試打&評価

テーラーメイド「P7MC」「P770」試打&評価|良顔のハイクオリティ軟鉄鍛造アイアン

テーラーメイドP7MCとP770試打&評価

テーラーメイドP7MCとP770アイアンの試打評価レビューです

どうもまさです

ようやくですがテーラーメイドの2020年モデル「P7MC」「P770」の2種類のアイアンの試打テストを行うことができました

P7MBは試打クラブが用意でき次第レビューします

ということでこのページでは、「弾道計測器スカイトラック」のデータ計測をもとに、P7MCとP770アイアンの性能について正直にレビューしていきます

まさ
まさ
結論から言うと、両者ともに打感も顔も良いアイアンなのですが「P7MC」は中級者以上向けで少し難しめ。P770は打感も良いしボールも上がるのでバランスが良く万人向け

「P7MC」と「P770」の違いがわかるように、2種類を比較してレビューしていきますので、どうぞアイアン選びの参考にしてください

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Youtubeにも試打動画をアップしました

 

テーラーメイド「P7MC」&「P770」の概要

P7MCアイアン

P7MC0000テーラーメイド(テーラーメイド ゴルフ) 0120-558-562
  • PGAツアープロの意見を集約したマッスルキャビティ
  • マシンミルド加工と2000トンプレスを施した高精度アイアン
  • タイトなソール幅のコンパクトヘッド 

7番アイアンで34°といういわゆるノーマルロフト設定アイアン

マッスルキャビティという事なのですけど、確かにキャビティ部分は浅めになっています

どちらかと言うとマッスル寄りなタイプなのかなと感じるモデルです

 

P770アイアン

P7700000テーラーメイド(テーラーメイド ゴルフ) 0120-558-562
  • P790をコンパクトヘッドに進化
  • 中空構造による寛容性と高い反発力
  • 超軽量ウレタン内蔵で打感も向上  

中空構造のアイアンだけど、ロフト設定は7番で33°と最近のアイアン市場の中では寝ている方

構造よりもスペックの設定はかなり硬派な印象を受けるアイアンですね

以前に発売されていたP770はハーフキャビティタイプでしたが、今回のはP790のコンパクト版みたいな位置づけみたいです

ヘッド内部には超軽量のウレタンフォームと、低重心化を狙ったタングステンウェイトが内蔵されています

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ヘッドスペック

▼P7MCのヘッドスペック

番手 ロフト角(°) ライ角(°)
3 20 60.5
4 23 61
5 26 61.5
6 30 62
7 34 62.5
8 38 63
9 42.5 63.5
PW 47 64

 

▼P770のヘッドスペック

番手 ロフト角(°) ライ角(°)
3 19.5 60.5
4 22.5 61
5 25.5 61.5
6 29 62
7 33 62.5
8 37 63
9 41.5 63.5
PW 46 64

 

テーラーメイドP7MC&P770アイアンの試打&評価

▼2種類のヘッドを比較検証

P770&P7MC0003テーラーメイド(テーラーメイド ゴルフ) 0120-558-562

 

▼装着シャフトは両方ともダイナミックゴールドEX ツアーイシューS200

P770&P7MC0002

 

試打クラブスペック

ヘッド P7MC P770
番手とロフト角 7番/34° 7番/33°
シャフト DG EX ツアーイシュー DG EX ツアーイシュー
フレックス S200 S200
総重量 443g 443g
バランス D2 D2
長さ 37.5インチ 37.5インチ
振動数 342cpm 342cpm
まさ
まさ
シャフト単体は131gと結構重ため

番手とシャフトは同じモノ

振動数は342cpmと出ましたが、ダイナミックゴールドなのでやはり結構硬めでございます

 

試打計測データ

▼P7MCのスカイトラックデータ

P7MC弾道イメージまとめ

 

▼P770のスカイトラックデータ

P770弾道イメージまとめ

 

