今回はゴルフパートナーのオリジナルブランドであるネクスジェンの「TOUR-SPEC 2021ボール」の試打計測を行いました
ネクスジェンボールとしては7代目ということなんですが、飛距離特化のD-SPECと、今回購入したスピン系ツアーボールのTOUR-SPECの2種類展開。価格は1スリーズ1200円程度で、大手メーカーのツアー系スピンボールよりも安めな設定が嬉しいボールです
ちなみに前作のTOUR-SPECも有名メーカーのツアー系ボールと比較して価格が安いのに高性能ということで評判のモデルでした
今回はタイトリスト プロV1xと打ち比べて比較も行っています
それでは詳しいデータを見ながらネクスジェン TOUR-SPEC 2021ボールについてレビューしていきます
- ヘッド:テーラーメイド SIM
- ロフト角:9.0°
- シャフト:USTマミヤ アッタスダース
- フレックス:S
- ボール:ネクスジェン TOUR–SPEC2021(比較対象:タイトリスト プロV1x)
- 弾道計測器:GCQuad
ネクスジェンTOUR-SPEC 2021ボール試打計測データ(ドライバー)
▼平均のデータが下記
ネクスジェン | プロV1x | |
ヘッドスピード(m/s) | 46.2 | 46.5 |
ボールスピード(m/s) | 67.3 | 67.2 |
打ち出し角度(°) | 16.1 | 15 |
打ち出し方向(°) | -0.5(左) | -0.9(左) |
バックスピン(rpm) | 2014 | 2319 |
サイドスピン(rpm) | -390(左) | -99(左) |
ピーク時の高さ(yd) | 38.9 | 38.2 |
降下角度(°) | 43.2 | 42.8 |
センターからのブレ(yd) | -25(L) | -9 |
キャリー(yd) | 265.7 | 260.0 |
総距離(yd) | 279.1 | 273.6 |
以上が計測データになりますが、ご覧のようにネクスジェンTOUR-SPECはプロV1xよりもキャリーで5ヤードも飛んでいます。結論、スピン系タイプに分類されるボールながら飛びに関しては素晴らしい性能といえます
今回、飛距離が伸びた要因は高めの打ち出し角に加え少なめのバックスピン量です
つまり、ネクスジェンは高弾道低スピン弾道を作りやすいボール。打ち出しから高さが出せることから、有名メーカーのスピン系ボールよりはディスタンス系ボールに近い雰囲気を感じました
飛ばせるボール
弾道はこんな感じ。前作よりもしっかり目なコアになったそうですが、ドライバーではボールが潰れやすく、比較的捕まりの良いフィーリングでした
ほとんど誤差レベルですが、こうやって並べてみると赤のネクスジェンの方が高さで出ているのがわかります
キャリーを出しやすいボールです
ネクスジェンTOUR-SPEC 2021ボールのスピン性能を検証
7番アイアンでのスピン性能の比較です(RADSPEED 7番)
- ネクスジェン:4490rpm
- プロV1x:5374rpm
アイアンでのスピン量の差は歴然。ネクスジェンの方が捕まっているのでスピンが減ったというのもありますが、終始このような結果なのでスピンではプロV1xの方がやはり上です
ちなみに後述もしますが、捕まった場合でもプロV1の方がスピン量は多いです
ドライバー同様に打ち出しも1°ほど高いです
70ヤード前後でのスピン性能の比較です
- ネクスジェン:6380rpm
- プロV1x:7723rpm
この距離でもプロV1xと比べると大きな差となりました。ネクスジェンは打ち出しが高くフェースへの乗り方が希薄でした。ドライバーの時から感じていましたが、やっぱりディスタンス系に近い感覚
しかもプロV1xの方が捕まっているけれどバックスピン量は多いです。ネクスジェンはスピン性能に物足りなさを感じる
さらに短い距離で比較していきます
- ネクスジェン:3393rpm
- プロV1x:4079rpm
やっぱりスピンが少ないです。プロV1xが優秀といえばそれまでですが、スピン性能には大きな期待は禁物かと思います
ネクスジェンTOUR-SPEC 2021ボールはディスタンス系よりな印象
ドライバーからウェッジまでGCQuadでのデータを取り、ラウンドでも使用してみましたが「ディスタンス系とスピン系の中間に位置するボール」というような感覚です
ドライバーでは目をみはるほどスピン量の低減が確認でき、プロV1xよりも5ヤード飛ぶという好結果でした
しかしアイアン以下のクラブでもスピン量が少なめになったのが特徴的なデータです。まあ通常営業のベントグリーンのゴルフ場であれば全く問題ないレベル。つまり一般的なアマチュアゴルファーにとっては十分すぎる性能なので価格を考慮すると有能なボールです
問題は大手メーカーのツアー系スピンボールから乗り換えるとスピン面で物足りなさを感じるという事、あとは打ち出しが高いので出玉のイメージが狂ってくるという点になります
このような面を考慮すると、今までディスタンス系を使っていた方がスピン系に乗り換えるのには向いていると思います
価格的にも1スリーブ1200円程度で買えるので、安価なボールから買い替えるハードルも低いはず
ネクスジェンTOUR-SPEC 2021ボールのデザインと構造について
見た目はちょっと前のブリヂストン ツアーBみたいなディンプルデザインです
TOUR SPECのロゴが入っています
ウレタンカバーの3ピース構造です
カバーの打感はややしっかり目、柔すぎず個人的には好きなフィーリング。パッティング時の距離間も出しやすくて好印象です
ネクスジェンTOUR-SPEC 2021ボールの総合評価
飛距離性能は申し分ありません。低スピンで風にも強く安定してキャリーを稼ぐことができます。スピン系ボールとはいえロングショットの飛距離を出したいという意図があるなら選択肢とありです
そしてアイアンでのスピンにも期待していましたが、ここに関しては物足りないというのが正直な感想。有名スピン系ツアーボールのスピン性能に満足している場合であれば乗り換えはあまりおすすめしません
ただし、アイアンショットでスピン過多だと感じている方であれば、適度にスピンを減らして飛距離を伸ばせる可能性もあるので良いでしょう
というわけで、特におすすめなのはディスタンス系ボールからスピン系ボールに乗り換えたいと考えている方です。アプローチでも今までのイメージに近い雰囲気でスピン量を増やせるはずなので、違和感なく移行できるはず
おすすめ度:
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