ゴルフ雑記帳のまさです。
2023年2月に発売したスリクソンZ-STAR ♦(ダイヤモンド)2023年モデル。星野陸也選手や、蝉川泰果選手、桂川有人選手、ブルックス・ケプカ選手などが使うボールですが、発売日に購入してから約4ヶ月間実践で使用したのでレビューしていきたいと思います。
【結論】飛んで止まる。ボールの理想形に限りなく近づいている
先に結論から言ってしまうと今回のZ-STAR ♦(ダイヤモンド)は前作よりも飛距離性能が増したというのが率直な感想。ということだからシンプルに飛んで止まるボールでありゴルフボールの理想形に限りなく近づいた完成形。
ドライバーでは高初速で飛距離が出る、そしてアイアンは距離もしっかり出てくれるのに圧倒的な高スピンで止めていけるという完璧に近い性能で非の打ち所がありません。
打球もねじれづらいので直進性も高いし安定感も申し分なかったですし、衝撃的なほどめちゃくちゃ良いボールでした。
ただ、Z-STAR XV(2023)よりはドライバーでのスピン量がやや多めなので、1Wでスピンを減らしたいという方ならXVを選択するほうが飛距離を伸ばしやすいかなと思います。
スリクソン Z-STAR ♦(ダイヤモンド)2023の外観とスペック
Z-STAR ♦(ダイヤモンド)は前作同様3ピースウレタンカバーのツアー系ボール。
メーカー希望小売価格 | 1ダース オープン価格 |
構造 | スリーピース |
カバー | 高耐久0.6mm極薄スーパーソフトウレタンカバー |
ミッド | 高反発アイオノマーミッド |
コア | ソフトファストレイヤー D.G.大径コア ※D.G. : Dual Gradient |
ディンプル | 強弾道338スピードディンプル |
コーディング | 高摩擦Spin Skin+コーディング |
ボールNo. | 1,2,3,4,5,6,7,8 |
ぱっと見は2ピースっぽく見えるけど、ミッド層が白いのでわかりにくいだけでれっきとした3ピースボール。
そして今回は2023年のZ-STARシリーズ共通で硬度分布を2段階に最適化したコアが使われています。
簡単にいえばスイングスピードに応じでスムーズにボールを変形させることでエネルギー効率が増したよってことです。
一番外側のカバーはかなり薄いですが、実はZ-STAR XV(2023)よりも0.1mmあつい0.6mmのカバーです。
ディンプル数は338で表面コーティングはさらに摩擦力がアップしたSpin Skinコーティングが施されています。
Z-STAR XVのロゴはこちら。あと数字の色はゴールドになっているのがけっこうカッコいいです。
スリクソン Z-STAR ♦(ダイヤモンド)2023の試打計測データ
それでは、ここからは実際に打ってみた際のデータを見ていきます。
ドライバーでの計測データ
- ヘッド:テーラーメイド ステルス
- ロフト:9.0°
- シャフト:VENTUS TRブルー 6
- フレックス:S
- ボール:タイトリスト プロV1x
ヘッドスピード(m/s) | 46.3 |
ボールスピード(m/s) | 67.2 |
打ち出し角度(°) | 16 |
打ち出し方向(°) | 1.1(右) |
バックスピン(rpm) | 2257 |
サイドスピン(rpm) | -13(左) |
ピーク時の高さ(yd) | 40.7 |
降下角度(°) | 42.2 |
センターからのブレ(yd) | 4.3(右) |
キャリー(yd) | 264.4 |
総距離(yd) | 286 |
スマッシュファクター | 1.45 |
平均キャリーは264.4ヤード、ランを含めた総距離が286ヤード。(総距離はフェアウェイ上に落ちた場合の想定値)
今回の平均のヘッドスピードはGCQuad計測で46.3m/sでした。
当サイトで計測を行ったツアーボールの中では5本の指に入る飛距離性能です。(記事執筆時点)
平均2200回転となっていて適度なバックスピン量なのですが、初速がほんとうに良く出てくれるのでキャリーもかなり出る。
そして見てわかるようにサイドスピンも少なめでボールがねじれにくいのも特徴的なデータとなっています。
弾道の高さは当サイト平均と比較してみると「やや高い」ぐらいでした。
7番アイアンで計測データ(PING i230)
PING i230 7番アイアンでの計測結果です。
飛距離はしっかりと出ているのに非常にハイスピンです。Z-STAR XV(2023)よりも明らかにスピン量は増える。
さらに30ヤード以下の短いアプローチだとZ-STAR XV(2023)やタイトリスト プロV1xなどとほぼ同じレベル。アイアンショットほどの差はありません。
スリクソン Z-STAR ♦(ダイヤモンド)2023のレビュー
飛んで止まるを見事に具現化したボールで、個人的には理想形に限りなく近づいたのではないかと考えています。
ドライバーでは適度なスピン量を確保しながら高初速化できているので、バランスよく飛ばせ、飛行中のボールもねじれにくいなど安定性も申し分ありません。
スピン量が減りすぎる傾向がある最近のボール事情ですが、ダイヤモンドはスピンがそこまで極端に減らないので、特に長い番手を打つ際に操作性の良いボールが欲しい場合のファーストチョイスとしておすすめできます。
そしてアイアンショットはというと、距離をロスせずにスピンだけ増やせるという印象で最高の出来だと感じました。
実際アイアンショットでスピンが増えても飛ばなくなっては困るという人はぼくだけではないと思うけれど、そこは初速がちゃんと出てくれるので問題をクリアしながら最高の結果を残すことできています。
さて、とにかくどの状況でも凄まじいパフォーマンスを発揮してくれたダイヤモンドですが、チャートを作ってみるとこんな感じでバランスがすごく良い。
計測データどおりドライバーではしっかり飛ばせるし曲がりも少ない。アイアンは距離を落とさずにスピンを増やせて止められる。
ではフィーリングはどうかというと、ドライバーからアイアンまで柔らかさはあるけれど、柔らかすぎず弾き感がしっかりと感じられます。
吸い付くのか弾くのか、で言うと全体的に弾くというイメージのほうが合いますが、アプローチとかスピードを落とした場合のフェースへの乗り感は良いので距離のコントロールイメージもしやすい。実戦で使っていても違和感ないしむしろこれが良い。
パターはXVよりも柔らかいけど、どっちかというとしっかり目。XVより少し音が低くなるのでパッティングでもうちょっと柔らかさが欲しいならダイヤモンドを選ぶとちょうど良いかも。
スリクソン Z-STAR ♦(ダイヤモンド)2023のまとめ
総合評価:
ここ数年で最も完成されたボールのひとつだと考えます。
データ計測でも実戦で使った時のフィーリングでも個人的に理想に限りなく近づいたなという印象。
飛んで止まるボールを求めるならこれを軸に選んでいきたいぐらい完璧な性能でした。文句なしにおすすめ!
おすすめな人
- ドライバーは高初速化したいけど、スピンが減りすぎるのは嫌な方
- アイアンのスピン量を増やしたいけど、飛距離は維持したい方
- とにかく飛んで止まるバランスの良いボールが欲しい方
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