日本でも2020年10月にようやく発売となった弾道計測器「フライトスコープ mevo+」を購入しました
ぼくはこれまで弾道計測器はスカイトラックをメインに使ってきましたが、mevo+をメイン機にして使用していこうかなと考えています
値段的にはギリギリ30万円いかない価格で、まあ高いですけど待ち望んでいた方も多いはず
ただ「ほしいけどちゃんと正確に計測できるの?」「使用感はどうなのか?」と気になっている方もいらっしゃると思います
価格が価格なだけに失敗はしたくない買い物であることは間違いありません
そこでこの記事では、フライトスコープ mevo+の計測精度や、良かった点、ここはちょっと気になるという点を正直に評価レビューしていきます
ちなみにぼくはこれまで弾道計測器はスカイトラックをメインに使ってきましたが、中々優秀な計測器なのでmevo+をメイン機にして使用していこうかなと考えています
フライトスコープ mevo+の概要
- コンパクトでタブレット感覚で持ち運べる
- 主要16項目のデータによる弾道測定
- アプリが豊富
- 弾道の傾向を把握して、ショットの改善に役立つ
- シミュレーションゴルフも可能
弾道計測器としてはプロも使用するフライトスコープ
mevoという超コンパクトな弾道計測器が先に登場していましたけど、今回のmevo+は計測項目が8項目追加されて進化したモデルです
サイズ的にはやや大きくなったものの、それでも非常に小さい筐体で持ち運びも苦にならないのが嬉しいところ
専用アプリも充実していて、ショットデータの計測からシミュレーションゴルフを楽しんだりすることも可能です
▼片手で持ったときはipad miniを持っているような感じに近いです
▼iphone xと比べるとこんな具合
こう見るとかなりコンパクトな感じがわかると思います
▼本体上部に電源ボタンがあります
クリック感が無くてはじめは戸惑いますが、不良ではないっぽいです
▼充電はマイクロUSB
スカイトラックと同梱物
- mevo+本体
- 専用ポーチ
- 充電用マイクロUSBケーブルとACアダプタ
- クイックスタートマニュアルや保証書など
- アングル調整用ツール
- メタリックステッカー
- カラビナ
同梱品はこんな感じです
専用ポーチが標準で付属している点は嬉しい
▼クイックスタートガイドを見れば簡単に使い始めることが可能です
マニュアル系もちゃんと日本語で書かれているので安心です
▼シミュレーターアングルはこんな風に使います
本体の角度をこれに合わせて使います
▼接地面の傾斜にはある程度対応できるように、背面の足の開き方にはゆとりがあります
フライトスコープ mevo+で計測できるデータと使用感
計測できるデータは以下の16項目
- キャリー
- クラブスピード
- ミート率
- 高さ
- 滞空時間
- ボール速度
- スピン量
- 打ち出し角 垂直方向
- 打ち出し角 左右
- ボール着地時の左右のズレ
- アタックアングル
- 総飛距離
- ラン
- スピン軸
- スピンロフト
- ショットタイプ
ポータブル弾道計測器としては最多?だと思いますが計測項目は非常に多いです
ほぼすべてのデータを網羅的に把握することが可能ですので、ショットのデータ分析には事欠かないかと思います
mevoからの追加項目としては特にアタックアングル、スピンロフト、スピン軸、左右のズレの追加は嬉しいポイントです
しかもデータはしっかりと保存できるのでいつでも確認することができます
アプリの使用感も非常に良いですし、日本語表記も問題無くて直感的に使えるのはシンプルに良いところだと思います
UIも秀逸でかなり洗練されている印象です
上記画像はダッシュボードというタイプの計測データ画面ですが、その他にも種類があります
▼3D表示のデータ画面
画面右側にデータを表示させたり、無しにしたりと切り替えることもできます
弾道のイメージが掴みやすいし、画面も見やすくていい感じです
▼横からと上からの弾道も確認可能
サイドビューとオーバービューでも弾道を見ることができるので、高さのバラつきや左右方向へのバラつきも一目瞭然です
▼テーブルタイプのデータ画面
ショット毎のデータを数字で比較する時に便利なのがこちらのテーブル画面。右にスライドしていけば16項目すべてみることができます
これも任意で項目を並べ替えることができます
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フライトスコープ mevo+の精度
ここ最近はずっとメインで使用してきたスカイトラックとmevo+を同一条件で計測してデータ比較を行いました
上記画像がそのデータをまとめたものです。全部で9球打ってみたのですが、まずはそのうちの5球
ヘッドスピードだけはmevo+が高いですけれども、その他の「ボールスピード」「打ち出し角」「バックスピン量」などはそれほど大きなズレもなさそうです
ただし、打ち出し方向とセンターからのブレの数値がmevo+が左にズレています。これは恐らくぼくぼセッティングミスが原因だと思っています
ズレ方が左方向に一貫しているので、問題は無いと判断します(申し訳ございません)
そしてキャリーですが、これはすこしバラつきが出ているようには感じます
2〜3ヤードぐらいずれる感じで、最大だと6ヤードぐらい変わってきています
まあこれは誤差の範囲内かなとは思うのでさほど問題は無さそうですし、mevo+が飛んだり、スカイトラックが飛んだりしているので平均すると一緒ぐらいな感じ
使用ボールによって設定は変更可能
練習場で使われているレンジボールはコースボールよりも飛ばないので補正をかけることができます
練習場で使用する際には練習球のほうで設定すれば問題はありませんでした
ただ飛距離はちゃんと補正されていますが、バックスピン量が多めに出ているなという印象はあります
フライトスコープ mevo+の気になるところ
30万円以下でも100万円以上する計測器と同レベルの計測ができるということで非常に優秀な計測器ですが、少し気になるところもあるので書いておきます
スピン軸の曲がり方が正直わかりにくい
mevo+はサイドスピンという数値ではなくて、スピン軸という表現がされています
ボールが曲がるのは回転軸が傾いて起こるので、スピン軸として計測するのは正しいと思います
ただスカイトラックだったり、ゴルフショップによく置いてあるGC2などはサイドスピンで表示されているのでわかりにくいです(笑)
まあこれは慣れればだいたいわかってくるのかもしれませんが、現状では曲がりのイメージを掴みにくいのが正直なところ
とはいえ着弾地点のブレ幅がわかるので、そこから判断できるのでそこまで問題では無いです。恐らく慣れの問題だと思います
FS GOLFアプリでの映像表現
スカイトラックでは3Dでの動いている映像が見れるのですが、mevo+の専用アプリFS GOLFではそれができません
なので、ビジュアル的にはスカイトラックの方が見ていて楽しいというのはあります
現状この部分では劣りそうではありますが、E6 Connectのプラクティスモードだと3D映像が使えるようです
E6 Connectに関しては使用感を確かめてから追記していきます
あとはサードパーティ製のアプリ(こちらも英語のみ)で使えそうな感じのモノがありそうなので、それも試して良さそうだったらこの記事でも紹介していきます
mevo+が3Dで使えるようになりました。神 pic.twitter.com/kVEtZLTdsi
— まさ@ゴルフYouTuber (@masa_golf05) October 26, 2020
フライトスコープ mevo+の動画レビュー
総評
30万円以下で個人レベルで購入できる計測器としてはスカイトラックと並んで最高峰だと思います
mevo+自体の打球への反応も良いですし、専用アプリも非常に使い勝手が良いのが好印象です
計測項目数も多く、現状ではポータブル系では一番詳細にデータを取ることができます
そして計測の際のセッティングに関してはスカイトラックよりもmevo+の方が簡単だと思うので、設置になるべく手間をかけたくないという方はmevo+が良いと思います
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