2023年6月15日に発売された新しいゴルフボール「ロイヤルマックスフライ(2023)」を使ってみたい、購入を検討しているというゴルファーの方向けに、この記事ではロイヤルマックスフライの計測に使用したクラブのスペックから始め、弾道計測器GCquadでの分析をもとに飛距離やスピン性能、打感についてのパフォーマンスをレビューします。
今作は1986年に発売されたオリジナルの糸巻きバラタの糸巻き感は薄いものの、ドライバーでのぶっ飛びが魅力です。さらに、このゴルフボールを特におすすめするゴルファーのタイプや、全体的な試打評価についても詳しく解説しています。
ロイヤルマックスフライ(2023)の試打に使用したクラブのスペック
今回の試打計測に使用したクラブのスペックが下記。
- ドライバーヘッド:ステルス
- シャフト:VENTUSTRブルー6
- フレックス:S
- ロフト:9°
- アイアンヘッド:PINGi230
- シャフト:MODUS105
- フレックス:S
- 番手:7番
- ウェッジ:アーティザン
- シャフト:MODUS125
- フレックス:S
- ロフト:56°
【結論】糸巻き感は糸巻き感は薄いけどぶっ飛ぶ
結論から言っておくと、1986年に発売された糸巻きバラタのイメージ感覚はほぼなくて、今風のよくある3ピースボールに落ち着いています。
オジリナルの糸巻きロイヤルマックスフライは、その柔らかい打感とスピン性能の高さが魅力だったわけですが、今作ではその印象とはちょっと違っていました。
ドライバーでは弾きが良くて高初速でよく飛んでくれるというところで、飛距離についてはかなりのパフォーマンスが期待できます。
対してアイアンではスピンがやや弱くて、思ったよりもハイスピンなボールが打てませんでした。そのかわりに飛距離が出やすいというのがメリットともいえますが、ロイヤルマックスフライのイメージで買うと拍子抜けする可能性が高いです。
スピン性能を重視するなら同じダンロップから発売されているZ-STARシリーズのほうが満足度は高いと考えます。値段も一緒ですからね。
ロイヤルマックスフライ(2023)の評価【レビュー】
各項目を10点満点で評価していきます。
飛距離【9/10】
計測時のヘッドスピードは46m/s〜47m/sぐらい。
ボールスピードは67m/s近くをコンスタントに出せて、キャリー260ヤード以上をキープできます。
飛距離ははっきり言って想像以上で、かなり飛ぶという結果でございます。ここに関しては言うことなしの高評価です。
ドライバーでのスピン量は2000前半〜中盤を推移しており、そこまで低スピン化しないのであまり減りすぎても困るという方にちょうど良いかなという印象です。
弾道高さ【8/10】
最高到達点は42ヤードほど。高さは中から高弾道ぐらいのイメージです。
アイアンスピン【6/10】
肝心のアイアンショットでのスピンはというと、期待を下回る結果となった。
i230の7番アイアンでのショットは5000回転弱を推移しており、同じくダンロップから発売されているZ-STAR ♦(2023)らと比べて1000回転ほど少ないです。
その代わりと言ってはなんだけど、バックスピンが減っているからキャリーは5ヤードほど伸びてくれます。
ディスタンス系のボールほど極端に減るということはないですが、スピン系というには少々物足りない。
Z-STARシリーズがスピンに優れているというだけかもしれないけど、それならばZ-STARを選んだ方が良い。
100yd以内スピン【8/10】
ミドルアイアンなどでは物足りないスピンですが、100ヤード以内だとスピン性能はそこそこ良いです。
20ヤード前後だとZ-STARレベルのスピンがかかる。
だが、10ヤードまで短くなると500回転〜800回転ほどZ-STAR♦(2023)よりも少なくなるのが懸念点。
グリーンまわりのショートアプローチだとブレーキの効いたボールを打つのが難しい、というよりはZ-STARシリーズの方が楽にスピンがかかってくれると言った方がいいかもしれない。
打感【7/10】
ドライバーではよく弾く感覚で初速が出ているのでフィーリングと出てくれる結果に対する違和感は少ないです。
アイアンやウェッジでの感触はそこまでソフトではないかなーというか、糸巻きバラタの雰囲気で打ってしまうから期待値を上げすぎた可能性もなくはない。
とはいえZ-STARシリーズの方が打感が良いです。
パター打感【7/10】
可もなく不可もなしといった打感です。特別悪くなけれは良くもない。
総合評価【6.3/10】
ロイヤルマックスフライ(2023)をおすすめするゴルファーはこんな人
飛ぶ3ピースボールです。スピン性能はそこまで強いとは言えませんが、スピン系の中でも飛びを重視したいと考えている方にはおすすめ
おすすめしたいゴルファーはこんな方
- ドライバー飛距離を最優先する方
- その中でアイアンスピンがそこそこかかって欲しい方
- アイアンでちょい飛びして欲しい方
ロイヤルマックスフライ(2023)試打評価のまとめ
飛距離は出るので飛びに関しての評価は高いですが、スピンや打感面がやや物足りないです。
正直これよりもZ-STAR♦(2023)の方が遥かにおすすめですね。安かったら良かったけど値段がほぼ一緒なので選ぶ理由はあまりないかなと思います。
ロイヤルマックスフライ(2023)の商品情報
- 入り数:1ダース(12球)
- 構造:3ピース
- 日本製
- 飛距離・スピン:飛びとスピンのバランス重視
- 昔のゴム糸巻きのようなソフトフィーリングとスピン
- 高耐久0.5mm極薄スーパーソフトウレタンカバー
関連最新!理想のゴルフボールおすすめ人気ランキング|口コミ&評判
関連【試打評価】スリクソン Z-STAR(2023)|100ヤード以内では最強候補【口コミ・評判】
関連【試打評価】スリクソン Z-STAR ♦(ダイヤモンド)2023|ほぼ理想形のツアーボール【口コミ・評判】
関連【試打評価】スリクソン Z-STAR♦(ダイヤモンド) 2021|スピン重視のゴルファーに最適【口コミ・評判】
関連【試打評価】スリクソンZX Mk2ユーティリティ|飛距離は並だけどラインの出しやすさが素晴らしい【口コミ・評判】
関連【試打評価】スリクソンZX Mk2ハイブリッド|アイアン並にピンポイントで狙えるUT【口コミ・評判】
関連【試打評価】スリクソンZX5 Mk2アイアン|前作以上の飛びと安定性。弱点ほぼ無し【口コミ・評判】
関連【試打評価】スリクソンZX Mk2フェアウェイウッド|理想に限りなく近づいた最高傑作【口コミ・評判】
関連【試打評価】スリクソンZX5 Mk2ドライバー|スピンがしっかり入る安定系。飛距離は普通【口コミ・評判】
関連【試打評価】スリクソンZX5 Mk2 LSドライバー|低スピンで飛ばせる。松山英樹が使うのも納得のポテンシャル【口コミ・評判】