スリクソンの2020年モデルアイアンであるZX7アイアンの試打を行いました
今回からは弾道計測機のmevo+を使ってデータ計測を行いましたので、mevo+での計測データをもとにどういったアイアンだったのかをレビューしていきます
王道のハーフキャビティで、スピン性能と操作性を追求したモデル。さらにオフセンターでも柔らかな打感を実現しているというアイアンとのこと
松山英樹プロもロングアイアンにはZX7アイアンをセッティングに加えたりするなど、話題性も十分なモデル
見た目はスリクソンのハーフキャビティタイプらしいシンプルなデザインとなっています
関連スリクソンZX5&ZX7アイアンの詳細がついに判明。特徴やヘッド形状まとめ
スリクソン ZX7アイアンの試打クラブスペック
試打にはスリクソンZX7アイアンの7番アイアンにMODUS120のSを装着しています
7番でロフト角は32°、ライ角62°、重量は427g、バランスはD3です
ロフト設定的には特別立っているモデルではないですが、ハーフキャビティ系としてはモダンなロフト設定
スリクソン ZX7アイアンの試打計測データ
ZX7アイアン計測データの飛距離部分を見てみると、ロフト角の割にはしっかりと距離が出ている印象。特別飛んでいるわけではないけど十分でしょう
ZX5アイアンと比べるとZX7は4ヤード〜5ヤードぐらい飛ばない感じです
それよりもキャリーの誤差が4ヤード程度と、こちらの数値が優秀です
そしてスピン軸を見てみるとすべてフェード系の回転となっていて、今回の試打ではドローはでませんでした
球筋的にも安定性は高い印象があります
着弾地点は最大で左に6ヤード地点、右に2.7ヤードと左右幅でも10ヤード地点に収まっていて安定度の高さが伺えます
そして最高到達点、バックスピン共に十分
データ的には申し分ない結果となりました
スリクソン ZX7アイアンの評価
ZX7アイアンはハーフキャビティ系アイアンとしては非常に完成されたモデルだというのが率直な感想です
ロフト角が7番で32°ということで、特段ストロングロフトではないけれどキャリーも平均値154ヤードだから飛距離的には十分だと判断します
それよりもキャリーと着弾地点の左右のバラつきが少ない点が素晴らしいなと感じる部分
▼一貫性のある弾道
球筋は一貫してフェード系という感じで、とにかく安定度の高さが際立っています
飛び方も揃っていて良い感じでございます
そしてZX5アイアンもキャリーに関してはバラつきは少なかったですが、左右方向へはZX7の方が安定しているなと思います
というのも球筋がフェード系のストレートで、ドロー系の打球は今回はでませんでしたし、思わぬひっかけがでることもない点が理由です
ZX5アイアンはストレートからドロー寄りな印象を受けましたが、ZX7はストレートからフェード寄りなタイプでした
あとはバックスピン量や最高到達点のバラつきも少ない点も良いところかなと思います。これも距離感を作る上では欠かせない要素ですね
という感じですけれども、総合的にみてもハーフキャビティ系アイアンとしては非常にバランスの取れたアイアンで素晴らしい出来だと感じました
ただ、ミスヒット自体への許容度はめちゃくちゃ良いということはないので、ミスヒットへの強さを求めるならZX5アイアンを選択するほうが正直なところおすすめです
▼ちょいグースだけど、スリクソンの顔
少しグースネック気味ですが、ザ・スリクソンアイアンという感じの形状ですけど、それでも捕まりすぎないから不思議
とにかく打ってみてのデータはすこぶる良いんですけど、個人的にはあんまり好きなヘッド形状ではありません(あくまで個人の好みです)
あとトップブレードもやや厚みがあるタイプで、これもスリクソンのハーフキャビティ系モデルとしてはお馴染みの感じだと思います
この部分はもう少し薄くなると良いなと思いますけど、打点が上にズレても飛んでくれそうな安心感はあるし、好みが別れる箇所なのでここでこのアイアンの評価を下すことはありません
▼ソール幅はそこそこタイト
グース気味でトップブレードもちょっと厚めだけど、ソール幅は狭い
加えてV字ソール形状なので抜けは最高に良いです。抜けにこだわる方も問題なく使えるかなと思います
▼打感は相変わらず良い
スリクソンの軟鉄系アイアンは打感が結構柔らかい印象が昔からあって良いなと思っていますが、今回も相変わらずのフィーリングです
まあここに関しては文句はないですね
スリクソン ZX7アイアンの弾道イメージ
▼mevo+での弾道イメージです
弾道はストレートからフェード系の球筋
とにかく普通に打てばこんな具合になったので安定性は高いなと思います
コース上で使う分にも扱いやすいおとなしめの球筋なので、マネジメントはかなりしやすくなるアイアンではないでしょうか
▼上からと横からのバラつき具合
まあまあ揃っていていい感じです
スリクソン ZX7アイアンの試打動画
Youtubeチャンネルはこちら
総評
さて今回ZX7を試打してみましたけれども如何だったでしょうか
飛距離は当然めちゃくちゃ出るアイアンということではないのですけど、キャリーの安定度と方向性の良さが秀逸で、完成度はかなり高いアイアンだと感じました
この手のアイアンを求める方はやはりしっかりとキャリーを揃えて打っていきたいという方ではないでしょうか
そういう方にはこの一貫性と安定度の高さは魅力的だし武器になると感じる部分かなと思います
おまけに打感は良いしフィーリング面でも文句はないですね
強いて言うなら打点ブレにめちゃくちゃ強いという事はやはりないので、ミスへの許容度を重視するならZX5アイアンを選択する方がいいかなと思います
ハーフキャビティとしては2020年モデルの中でも屈指の完成度で素直におすすめで、是非試して頂きたいアイアンです
関連松山英樹のクラブセッティング|ドライバーの長さやバランス、シャフトなどのスペックを詳しく解説
試打レビュースリクソン ZX5ドライバー試打評価レビュー|見事な安定度と飛距離性能
試打レビュースリクソン ZX7ドライバー試打評価レビュー|飛びは本当に凄い
試打レビュースリクソン ZX5アイアン試打評価レビュー|名器の予感がする高性能キャビティアイアン
関連アイアンおすすめ人気ランキング|解説&レビュー付きでわかりやすく紹介【口コミ&比較】
関連【USモデルが発売】アシックス 松山英樹モデル ゲルエースプロMのUSモデルが入荷。狙っていた人は急いで!
関連スリクソン Z-FORGEDの2代目か?Z-FORGED2アイアンが登場
関連【試打評価】スリクソンZX5 Mk2 LSドライバー|低スピンで飛ばせる。松山英樹が使うのも納得のポテンシャル【口コミ・評判】
関連【試打評価】スリクソンZX5 Mk2ドライバー|スピンがしっかり入る安定系。飛距離は普通【口コミ・評判】