Shot Scope V3という時計型のGPSゴルフナビをご存知でしょうか
日本ではまだ馴染みの薄い製品なのですけど、海外ではリーズナブルな価格ながら高度なショットトラッキング機能を搭載している点が評価されているゴルフウォッチです
個人的な感想ではラウンド時のショットの統計データを収集することがメインの機能と言って良いと思っています
とにかく多くのラウンド情報を手に入れることができて、ツアーレベルの統計データを取得することが可能。取得したデータはスマートフォンアプリやPC上から確認及び編集を行うことができます
ただ、難点をあげるとすれば日本語には対応していないところと、ゴルフナビとしての機能はとてもシンプルで情報量的に少ない部分
なぜ今回ShotScope V3を購入したのかというと、デザイン性も中々好みではあったのと、評価の高いショットトラッキング機能を使ってみたかったから
というわけなんで、この記事ではShot Scope V3の良いところと気になるところを正直にレビューしていきます
ショットの統計データを取得するには最高のデバイス
ガーミン S62などでも当然それは可能なのですが、データ項目も多くて100以上もの情報を蓄積することができるのがメリットです。Shot Scope公式サイトではツアーレベルの統計データを網羅していると謳っています
実際かなりのデータ量になりますので、ここで全てを紹介しているときりがありません(笑)。なのでこういったデータが取れるんですよという代表的なモノをお見せしたいと思います
▼正確かつ非常に緻密なデータ分析を行うことができます。ラウンド時には専用のタグをクラブに付けているだけで自動でトラッキングすることができるので、手軽に使えるのも嬉しいところ
各クラブのグリップエンドに専用タグを装着して同期するだけです
▼Shot Scopeのアプリがこちら(ios、Android両方に対応しています)
▼ラウンド毎のスコアはもちろんのことパット数やパーオン率など定番の項目は当然網羅されています
このラウンドでは、今シーズンの平均よりも9%上回っていますよ。なんてことを教えてくれています
Farways in Regulationはフェアウェイキープになります
▼セカンドショットやティーショットの傾向を緻密に分析できます
▼グリーン周りの日本言うアプローチはショートゲームという項目になります
▼こちらはパッティングについて
ぼくの場合はミスの傾向のおよそ7割がショートしているらしい。打ち切れていないわけですね・・・
▼各番手の飛距離も把握することができます
各番手の平均飛距離、最大飛距離も把握できるので実際にラウンド時に何ヤード打てているのかがわかります
▼ラウンド時のショットの軌跡も記録されます
▼全てのクラブにセンサーをつけているので自動で全てのショットを記録できます
専用タグはShot Scope V3に標準で16個付属しています。追加で購入する必要はありません。1個あたり3gです
装着すると当然クラブの総重量は上がります。バランスも変わりますが、体感ではほとんどわかりません。センサータグの重量は全て揃っていますから、よほど神経質な方でない限りは問題ないと思います
▼ドライバーからパターまで、自分のクラブ情報を登録することができます
▼グリーン上も全て記録可能です。カップまでの距離やミスの傾向も把握できます(ショートしたりオーバーしたりなど)
カップの位置まで登録することができますが、ここでShot Scope V3を使っていて唯一と言って良い作業が必要になります
▼カップインした時にパット数を入力する
ディスプレイの角に「1、2、3、>」と表示されています
2パットでカップインしたなら、右上のボタンを押します。1パットなら左上という具合です
当然チップインや、4パット以上なども起こりえるはずです。そういった場合は右下の「>」のところを押して次の画面にいけば大丈夫
▼プロの試合などでもよく聞く、ストロークスゲインドもわかります
ショットのスコアに対する貢献度を表す数値で、自動で算出されます
▼PCでもデータを見ることができます
サブスク制ではないから購入後はずっと無料で使える
Shot Scope V3の全ての機能は購入後すべて機能を無料で使うことができます。ここが最大級のメリットになります
ラウンドの記録を行うデバイスとして最も有名な「アーコスキャディ」は現在サブスクリプション制を導入していて「年額99.99ドル」かかってきます
そんなアーコスに引けをとっていない豊富なラウンド統計データを無料で使うことができるのがShot Scope V3です。これは素晴らしいですよね。購入する時の導入費用しかかかりません
アーコスは素晴らしいデバイスなんですけど、ラウンド時にはスマートフォンを携帯しないといけないというデメリットもあります。Shot Scope V3はセンサータグを付けていればスマホを持ち運ぶ必要性もないので、身軽さでは上です
ガーミンS62やS42もショットトラッキングが使えるのですけど、センサーであるCT10を別途購入する必要があります。そもそも本体価格が高いうえにセンサーを揃えるというのがネックになってきます(手動でもできますけど)
▼Shot Scopeはセンサーがもともと16個付属しているのに価格的にはガーミンよりも安いです
ナビとしての機能ではガーミンの方が圧倒的に上ではあるんですけど、ラウンド統計を取得することに関してはデータの豊富さなども含めてShot Scopeが優れていると思います
Shot Scope V3のパッケージ内容と外観
Shot Scope V3のスペック | |
ディスプレイ素材 | 硬化ミネラルガラス |
ストラップ素材 | シリコン |
時計ヘッド/ハウジング素材 | ABS |
重量 | 41g |
バッテリー駆動時間 | GPSモード/10時間以上。時計モード/10日以上 |
ディスプレイ解像度 | 176×176ピクセル |
表示タイプ | 昼光読み取り可能なMIP |
カラーディスプレイ | ◯ |
ブルートゥース | ブルートゥース5 |
GPS | GPS L1、ガリレオE1、グロナスL1 |
対応スマートフォンアプリ | ios、Android |
表示単位 | ヤードまたはメートル |
▼Shot Scope V3の本体
アップルウォッチからインスパイアされたデザインらしく、とてもシンプルです。ぼくはこのデザインがめちゃくちゃ気に入っています
▼本体にはボタンが4つ配置されています
右と左に2つずつです
▼専用の充電ケーブルも付属します
▼センサータグが16個付属します
▼クイックスタートガイド
日本語には対応していないはずなのにガイドにはなぜか日本語でもちょこっと書かれている謎仕様。そのうち日本語対応してくれるのかな?ここに関してはわかりませんが期待して待ちたいところです
コース情報がデバイスに登録されているかチェックが必要
全世界35,000コースに対応しています
ただし、中には未登録のゴルフ場やデバイス上に登録されていないところもありますので「同期」が必要です
ちゃんと登録すれば問題なく使えています
▼登録されているかはShot Scopeアプリと同期してみるとすぐにわかります
「On Device」となっているコースが端末上に同期されているゴルフ場です
「Not Mapped」というのはShot Scopeが対応していないゴルフ場です。リクエストを行えば通常48時間以内にはコースを登録してくれるそうです。凄くない?