▼4球試打しての平均値

  P7MC (34°) P770 (33°)
ヘッドスピード(m/s) 39.6 39.9
ボールスピード(m/s) 50.8 51.1
サイドスピン(rpm) -175.3 -164.5
バックスピン(rpm) 7031.8 6423.8
打ち出し角(°) 20.5° 21.2
左右打ち出し角(°) -2.8 -3.6
センターからのブレ(yd) -11 -12.6
キャリー(yd) 151.8 153.9
総距離(yd) 162.0 164.3

 

ヘッド形状

▼まずはP7MCのヘッド形状はこんな感じです

P7MC0003テーラーメイド(テーラーメイド ゴルフ) 0120-558-562

 

オフセットが少なめでストレートネックな形状

トップブレードも細めです

 

▼バックフェースとフェース面

キャビティは浅めで、打点部分が肉厚化されています

 

▼こちらはP770

P7700003テーラーメイド(テーラーメイド ゴルフ) 0120-558-562

P790と比べてもオフセットがだいぶ少なくなってストレートなネック形状になっています

トップブレードも薄めでかなり構えやすい

 

▼バックーフェースとフェース面

シンプルなバックフェースでカッコいい

 

▼アドレス時の見た目を並べてみると

P7MCとP770のアドレス時の見た目を比べてみるとこんな感じです

わずかにP770のトップブレードが厚いのとフェース長が少し長いかなと言うぐらいで、見た目の差はほとんどわからないぐらい

 

 スピン量は多め、P770は少しだけ飛ぶ

▼平均飛距離

  P7MC (34°) P770 (33°)
ボールスピード(m/s) 39.6 39.9
バックスピン量(rpm) 7031 6423.8
キャリー(yd) 151.8 153.9
総距離(yd) 162.0 164.3

P7MCとP770、両者ともにスピン量は結構多めで飛距離性能に関してはロフトなりといった感じです

ストロングロフト設定ではないですし、楽に飛距離が出るというタイプではなかったですね

ただスピン量がこれだけ多いと通常は前に行かない可能性がありますけど、初速がロフトの割には出ているので番手なりには飛んでくれていると感じます

ちなみにP7MCとP770との比較ですが、平均キャリーでは約2ydの差が出ています

ロフト角の差が僅か1°ということですけど違いは出ていますね

まさ
まさ
ロフト設定を見ればわかりますが、飛距離性能が高いタイプではない

 

程よく捕まってくれるがサイドスピンは少なめで安定

▼平均値

  P7MC P770
サイドスピン量(rpm) -175.3 -164.5
打ち出し角(°) 20.5 21.2
左右打ち出し方向(°) -2.8 -3.6
センターからのブレ(yd) -11 -12.6

サイドスピン量的には2モデルとも平均値では200rpm以下で非常に安定性は高いです

大くても400rpm台なので極端に曲がるような打球は出ていません

P7MCとP770、両者共にどちらかと言えばドロー傾向で捕まりは良いですね。捕まるということでフェースにボールが乗る感じがあるのでコントロールも割としやすい印象

特にP790を小ぶりにしたとされているP770は捕まりが見るからに良くなっています

P790を試打したデータでは結構ストレート系で、どちらかと言えばフェード寄りな感じでしたけど、重心距離の関係なのかヘッドが返りやすくなっているのでP790より楽に捕まえられます

捕まりやすさが向上したことで、より多くの人が使いやすくなったと思います

もちろん左にはなるべく行かせたくないという方もいると思いますが、捕まらない方が良いならP790の方が良いかも

まさ
まさ
あとはP770のほうがP7MCよりもロフト角が立っているのですけど、弾道的には高くなっているのも注目ポイントです

比べるとソール幅も広めだし、P770のヘッド内部のタングステンの効果もちゃんと出ているなと実感できました

 

P7MCの打感は最高。P770も中空だけどかなり良い

P7MCの打感はかなり良いです(柔らかい)

