ONOFF KUROフェアウェイウッド(2026)の試打計測を行ったのでレビューします。
計測にはトラックマン4を使用(今まではGCクアッド使っていましたが、アプリなどソフトウェアの使いやすさから変更しました)

結論から言うと、2025年のフェアウェイウッドの中でも屈指の出来です。
最高なので、飛んで上がるフェアウェイウッドを探しているなら是非とも候補に入れてもらいたい力作です。KURO ドライバー(2026)よりもおすすめ(笑)
目次
ONOFF KUROフェアウェイウッド(2026)の概要とデザイン

高初速×低スピンのチタンフェアウェイウッド。チタンボディにチタンフェース、そしてソール自体がタングステン合金でできたソールになっている(らしい)。
かなり高価な素材構成だし、低重心化によるメリットも非常に感じやすいモノになっていそうです。

ソールの溝や、金色の高剛性ソールプレートはKUROドライバー(2026)と同じです。たわみを受け止めてエネルギーロスを抑えますよという構造。
あと、このソールのスクリューウェイトはグリップ側のウェイトと入れ替えることができるので、好みのスイングバランスに調整が可能です。

カーボンクラウンではなくてチタン製。他社チタン製フェアウェイウッドでもカーボンクラウンにしている中、ここにカーボンを持ってこなかった事にこだわりを感じところですね。

薄型のチタンフェースというのは良いのですが、やはりこのフェースミーリングの模様がキモすぎます(笑)
集合体恐怖症にはきつ過ぎるのよ。
とはいえ、センター付近では低スピン化による飛距離アップ、外周部分は安定したスピンを確保できるというメリットがあるようなので、性能アップにも寄与しているとのこと。

リーディングエッジは丸みを持たせて抜けをよくしているそうですが、見た感じ他のフェアウェイウッドとの差は肉眼でほとんどわからない。実際の抜け感も特別良いようには感じなかったです。


マットブラックのクラウンで形状も非常にきれいです。アングルもストレートで非の打ちどころがないなと感じています。
大きさも適度でバランスがめちゃくちゃ良い。
フェースのミーリング模様はアドレス時にはそこまで気にならなかったです。
ONOFF KUROフェアウェイウッド(2026)の試打計測データ



試打計測の平均データが下記
2024年以降、フェアウェイウッドはヘッドスピード42m/s〜44m/sの範囲内での計測に統一しています(1m/sぐらいは前後するのはご了承ください)。
項目 | データ |
---|---|
クラブスピード | 45.0 m/s |
ボールスピード | 64.1 m/s |
スマッシュファクター | 1.42 |
打ち出し角 | 15.8° |
バックスピン量 | 2876 rpm |
キャリー | 235.9 yd |
トータル飛距離 | 254.8 yd |
最高到達点 | 36.8 yd |
着弾角度 | 42.6° |
スピン軸の傾き | −2.7°(ややドロー傾向) |
曲がり幅 | -5.0 yd 左 |
キャリーサイド | 0.6 yd 右 |
打ち出し方向 | 1.4°(やや右方向) |
平均キャリー235.9ヤード、トータル254.8ヤードということで、飛距離はかなり良かったです。
スピン量のバランスも良いので、地面からノーティーアップで打ってもキャリーを稼ぎやすいのも嬉しいところではないかと思います。
あと、ドライバーの時もそうでしたが、シャフトが妙に振りやすくて若干ヘッドスピードが出やすくなっています。
飛距離性能と上がりやすさの分析

飛びに関してはかなり強いです。単発では240ヤード以上のキャリーも見られましたし、平均値でも235.9ヤードという好結果。
ちなみに当サイトではこのヘッドスピード帯で計測を行った際の3番ウッドの場合、キャリー230ヤードを一応基準にしています。
つまり、めちゃくちゃ飛んでいるわけです。

まず、初速が出やすいので、それだけでもストロングポイントとなりますが、バックスピン量も少なすぎず多すぎずの絶妙なところに収まっていました。
平均では2800回転ぐらいで、多くて3000回転、少なくても2500以上は確保できていたので、吹き上がりもしないし、低スピンすぎてドロップするような不安もありません。
チタン系のフェアウェイウッドにありがちな低重心化しすぎて、バックスピン量が減りすぎるような事もなかった点は評価したいポイントです。
また、打ち出し角もしっかりと出るので、無理に上げにいこうともならなくなるのも良い点かと思います。フェース下部での打点にも強さを感じたので、地面からフェアウェイウッドを打つのが苦手な人での扱いやすいはず。
弾道や球筋、方向性の分析

つかまりはニュートラルなストレート系でした。飛びだけでなく安定感もかなり良いんじゃないでしょうか。
前後左右のブレも小さい範囲に収まってくれました。

弾道を見てみると。わずかにドローするようなタイプでしたが、これは筆者がもともとドローヒッターであることも多少は影響しています。
つまり、フェードヒッターが打てば自然にフェードすると思われます。それぐらい自然なつかまり感です。

縦回転も横回転もどちらも素直で、扱いやすさが際立っていますね。クオリティ的には満点に近いフェアウェイウッドです。
ONOFF KUROフェアウェイウッド(2026)のフィーリング

フィーリングも申し分ないです。さすがにチタン製フェアウェイウッドということもあって、爽快な打球音で気持ちが良いです。
というかKURO 2026ドライバーよりも打感は良いです(笑)
食いつき感はそこまでありませんが、反発して勢いよく飛び出してくれるのでとにかく爽快。変に高音すぎない打音も好感が持てるところでしょう。
ONOFF KUROフェアウェイウッド(2026)の良かった所・微妙な所
ONOFF KUROフェアウェイウッド(2026)の性能評価チャート
フェアウェイウッドとしては完成度が高すぎるなと思います。特に飛距離性能は明らかに強いので評価は自然と高まります。
それでいて高さも比較的出しやすくて、スピンも過剰に減らないのでキャリーの安定性も上々。
飛びすぎを嫌がる人以外には刺さるモデルだと思います。中には飛びすぎが嫌だっていうハードヒッターもいるでしょうが、それはマジで少数派ですから評価が下がる要素にはなりえません。
つかまりも丁度良くて、打ちて由来の弾道になりやすい性格も結構良いなと思っています。
まとめ

2025年発売のモデルの中でも最高のフェアウェイウッドと考えても良い力作です。
飛距離が出せて安定性も高い。フェース下目のヒットにもまあまあ強いので扱いやすさとポテンシャルが見事に同居しています。
強いていうなら捕まりが別に良いということでもないので、スライスを抑えたい人には向いていませんが、そうでないなら自分の持ち球を活かしやすいから良いんじゃない?というところ。
まあ、やっぱりフェアウェイウッドは上がって飛んでくれるのが一番重視したいところなんで、文句なしにおすすめ!なんならKURO 2026のドライバーよりもおすすめ(笑)
関連【試打評価】ONOFF KUROドライバー(2026)|トラックマン4でデータ計測
関連【試打評価】ブリヂストン BX1ST フェアウェイウッド|意外によくてビックリ
関連【試打評価】ブリヂストン BX2HT フェアウェイウッド|トラックマン4でデータ計測