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【試打評価】デラマックス03UT|高さは出しやすいけど左に行きづらいユーティリティ専用シャフト【口コミ・評判】

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おすすめ度

今回の試打評価はデラマックス03UT

今作はオリムピックから発売されている2022年モデルユーティリティ専用シャフト。ぼくはPING G410ハイブリッド用に購入しました。

飛距離と方向性のバランスが最適化するような設計を施したとメーカーは謳っていて、カウンターバランスでもあるそうです。

さて、今回も実際にGCクワッドでの計測データや実戦での使用感を元にレビューしていきます。

先に結論から言っておくと左へのミスを軽減できるため、捕まりやすい傾向のあるユーティリティにおいては弾道を落ち着かせることが可能です。

手元から中間部のしなり感も十分あるので、硬めな傾向があるUT用カスタムシャフトの中だと比較的振りやすいタイプ。

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  • 長所:左方向へのミスを軽減できる。手元から中間にしなりを感じやすくてタイミングを取りやすい。
  • 短所:捕まりは強くないのでスライサーには使いにくいかも。
  • 結論:左へ行きやすいユーティリティにとっては方向を安定させるので装着するメリットが大きいシャフト。ハードさもそれほどないのでスライサーでなければおすすめ。

それでは詳しいデータを見ながらデラマックス03UTについてレビューしていきます

計測に使用したクラブのスペック

  • ヘッド:PING G410ハイブリッド
  • ロフト角:17°(2番)
  • シャフト:デラマックス 03UT 75
  • フレックス:S
  • ボール:タイトリスト プロV1x
  • 弾道計測器:GCQuad
弾道計測器はPGAツアープロも多数使用する「GCQuad」です
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デラマックス03UTの試打計測データとレビュー

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平均データ
ヘッドスピード(m/s)41.6
ボールスピード(m/s)60.7
打ち出し角度(°)14.9
打ち出し方向(°)2.8(右)
バックスピン(rpm)3535
サイドスピン(rpm)79(右)
ピーク時の高さ(yd)34.4
降下角度(°)44
センターからのブレ(yd)11(右)
キャリー(yd)213.4
総距離(yd)231.1

以上が計測データです。

デラマックス03UTを装着した際の平均キャリーは213.4ヤードを超え、ランを含めた総距離が231.1ヤード

飛距離性能は特別に飛ぶようになるようなことも平均的な感じでした。

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平均バックスピン量は355回転前後を推移しており、G410ハイブリッドの2番であることを考えると平均よりわずかに多い程度です。

打ち出し角は15°ほどなので、こちらは平均よりも高い打ち出しでした。高さをある程度確保したいユーティリティ用シャフトとしては優秀です。

ちなみに平均スマッシュファクターは1.42とまずまずの数値が出ているのでミート率も悪くありません。

GCクワッドで1.4を超えてくればアマチュアの場合はそこそこ良い数値でして、悪くはありません。ちなみにトラックマンとは計測ポイントが異なるため、GCクワッドのほうがスマッシュは出にくいです。
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打ち出し角、スピン量ともに多い方にはなるので、最高到達点も高くなりました。

17°のユーティリティでも降下角度が44°としっかりと付いているし、実戦でもしっかりグリーンで止まってくれた。

さらにロフトの多いユーティリティになればさらに高弾道が得られるはずですから、ピンポイントでターゲットを狙っていくことができます。

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弾道イメージがこちら。

センターから右方向へ打球が集中しました。球筋はフェード系で左へのミスはしっかりとケアできるタイプです。

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それぞれの打球を重ねて見たのがこちら。

左へのミスは本当に軽減できるので、捕まりやすい傾向があるウッド型ユーティリティにとってはプラス材料といえます。

セカンド地点での左への不安が消せますし弾道もかなり落ち着けることができる印象です。

デラマックス03UTの振動数と中間剛性、フィーリングについて

振動数計で手元側の剛性をチェック。また、センターフレックス計で中間部分の剛性を計測してみたので見てもらいましょう。

あくまでも静的な剛性チェックですのでご了承ください。

振動数
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デラマックス03UT 75 Sの振動数は272cpm

ユーティリティ用のカスタムシャフトの同重量帯と比較すると手元剛性はそこまで高くありません。

センターフレックス
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中間剛性を計測してみたところ5.12kgです。

このポイントでも同重量帯よりは剛性は高くありません。中間部にそこまで硬さを感じませんし、中調子と記載されているとおり中間部に動きがしっかりと出ています。

ただし先端の挙動は中間部よりも小さく、思い切り弾く感じではありません。どちらかと言えば粘り系のシャフトです。

粘り感はあるのだけど、今作はカウンターバランスに仕上げています。

なので思いっきり手元調子みたいなネトっとした雰囲気ではなく、シャープに振れるけれど先端しっかりで方向性を安定させてくれといった感じ。

総合的にみてとても振りやすく扱いやすいシャフトです。

デラマックス03UTのデザインについて

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全体がブラックの締まった見た目です。

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表面塗装はマット仕上げですが、カーボン繊維が見えるようにデザインされています。

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シャフト重量、キックポイント、トルクなども記載。

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正面がこちら。

ワントーンカラーなのでややのペッとした印象です。少し地味。

デラマックス03UTはこんな人におすすめ

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デラマックス03UTがおすすめな方は以下

  • 左へのミスを軽減したい方。
  • ひっかけたくないけどあまりシャフトを硬くしたくない方。
  • カウンターバランスで振りやすさを重視したい方。

まず左に行きづらいフェードイメージのシャフトなので、ひっかけやチーピンに悩んでいるならトライしてもらいたいシャフトです。かなり安心感があります。

また、左へはいかせたくないけど、シャフトが硬くなると振りづらくなって嫌だなーと思っている方にも最適です。適度なしなり感があるので扱いやすいシャフト。

そして今作はカウンターバランスなので非常に軽快にスイングできます。重ったるくならずシャープに振りたい方にもおすすめです。

デラマックス03UTの総合評価

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適度なしなり感がありタイミングとりやすくてシャープに振れるのに、左へは行きづらいというシャフトでした。プラス高さもある程度出しやすいのも嬉しい。

重くて硬くないのに方向性も安定するので、スライサーの方以外であればかなり扱いやすいユーティリティシャフトなのでおすすめです。

おすすめ度

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ゴルフメーカーとゴルフショップで合計15年間働いた経験を元にゴルフに関するギア(クラブや計測器など)をわかりやすく紹介しています。ベストスコアは69 ショップ勤務時代に、クラフトマンとして修理・カスタマイズ技術を習得。現在もクラブ修理全般こなすクラブマニア。 Twitter、インスタグラム、Youtubeと各種SNSも運営していますので、フォローよろしくお願いします。 プロフィールはこちら
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