、操作性重視ならT6を選択するのがおすすめです
レビュー【ガーミン アプローチS60評価レビュー】時計型ゴルフナビとしては最高峰の機能性
ボイスキャディT6は価格以上の性能を体感できる
という感じでボイスキャディのT6を使ってみての感想でしたが、タッチパネルディスプレイの操作性に関しては現状ナンバーワンだと感じました
操作感はガーミン以上で基本機能の完成度も高いです。そういった事を考えるとお値段以上ではあるからコスパはそこそこ良いのかなと思います
まあコースレイアウトに関しては結構ザックリした表示ではありますけど、ラウンド時の使用感はとにかく良かったし、精度面も十分実用レベルで満足できる結果でした
見た目も良いし、そういう部分でもこだわりたい方には素直におすすめできます
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