ゴルフ雑記帳のまさです。
ダンロップ ゼクシオシリーズの2023年モデル「ゼクシオ13アイアン」の試打計測とラウンドテストを行ったので使用感をレビューしていきます。
今回もいつものように弾道計測機GCクアッドを用いたデータ計測行ってます。
様々な項目にわたって評価を行ってるんですが、飛距離、上がりやすさ、捕まり、ミスへの強さ(やさしさ)は絶品。
特にボールの上がりやすさに関しては宇宙一でした。
ドライバーヘッドスピードで42m/s(7番アイアンだと30m/s〜34m/sぐらい)までの方で、ボールの高弾道化・上がりやすさに妥協したくない方には超おすすめです。
ゼクシオ13アイアンの概要
チタンフェースの4ピース構造を採用したゼクシオの13代目。見た目のデザインに関しては目立った変化はないです。
ゼクシオにデザイン性を求めるのは野暮ってもんです。ゼクシオはこれで良い。
5番アイアンで22°、7番アイアンで28°というストロングロフト設定です。
前作ゼクシオ12から変わっていません。ライ角なども同様。
ヘッド形状も特に変わっていません。
「ん?これだと前作から特に変わっていないのでは?」と思いきや、内部構造はわりと手の込んだ構造が仕込まれていました。
追加された新テクノロジーは下記です。
- ネック側の中空構造化で余剰重量を生み出す
- ヘッド外周部にも溝を入れて余剰重量を生み出す
剛性を確保した上で、くり抜ける所を徹底的にくり抜いて軽量化したわけですね。
生み出された余剰重量は、トウ側に埋め込まれたタングステンウェイトや、ソール下部に集約され、ものすごい低重心化がなされています。
これによって宇宙で一番上がりやすいアイアンに仕上がっているという具合です。
前作の良かった点である、ショートホーゼルだったり、薄肉チタンフェース、ボディ下部のL字グルーブなどのテクノロジーは継承されています。
フェースはSuper-TIX 51AFというチタン。厚さは2.10mmという極薄フェース。
ソールは広めです。が、ソール後方の仕上げだけサテンにして、ちょっと薄く見えるようにしているあたりが小賢しい(笑)
横から見ればしっかりわかりますが、すごく幅広ソールです。
というようにパッと見はいつものゼクシオアイアン。
ゼクシオエックスアイアン(2024)の試打に使用したクラブのスペック
- ヘッド:ゼクシオ13アイアン
- シャフト:XXIOMP1300
- フレックス:S
- ロフト:28°
【試打の結論】やっぱり簡単!上がりやすさは宇宙一
結論から言っておくと、ミスに強くて超優しい+宇宙一上がりやすい。高さに妥協したくないなら要チェックです。
捕まりの良さやミスへの強さなどの優しさはさすがゼクシオって事で超簡単です。さらに今作では低ヘッドスピードでも圧倒的にボールが上がりやすい。
高さが出るのでキャリーも出しやすいし、グリーンにもさらに止めやすくなりました。
キャリー不足を感じている方や、高さがもうちょっとあればグリーンに止めやすいのに、と思っている方に特におすすめです。
【レビュー】ゼクシオエックスアイアン(2024)の評価
各項目を10点満点で評価していきます。
計測には世界中のプロも愛用する弾道計測器GCQuadを使用しています。
ドライバーヘッドスピード40m/s〜42m/sぐらいの方が、7番アイアンを34m/sのヘッドスピードで打った場合を想定しデータ計測を行っています。
(もっと落として32m/sぐらいで打ちたいところでしたが無理でした)
平均データは明らかなミスショットを除いた4球のデータを使用。
平均データが下記です。
ヘッドスピード(m/s) | 34.1 |
ボールスピード(m/s) | 47.7 |
打ち出し角(°) | 22.5 |
打ち出し方向(°) | 3 |
バックスピン量(rpm) | 5103 |
サイドスピン量(rpm) | -904(フック回転) |
高さのピーク(yd) | 31 |
降下角度(°) | 48.3 |
センターからの横ブレ(yd) | -4.1(左) |
キャリー(yd) | 148 |
トータルディスタンス(yd) | 158.3 |
飛距離【9/10】
ドライバーヘッドスピードが40m/s〜42m/sぐらいの場合、おおよそ32m/s〜34m/sほどで7番アイアンを打つ方が多くなります。
