本間ゴルフ TW777 ユーティリティの試打計測を行ったのでレビューします。
計測にはトラックマン4を使用(今まではGCクアッド使っていましたが、アプリなどソフトウェアの使いやすさから変更しました)
いつもどおり、飛距離と上がりやすさの分析、そして方向性と球筋、全体の評価という流れでやっていきます。

目次
本間ゴルフ TW777 ユーティリティの概要とデザイン

TW777シリーズのユーティリティ。ソールのモグラマークが印象的なモデルですが、搭載されているテクノロジーは結構地味な感じがします。

ステンレスボディにC300という高強度素材をフェースに使っている。という感じで、最近は他社がカーボンコンポジットだったりユーティリティでも工夫を凝らしている中では、特にトピックのない構造です。


とはいえ、ヘッド形状は最高に良い。素晴らしく過ぎるほどの形状美で、これ以上に綺麗なカタチのユーティリティは無いだろうと言えるほどです。
個人的には、2025年に登場したユーティリティの中では一番顔が良いと思っています。
特にフェースが被っているようにも見えませんし、アドレス時のセットアップもしやすいです。

一応ソールは、GET SOLEと名付けられた形状になっていて、抜けの良さを強調しています。

打ってみた感じでは、抜けは特別最高に良いということもなかったです。無難に良いなーぐらいです。

ヘッド後方にはウェイトかな?と思ったら、これは単なる樹脂エンブレムのようです。
効果は公式サイトにも記載されていないため不明なんですけど、もしかすると余計な振動を排除するような効果が、、、、あったらいいですね。
ロフトは19°から28°まであり4種類のラインナップです。
本間ゴルフ TW777 ユーティリティの試打計測データ



試打計測の平均データが下記
2024年以降、ユーティリティはヘッドスピード39m/s〜41m/sの範囲内での計測に統一しています(1m/sぐらいは前後するのはご了承ください)。
| クラブスピード | 39.6 m/s |
|---|---|
| ボールスピード | 58.0 m/s |
| スマッシュファクター | 1.46 |
| 打ち出し角 | 14.0° |
| スピン量 | 4,682 rpm |
| キャリー | 193.5 yd |
| トータル距離 | 205.9 yd |
| 最高到達点 | 30.9 yd |
| 落下角度 | 44.3° |
| スピン軸 | 0.0° |
| 曲がり幅 | 0.0 yd |
| キャリーサイド | -7.7 yd 左 |
| 打ち出し方向 | -2.3° 左 |
22°帯のユーティリティとしては飛距離もまずまずですが、特に安定性の高さが印象的。スマッシュファクターも高いレベルで安定していました。
特段面白いテクノロジーは搭載されていませんが、データは無難に良かったです。
飛距離性能と上がりやすさの分析

22°帯で平均キャリーが193ヤードですが、200ヤードぐらいまでは計算ができるので、まずまずの飛距離です。
まあ、平均で200ヤードをだせるAPEX UWほどはやはり飛ばないのでトップクラスではありません。汎用ぐらいの飛びで見てもらうのが良さそうです。
スマッシュは1.46と高い数値が出ているので、効率はけっこう良い。ミスへの耐性も意外とあって、難易度は想像よりも高くなくて比較的やさしいタイプだと判断します。

高さについて、つまり上がりやすさですが、打ち出しは14°で最高到達点が30.9ヤードということで十分上がりやすいです。
バックスピン量も4000回転中盤以上が期待できることから、比較的多くの人が上がりやすいと感じられる仕上がりでしょう。
もちろんこういったデータなのでグリーン上での止まりやすさも申し分ありません。
一発の飛距離よりも安定して上がりやすくてキャリーロスもしづらい安定性の高さの方が際立つ出来だったのではないでしょうか。
弾道や球筋、方向性の分析

球筋は落ち着きのあるストレートタイプ。捕まりすぎる傾向の強いウッド型ユーティリティの中では、フェード寄りに位置しているモデルかなと。

ただし、捕まりにくさがあるわけではなく、あくまでもストレート弾道が打ちやすい感じがありました。

集弾性も非常にいいです。打ち出しが若干左に出ているため左に寄っていますが、サイドスピンは極小なのでほとんど真っすぐと思ってください。
縦誤差は10ヤード近いところも見られるので、そこの誤差がちょっと気になる程度でしょうかね。
本間ゴルフ TW777 ユーティリティのフィーリング

打感は最高でした。食いつきの良さが段違いで、ボールがフェースにくっついている様なフィーリング。それでいて、少しの弾き感が加わっている絶妙な作りこみです。
顔の良さと相まって、感覚的なところはパーフェクトな完成度だと思います。
また、そもそもの弾道がストレート系であることもありますし、球持ちも良いので操作性もマジで良い。
フィーリングとしては、トップクラスで間違いありません。
本間ゴルフ TW777 ユーティリティの良かった所・微妙な所
本間ゴルフ TW777 ユーティリティの評価
飛距離は汎用です。特別飛ぶモデルはありませんけど、悪くもないですが、やはり弾道の安定性が特に良くて、操作性も大変いいです。
そして、一番良かったのはフィーリングです。打感はもう最高の一言で、食いつきと弾きの絶妙なラインの感触なっていました。個人的には2025年のユーティリティの中で最高の打感だったなと思います。
またヘッド形状も素晴らしいです。顔にこだわりを持っている人にも刺さりそうな綺麗なカタチをしており、癖もほとんど無いので、違和感を感じる人の方が少ないず。
TW777シリーズはちょっと微妙なモデルもあったりしますが、このユーティリティは素晴らしいです。
ただソールデザインがカッコよくはないので、そこだけが弱みかもしれません(笑)
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