現在アイアン用スチールシャフトとして非常に人気のシリーズである「日本シャフト モーダス3」
最初のモデルであるTour120が発売されてから約10年が経過し、今では定番のスチールシャフトとなりました
初期はモーダスTour120のみでしたけれど、ラインナップの増加によって色々なスイングタイプやスイングスピードに対応できるようになりました
反面、種類が増えたことによって起こることも正直ありますよね
- 種類が増えてどれを選べば良いのかわからない
- モデル名がほぼ一緒なので違いが知りたい
こういった悩みは多く聞きます
そこでこの記事では、モーダス3シリーズの特徴をクラフトマンである私が特徴や選び方について解説していきます
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モーダス3シリーズのラインナップと特徴
モーダス3シリーズはアイアン用として5種類展開となっています
当然ですが、それぞれ特徴が違います。数字を基準に単純に選んでしまうと失敗する確率が高まるので、性能的な特徴を把握しておきましょう
モーダス3 Tour120
- ダイナミックゴールドより15g軽い
- 先端が硬くて中間がしなる
- スピン量を増やしやすい
- モーダスでは1番人気のモデル
モーダスシリーズで一番最初に市販化されたのが「Tour120」
重量的にはカット前重量が114gと、スチールシャフトの代表格であるダイナミックゴールドよりも15g程度軽いモデルになります
重量としてはそれほど軽いタイプでないのですが、一番はじめに発売されて定番となったことからシリーズ中では最も人気が高いです
先端剛性が高くて中間部がしなります。ダイナミックゴールドと比較してスピン量を増やしやすくなっているのが特徴
昨今のスピンレス傾向にあるボールに対応できるシャフトでありながら、先端に硬さを出すことでコントロール性も維持しています
モーダス3 Tour130
- はじき感の強いモーダス
- 中間が硬く先端がしなる。高打ち出し
- ボールとの接触時間が短くスピン増加を防ぐ
モデル名にある130は数字的には重そうに見えますが、Sの重量は124g。120とは全く違うタイプなので重量が違うだけと思って選んでしまうと失敗します
シャフトの中間部が硬いのが一番の特徴となっている高弾道低スピン系モデル。PGAのツアーレップからの高弾道低スピン系スチールシャフトを作って欲しいという要望から生まれています
ボールとヘッドの接触時間を短くすることでスピン増加を防ぎ、高さを出してピンをデッドに狙っていきたい方に最適です。余分なスピンが入らないので、戻りすぎを軽減してくれます
試打レビューNS PROモーダス3 Tour130 試打評価レビュー【比較データ付き】|癖のない振り味に加えて距離のバラツキが少なく安定感抜群
モーダス3 System3 Tour125
- ダイナミックゴールドに似たフィーリング
- 重量はモーダスで1番重たい
- DGよりもわずかに打ち出し角が高くなる
- 余計なスピンがかからず風に強い
シリーズ中では最も重量の重たいのがTour125
スチールシャフトの代表格であるダイナミックゴールドにもっと近いフィーリングであることから、ツアープロの使用率が現在最も高いモデルです
ダイナミックゴールドとの違いはわずかに高くなる打ち出し角。バックスピン量も少し減るので弾道が強くなりやすいです。半番手ぐらい飛ぶイメージ
試打レビュー【モーダス125】MOUDUS3 SYSTEM3 Tour125試打評価レビュー|このシャフト、かなり良い!
モーダス3 Tour105
- シリーズ中最軽量
- 軽硬シャフトの代表格
- 長めに組むのがおすすめ
- 先端剛性が高く、操作性が高い
モーダスのアイアンシリーズでは4番目に追加されたラインナップであるTour105
シリーズ中最軽量ながら、シャフト全体の剛性感が高く想像以上にしっかりしているのが特徴です
もともとは体格の大きなPGAツアー選手の長いクラブに対応するために開発されています。クラブ長を長くしてもしっかりと振れる軽量スチールとして誕生しました
そのまま組んでしまうと硬さが際立ってしまいますが、前述したように元々は長めにセッティングすることを想定しているシャフトであることを頭に入れておくと腑に落ちます
長めに組むことで高さや飛距離を伸ばせる確率が高いです
番手ずらしも推奨されている珍しいシャフト
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モーダス3 Tour115
- モーダスシリーズでは最も先端剛性が低い
- 動きに癖はなく扱いやすい
- 中弾道・中スピン
ブランド誕生10周年で登場したシャフトですが、現在はミズノなどが標準ラインナップとしているモデルとなりました
モーダスシリーズでは5作目となったアイアン用で、現存するモーダスの中でもちょうど中間に位置しています。115というモデル名ですが、重量は120よりもあるので注意
重さはあるものの先端剛性はシリーズ中最も低く設定されていることもあり捕まりもそこそこ良いシャフトです
モーダス3シリーズの他社との違いや選び方
モーダス3シリーズが他のスチールシャフトと違うところ
重量のバリエーションはもちろん。違いが出るのはシャフトのキックポイントや剛性感です。しなり方が全く違うと言えるほどモデルによって性格が異なっています
一昔前まではカーボンシャフトと違って、スチールシャフトは設計自由度が低いとされていました。どうしても似たようなシャフトが多かったのですが、モーダスシリーズの登場でススチールシャフト市場にも大きな変化が起きました
日本シャフトは独自の熱処理技術によって、スチールシャフトでありながら様々な特性や重量帯のモデルを作ることに成功しました。結果、誕生したのがモーダスシリーズです
兎にも角にもスチールシャフトでここまではっきりと性格の違うシャフトを作ることができるのが魅力です。今では国内外のプロのみならず多くのアマチュアゴルファーからも支持されている定番シャフトとなりました
スイングタイプで選ぶ
キックポイントや剛性感がはっきりとしているので、スイングタイプで選び方が変わってきます
シンプルに選ぶなら以下のイメージ
まずリストを積極的に使用し、切り返し時にタメの強いスイングをする方には、「Tour130」「Tour105」がおすすめです
反対にボディターン主体のスイングで、切り返し時にはそれほどタメがないという方であれば「Tour120」「Tour125」がおすすめです
スイングスピードで選ぶ
ヘッドスピードがドライバーで45m/s以上でるような方であれば「Tour125」「Tour130」が良いでしょう
例外ですが「Tour105」はシャフト全体が硬いことから、ヘッドスピードの速いゴルファーでもスイングスピードをさらに上げたいと思う方は105はおすすめできます
42m/s〜44m/s程度であれば「Tour120」が最適です
重量(S) | スイングタイプ | H/S | 硬さ | |
Tour105 | 106.5g | リストターン | 44m/s以上 | 硬い |
Tour120 | 114g | ボディターン | 42〜44m/s | やや柔らかい |
Tour125 | 128.5g | ボディターン | 45m/s以上 | やや硬い |
Tour130 | 124g | リストターン | 45m/s以上 | かなり硬い |
モーダスのラインナップと選び方についてのまとめ
モーダスシリーズの特徴やラインナップ、選び方についての紹介でした
種類が多く、性格のはっきり異なるモーダスなので、選び方を間違えると全く相性が合わないということが起こります
まずは自分のスイングタイプの判別や、スイングスピードや体力を調べてみることが重要です
ゴルフショップの機材を使えば、ヘッドスピードは簡単に調べることができますし、フィッティングに精通したスタッフであればスイングタイプの違いもすぐに教えてくれるでしょう
今後もラインナップが追加されれば、内容を随時更新していきます
以上、モーダス3のラインナップと特徴を比較|違いや選び方について解説&まとめ。という記事でした
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