オノフ KUROアイアン(2026)の試打計測を行ったのでレビューします。
計測にはトラックマン4を使用(今まではGCクアッド使っていましたが、アプリなどソフトウェアの使いやすさから変更しました)

結論から言うと、相変わらず良い!です。
KUROアイアンは2024年モデルで一旦完成していると思いますが、今作ではヘッドのシャープ感が増していたり、スピン量増加による止めやすさの向上など、中空アイアンの気になるところの改善を見事に進めていました。
目次
オノフ KUROアイアン(2026)の概要とデザイン

メーカー曰く、抜けと打感を極めた次世代型マッスルアイアン。というキャッチコピーで売り出しています。
まあ、マッスルアイアンと言っても、いつもどおりの中空アイアンです。2024年モデルがすこぶる良かったので期待はしたいところ。

進化ポイントはKUROアイアンの気になっていた部分でもある、トップブレードの厚みとフェース長の改善です。


トップブレードの厚みは0.4mmの薄肉化。そしてフェース長は1mm短くなっています。確かに全体的にシャープさが増しており、これまでのKUROアイアンよりもイケメン具合はアップしている印象です。
これは7番アイアンの顔ですが、グース度もあまり大きくはありません。見た目の良さはこれまでのKUROアイアンの中でも一番かもしれません。

ソールにも改良が加わり、前方と後方のエッジ部を削っています。接地面はソール中央部のみということで、実際抜けは非常に良くなっていました。

打感の改善のために、ヘッド内には特殊振動吸収剤を充填。これまでもありましたが、今作では、フェース面全体はもちろん、下部部分へ吸収剤を増量しているとのこと。

フェースは全体の薄肉化と、外周分に溝を設けることで反発エリアを拡大。ミスヒット耐性もアップしているようです。
また、フェース全体にはレーザーミーリングが入っていて、いろいろな状況下でスピン量の安定を狙っています。
オノフ KUROアイアン(2026)の試打計測データ



試打計測の平均データが下記
2024年以降、アイアンはヘッドスピード37m/s〜39m/sの範囲内での計測に統一しています(1m/sぐらいは前後するのはご了承ください)。
| クラブスピード | 37.9 m/s |
|---|---|
| ボールスピード | 52.1 m/s |
| スマッシュファクター | 1.38 |
| 打ち出し角 | 20.0° |
| スピン量 | 6,141 rpm |
| キャリー | 161.6 yd |
| トータル距離 | 168.0 yd |
| 最高到達点 | 34.2 yd |
| 落下角度 | 50.2° |
| スピン軸 | -6.3° |
| 曲がり幅 | 9.5 yd 左 |
| キャリーサイド | 12.9 yd 左 |
| 打ち出し方向 | -1.2° |
7番ロフト32°と考えればまずまず飛ぶ方にはなります。ただ、飛距離的には2024年モデルのKUROアイアンの方が若干出やすいですね。スピン量に違いがあるようです。
飛距離性能と上がりやすさの分析

平均キャリー161.6ヤードは、32度の7番アイアンとして見れば優秀。当サイトの32度7番アイアンの平均は158ヤードほどなので、3〜4ヤード上振れています。
ロフト以上に飛距離を得やすいのは、これまでのKUROアイアンにも共通しているため、今作も期待どおりでした。
上がりやすさも申し分なくて、平均20度の打ち出しで、最高到達点もめちゃくちゃ高いです。落下角度50度を平均で出せているところも素晴らしく、止めやすさも最高レベルと言って良さそう。

ただ、前作2024年モデルのKUROアイアンは163ヤードの平均キャリーだったし、初速でも出やすかったなーということ。
これについては充填剤の量が増して反発が落ちたんじゃね?と個人的には思っているんですが、どうなんでしょうかね。
スピン量は2026年モデルである今作のほうが多いです。
弾道や球筋、方向性の分析

つかまりは強めでした。しっかり捕まえてくれるので、基本的に右への不安はなし。ツアープロレベルでも使う中空アイアンの中でもつかまりは良好。
2024年モデルよりも短重心になったことが影響していそうです。つかまりがほしいなら今作はありですね。

ばらつきは今回も出にくいです。安定性も高いですね。

逃がして打ってもストレートドローの収まる印象。
オノフ KUROアイアン(2026)のフィーリング

2024年モデルで一気に改善された感じのするKUROアイアンの打感について。
内部の吸収剤を増やして打感の改善に取り組んだようですが、正直前作からあまり変化は感じづらかったです。わずかに良くなったかなー?というレベル感で、打感のために吸収剤増やしたと言われなければマジで一緒。
つまり中空感は健在で、この部分に関してはまだまだ我慢して使う必要はありそうです。
中空アイアンとしては悪くないレベルなので、中空の中で打感の良いモデルを探しているなら試してもらいたい。
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オノフ KUROアイアン(2026)の性能評価チャート
ロフトから見る飛距離は優秀です。ロフトも最近でいう標準的なものなので、これだけ飛べば嬉しい限り。
前作よりも若干初速低下を感じられたのは少々残念ですが、スピン量が増えていたり、落下角度が増している点が違いとしてあるので差別化はできていると思います。
見た目はこれまでのKUROアイアンの中でも一際シャープでビジュアル面での改善が見られているので、野暮ったさを感じて敬遠していた人にもぜひ試してもらいたいです。あと、抜けの良さもだいぶ良くなったのも嬉しいかぎり。
全体的な完成度はこれまでのKUROアイアン同様で、非常に洗練されていて、正直弱点らしい弱点はありません。
飛び重視なら2024年モデル、スピン重視なら2026年モデルだと個人的には思っていたりしますが、とはいえ飛距離もキャリー差は2ヤード程度と誤差なので、そう考えると総合的に2026年モデルに軍配が上がる・・・かなと思います。
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