可能な限りスピードを落として計測しましたが、34m/sまでがしっかりと打ててスピードを落とせる限界点だったのでご了承ください。
さて、飛距離はというと34m/s(7番アイアン)のスピードで打っても平均キャリーが148ヤードということで、しっかりと150ヤードほどを維持できています。
飛距離性能はかなり高いです。フェースの反発力があるので軽く打ってもしっかりと初速が出ています。
7番で150ヤードが狙いにくくなってきた方には嬉しい飛距離性能と言えるでしょう。
スピン性能【6/10】
7番で5000回転ちょいのバックスピン量です。
7番と思えば少なめ、だけどロフト28°のアイアンだと思えば普通。でもやっぱり7番アイアンなので特別多くはありません。
弾きが変態的に良いのでスピンが入らなさそうな感じもしましたが、計測してみると意外に普通でした。
上がりやすさ【10/10】
ヘッドスピードを落として打っても打ち出し角は22.5°と非常に高かったです。
最高到達点も31ヤードとスピードからするとめちゃくちゃ上がってくれます。
芯に当たれば言わずもがな、ハーフトップ気味でも楽に上がってくれるから当たりが薄い感じの方でもクラブが結構助けてくれるでしょう。
さらに言うと、グリーンでの止めやすさに重要となる数値「降下角度」は48.3°でした。
一般的には45°以上でれば優秀とされる中、これはかなり優秀。
スピンは普通でしたが高さがこれだけ出れば問題ないですね。
捕まり【10/10】
素晴らしい捕まりの良さでした。
個人的には捕まりすぎなぐらいドローしてくれたのですが、ヘッドスピードがそれほど速くなくても無理せずボールを捕まえていけるので、これが飛びにも繋がっています。
何回打ってもドローしかしませんし、サイドスピンが1000回転近くまでいくのはっきり言ってフックボールです。
普段フック系打っているならこれぐらい捕まるという目安としてください。スライサーならちょうど良いでしょう。
ミスへの強さ【10/10】
いつものゼクシオです。つまりミスへの強さは圧倒的。
これ以上簡単なアイアンを作ることは至難の業だろう。
曲がり幅、縦距離ともに誤差が非常に小さいです。
同じような打球しか出ないのでミスへの強さは満点。最高に優しいです。
操作性【3/10】
操作性はありません。
勝手にドローして高弾道化しますけど、それが良いところなのでしょうがない。
抜け【6/10】
幅広ソールなのでダフリ気味でも滑ってくれるのは良いところですが、ダウンブローが強い方だと抜けは微妙な感じでしょう。
普通に払っていくイメージの方は問題ないです。
打感【7/10】
変態的に弾きます。フェアウェイウッドやユーティリティかよってくらいの感覚ですが、これはこれで気持ちいい。
柔らかい感触が好きなら無理ですが、そもそもゼクシオって弾くフェースなんでこれで正解だろうと思ってます。
軟鉄信者はお断りです(笑)
総合評価
高弾道で捕まって、ミスに強い。ゼクシオらしさ満載で過去を振り返ってみても最も簡単なアイアンでした。
まあいつもどおりと言えばそれまでですが、高さの出しやすさはシリーズ最高峰の完成度だと感じたので、上がりやすさは圧倒的に高評価です。
ゼクシオ13アイアンをおすすめする人、おすすめしない人
ゼクシオ13アイアンをおすすめする人、おすすめしない人というのが下記。
おすすめするゴルファーはこんな方
- とにかく弾道を高くしたい方
- 高さ不足でキャリーが不足していると自覚している方
- スライスで飛距離や安定性を欠いている方
おすすめしないゴルファーはこんな方
- フッカーで左へのミスが嫌な方
- 軟鉄鍛造信者の方
ゼクシオエックスアイアン(2024)の試打評価まとめ
やはり安心と信頼のゼクシオです。
13代目でさらに優しく高弾道が打てるようになり、過去のシリーズを振り返ってみても一番簡単なアイアンであることは間違いありません。
特に高さが不足している場合や、当たりが薄くてトップ気味の当たりが多いと感じてる場合には最高の選択肢なので間違いなくおすすめできます。
宇宙一やさしく上がります。超簡単なアイアン!
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