今回はPING「i525アイアン」の試打計測を行いました(GCクアッドを使用)
操れる飛び系、ちょいブレードというキャッチコピーが使われているアイアン。まるでマッスルバックのようなフラットなバックフェースをしているけれど、構造は中空アイアンです
PINGではGシリーズとiシリーズの2つのアイアンラインがあり、Gシリーズは寛容性重視の優しく打てるアイアン、対してiシリーズはプロや上級者も満足できる操作性に優れたアイアンというのが大まかな分類
巷ではかなり高評価なアイアンとのことですが、果たしてどうなでしょうか

それでは詳しいデータを見ながらPING i525アイアンについてレビューしていきます
- ヘッド:PING i525
- 番手:7番
- ロフト角:29°
- シャフト:NS850 GH neo
- フレックス:S
- ボール:タイトリスト プロV1x
- 弾道計測器:GCQuad
目次
PING i525アイアン試打計測データ

▼平均のデータが下記
ヘッドスピード(m/s) | 37.7 |
ボールスピード(m/s) | 51.5 |
打ち出し角度(°) | 21.4 |
打ち出し方向(°) | -1.4(左) |
バックスピン(rpm) | 5907 |
サイドスピン(rpm) | -115(左) |
ピーク時の高さ(yd) | 35.7 |
降下角度(°) | 50.4 |
センターからのブレ(yd) | -5 |
キャリー(yd) | 160.2 |
総距離(yd) | 168.5 |
以上が計測データです
キャリー160.2ヤード、トータル168.5ヤード
7番でロフト29°という設定を考えるとやや物足りなさを感じる結果でした。同一ロフトのキャロウェイ Xフォージドスターと比較すると3ヤード劣ります。ロフト以上に飛ぶというわけではなかったですが、及第点はあげられるかなという感想です
想像よりも飛ばなかったのは要因はスピン性能の高さと弾道の高さではないでしょうか。バックスピンは5900回転前後を推移しており、このロフト帯のアイアンにしては多いスピン量です
同時に打ち出しも21.4°と高めであることから、最高到達点は35.7°とこちらも高めでした
見た目よりも高いボールを打ちやすい反面、前へいく力は弱くなってしまったので、ぼくの場合だとスピンをもう少し抑えるセッティングにするなどすれば飛距離が伸ばせそうです
とはいえ、データ的にも感触的にもバランスの良さは感じる良アイアンです
それでは弾道について見ていきましょう

弾道はとてもおとなしくて、ストレートです。過度に捕まることもなくてラインを出しやすい穏やかな捕まり具合

それぞれのショットを重ねたものがこちら。打ち出し方向が安定していることから打球のまとまりも素晴らしいです
方向性は最高

個人的にi525は飛距離性能よりも左右と縦、両方にバラつきが出ない点が魅力だと感じています
これも見ればわかるとおり、高さがこれ以上ないほど揃っています
そして弾道も高くて降下角度も50°。ほぼどんなグリーンでも止めることが可能です