▼コース登録はされているけど、端末に同期されていないゴルフ場もあります
画像で言えば一番上の「太平洋倶楽部 札幌コース」というゴルフ場。「+Add」となっていて「On Debice」となっていません。これはコースの登録はあるけど、端末には反映されていないから「同期」をする必要があります
ちゃんと同期が完了するとOn Deviceに変わります
計測精度は良い
ナビの計測精度は実際どうなんだろうと思うわけですが、最強精度だと思っているユピテルYGN7000やガーミンS62、レーザー距離計やカートナビと比較していきます
センターがズレ気味には感じますが、フロントエッジやバックエッジのズレは少ないです
やはりフロントとバックエッジは素晴らしい精度です。センターは大きいと4ヤードぐらいズレてきます
フロントエッジから37ヤード地点のピンが125ヤード。ピッタリです
やはりフロントの精度は素晴らしいですね
こちらはブッシュネルV5シフトジョルトとの比較ですが、フロントから12ヤードの位置にピンがあります
フロントが112ヤードなので、112+12=124ヤード
対してブッシュネルV5シフトジョルトの直線距離は125ヤード。素晴らしい精度です
GPSナビとしての情報量は少ない&高低差機能が無い
ショットの統計データ取得は文句なし。さらに精度面もクリアしていますが、気になる点としては情報量の少なさと高低差表示機能が無いところです
ディスプレイは凄く綺麗で見やすさは素晴らしいけど、ナビとしては至ってシンプルです
Shot Scope V3が得られるコース情報は下記
- フロントエッジ
- グリーンセンター
- バックエッジ
- 各ハザードまでのフロント・バック
高低差がないのは凄まじい欠点です
▼左下のボタンで画面ロックを解除後、右上の!マークを押すとハザード情報が見れます
▼シンプルすぎて笑う
わかるけどシンプルすぎやろ!と思わずツッコんでしまうほど無駄を排除した距離表示
GPSゴルフナビ単体の機能としては弱すぎます
英語のみなので万人向けではない(日本語対応予定)
日本語には対応していないので、英語がまったく理解できないとか、自分でネットで調べて使うことができないという方にはおすすめしません(2021年10月12日追記:現在はアプリの日本語アップデートなどが行われたり、日本語の公式ページも登場しました)
Shot Scopeのマニュアルもあるので、これをGoogle翻訳して使えばある程度は理解することができます
まとめ:ショットの統計データ取得を重視するならオススメ
ラウンドの統計データを詳細に記録したい方には最適なデバイスです
ゴルフナビとしても精度が良いので十分使えますが、メインの用途はショットのトラッキングかなと思ってぼくはメイン使用していきます。デザインも気に入っているので個人的には大満足です
購入後には課金する必要性がなくてランニングコストもかからないところや、それでいて有料のアーコスに引けを取らない豊富なデータ分析が行えるのは最高です
高低差機能が無かったり、レイアウト表示がないのは不便ですが、レーザー距離計との併用でクリアできると思っています
おすすめ度:
shot scopeはレーザー距離計も発売していて、それも購入してレビューしています
レビューShot Scope PRO L1レーザー距離計|計測スピードに難があるけれどデザインは好きだから使う
関連ゴルフ用レーザー距離計おすすめ人気ランキング|口コミ&評判と選び方
関連【ガーミン アプローチS62評価レビュー&口コミ】進化したハイエンド時計型ゴルフナビ
関連ガーミン アプローチS42評価レビュー|優秀なラウンド分析+高精度計測
関連ボイスキャディA2評価レビュー|カッコいい見た目とグリーンの起伏がわかるコスパ最強モデル
関連「ゴルフバディaim L11」レーザー距離計評価レビュー【口コミ】前作から使用感が格段に向上
関連クラブ紛失防止センサー「Club Catcher」が登場。めちゃくちゃ便利そうだけど日本未発表