キャロウェイ「ローグST PROアイアン」の試打計測を行いました(GCクアッドを使用)
マッスルバックのようなシャープな外観をした中空構造のアイアン。そしてヘッド内部にはウレタン素材を充填しているという最近流行りの構造をしたタイプです
ローグST PROアイアンはこの形状とテクノロジーながら、ローグSTドライバーと同様に初速アップにこだわっているというのが今作のトピックとなります
かっこいいアイアンを使いたいけど、難しいと中々手が出せないと感じている方にとっては気になるクラブかと思います

それでは詳しいデータを見ながらキャロウェイ ローグST PROアイアンについてレビューしていきます

- ヘッド:ローグST PRO
- ロフト角:30.5°(7番)
- シャフト:ダイナミックゴールド 95
- フレックス:S200
- ボール:タイトリスト プロV1x
- 弾道計測器:GCQuad
弾道計測器はPGAツアープロも多数使用する「GCQuad」です
キャロウェイ ローグST PROアイアン試打計測データ

ヘッドスピード(m/s) | 37.5 |
ボールスピード(m/s) | 50.4 |
打ち出し角度(°) | 22 |
打ち出し方向(°) | 0 |
バックスピン(rpm) | 6202 |
サイドスピン(rpm) | -296(左) |
ピーク時の高さ(yd) | 35.1 |
降下角度(°) | 49.9 |
センターからのブレ(yd) | -4(左) |
キャリー(yd) | 155.5 |
総距離(yd) | 166.8 |
以上が計測データです
キャリー155.5ヤード、トータル166.8ヤード
ロフトが30.5°のわりにバックスピン量が多めであることから飛距離は伸びませんでした。売りにしているボールスピードに関してもそれほど速い数値は出ていません
むしろ飛距離は出ていない部類に入ってくるため、飛びに過度な期待は禁物という感じです。同一ロフトの中空アイアンであれば、テーラーメイド P790のほうが平均キャリーが8ヤード違います。初速でも劣っているという結果

飛距離は出ていないので全く駄目なアイアンなのか?というとそんなこともありません。弾道イメージを見ていただくとわかる通り、驚くほど曲がりません。見た目よりもウンと優しいアイアンという印象
弾道はほとんどストレートイメージですが、軽ーく捕まるということで丁度いいバランスです

弾道を重ねてみたものがこちらです
これで見てもめちゃくちゃ揃っていることが確認できました。ミスヒットへの許容度も高く、安定性という点でいえば素晴らしいアイアンです
ピーク時の高さは35ヤードでまずまずの高さ。そして降下角度は49.9°です。これにスピン量の多さも加わるため、そこそこ硬めのグリーンでも問題なく止められるデータがでました。ハードなセッティングでラウンドする場合でも苦にならないでしょう
キャロウェイ ローグST PROは見た目よりもずっとやさしい

曲がりにくいという点を評価しているローグST PROアイアンですが、本当に優しいです
見た目は非常にシャープでありながら、ここまでミスに寛容なアイアンを作れるのだなということで驚いているところ
飛距離をそこまで重視しないのであれば、飛びにくさがそこまでのデメリットとはならないのではないでしょうか。かっこいいシャープなアイアンがほしいけれど、とにかく安定して打てるクラブを探しているならおすすめできます
スピン量の多さからも感じましたが、重心はそこまで低い印象はありません。タイプとしてはダウンブローに打っていく派の方と好相性だと思います
キャロウェイ ローグST PROは打感が素晴らしい

ヘッド内部にはウレタン素材を充填しています。メーカーいわく、スコアラインの下から6本目までの部分まで満たしているとのこと
打感へのこだわりが強く感じられる構造ですが、打ってみると素晴らしい感触でした
中空タイプのアイアンは最近この手のテクノロジーを搭載しているのが通例となっていますが、その中でも最も軟鉄鍛造アイアンに近づいていると感じます
打感にこだわる方もこれであれば満足できそうです
キャロウェイ ローグST PROのヘッドについて

外観はかっこいいです。シンプルだけどいかにも最新テクノロジーを詰め込みましたという雰囲気を醸し出しています
強いて言うならミラー仕上げよりもサテン仕上げのほうが高級感が出たんじゃないかなとは思っています。ミラーなので太陽光の反射がすこし気になります

トップブレードも必要以上に厚くないため好印象

タングステンウェイトをトウ側に配置しています。これによってネック寄りになりやすい重心をフェースセンター側へと移動することが可能となります
同時に低重心化の効果もあるみたいですが、すごく低重心だ!という感覚はなかったです

キャロウェイのツアー系アイアンと同種の形状です。ヘッドサイズは大きすぎず小さすぎずです。中空タイプのなかでは最もシャープなのでは?と思えるほどシュッとしています

横からみるとこんな感じ。ソールは比較的うすめ

アドレスした時の見え方です。オフセットは少なめでストレートフェース寄りなデザイン

フェース面がこちらです
キャロウェイ ローグST PROの総合評価

飛距離はあまり出ませんでした。まあロフトなりといえばそれまでで、普通の飛びです。中空タイプだと飛びそうな気がしてしまうところですが、そうでもなかったです。ここについて言えば、バックスピンがしっかりとかかるのも影響はしていると思います
ただ、中空構造と最新テクノロジーの組み合わせによって、寛容性は素晴らしいものがありました。打点ブレにも強いですし、見た目とは裏腹に非常にやさしいアイアンです
高さ、スピン、降下角度とハードなグリーンセッティングでも問題なく止められるデータは出ているため、競技志向の方にもおすすめです
飛距離よりも安定性重視、そしてブレードアイアンのようなかっこいいクラブを使いたいという方にはおすすめです。打感も素晴らしくフィーリングも最高
おすすめ度:
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