キャビティ部が浅いことも影響してか、ほとんどマッスルバックみたいな打感で最高です

この部分には正直文句は言えないレベルに仕上がっていると思います

対してP770はP7MC程ではないですが、中空構造ということを考えたら打感はかなり良い部類だと感じます

マッスルバックみたいな打感じゃないと絶対嫌だ!という人でなければ普通に満足できると思います

個人的には中空アイアンだと今のところ打感は一番良いかなと思えるほどの完成度

飛距離はノーマルロフトなので並ですけど、フィーリング面に関してのクオリティは非常に高くて大満足です

 

 

P7MCとP770の違いは、バックスピン量

P770&P7MC0004テーラーメイド(テーラーメイド ゴルフ) 0120-558-562

ここではP7MCとP770を実際に打ってみて感じた違いについて書いていきます

ロフト角の差以上にバックスピン量に大きな違いが

P7MCとP770、2種類のアイアンの最も大きな違いは「バックスピン量」になってきますが、ここは顕著に違いが出ています

  • P7MC→7031.8rpm(平均値)
  • P770→6423.8rpm(平均値)

同一シャフトでの計測ながら平均値で約600rpmもの違いがありました

ロフト角は1°の差ですけど、それ以上に重心位置の方が関係していそう

先程も言いましたが、P770の方がロフトが角が立っていても打ち出しが高くなっています

低重心化によってP770の方が重心よりも上で打ちやすいので当然スピンも減る

見た目はそれほど大きな違いはないですが、打ってみると思った以上にデータに差がでました

ちょっとでも飛ぶ方が良いならP770がおすすめ

 

見た目の差はそんなにないけどP770の方がミスには断然強い

構造的な部分もありますけどP770の方が打点ブレには圧倒的に強いです

特にフェース下部でのヒット時には初速も落ちにくいし、打球も上がりやすくなるので飛距離ロスも起こりにくいです

ここはやはりピュアな軟鉄アイアンとハイテクな中空アイアンの差がはっきりと出ている部分です

P7MCは打点位置安定している中級者向けなアイアンですね。ただ使いこなせたら打感も良いしハイスピンでターゲットをデッドに狙っていけるモデル

まさ
まさ
アドレスした時の見た目はそんなに変わらないけど、P770の方が明らかに優しく打てる

 

P7MCとP770の試打動画

 

総評

ストロングロフトタイプのアイアンではないので、飛距離性能に関してはやはり普通でした
 
ただフィーリング面や見た目の良さではP7MC、P770と両者ともに素晴らしい出来です
 
特にP770はP790よりも捕まりやすくなった点は好印象で、P790よりもヘッドサイズは小さいものの、個人的には扱いやすいなという感じがしました
 
打感の良さはすごく魅力的ですが、ぼくが買うなら総合力が高いP770ですね
 
見た目もカッコいいし、所有感はかなり満たされるアイアンです
 
 

以上、テーラーメイド「P7MC」「P770」試打&評価|良顔のハイクオリティ軟鉄鍛造アイアン。という話題でした

関連テーラーメイド P7MB・P7MC・P770(2020)アイアン3機種がいよいよ発売!特徴と最安値の取り扱い店情報まとめ

 

テーラーメイドP7MCとP770アイアンを安く買うならUSモデルもおすすめ

日本モデルよりもUSモデルの方が金額的にはかなり安くなっているのでUSモデルを手に入れるのもありです

そこでおすすめなのがUSモデルのゴルフクラブを専門に扱っている老舗のフェアウェイゴルフさん

ぼくも普段USモデルを購入する際に利用しているショップで、今年に入ってからはコブラSPEEDZONEやSIM MAX Dなども購入しています(昨年はEPIC FLASH)

メーカーから直接仕入れを行っている正規ライセンス品取扱店なので安心感が違います

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まさ
ゴルフメーカーとゴルフショップで合計15年間働いた経験を元にゴルフに関するギア(クラブや計測器など)をわかりやすく紹介しています。ベストスコアは69 ショップ勤務時代に、クラフトマンとして修理・カスタマイズ技術を習得。現在もクラブ修理全般こなすクラブマニア。 Twitter、インスタグラム、Youtubeと各種SNSも運営していますので、フォローよろしくお願いします。 プロフィールはこちら
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