ブリヂストン BX1ST フェアウェイウッドの試打計測を行ったのでレビューします。
計測にはトラックマン4を使用(今まではGCクアッド使っていましたが、アプリなどソフトウェアの使いやすさから変更しました)

結論から言うと、正直そこまで期待していなかった分、良い意味で驚かされたモデルです。
飛距離だけでなくキャリーの再現性と風に強い弾道を高次元で両立しており、ライン出し重視の中上級者にとっては非常に扱いやすい。
外ブラ勢にも引けを取らない完成度の高さが魅力です。
目次
ブリヂストン BX1ST フェアウェイウッドの概要とデザイン

ブリヂストン「BX1ST フェアウェイウッド」は、プロユースにも対応する“風に強い飛び系FW”という位置づけのモデルです。直進性と弾道の強さを軸に、低スピン化と安定性の両立を図った設計が特徴。
ソールのデザインは相変わらずかっこよくはないけれど、若干ツアステ感があるように思いましたね。

構造はマルチマテリアルで、ボディにはTi811チタン合金、クラウンにはCFRP(カーボン強化樹脂)を採用。

クラウンからソール側のトゥ・ヒールまでカーボンを回す「CARBON WRAPPING DESIGN」により、低重心と高慣性モーメントを両立することを狙っているということです。

フェースには新開発の「BITING FACE 2.0」を搭載。
スリップレスミーリングによって摩擦力を高め、滑りやすいライでもスピンを安定化。さらに、トゥ・ヒール部の反発力を高める「SP-COR」により、オフセンターでも飛距離ロスを抑える仕組みです。

可変機能としては、2種類のウエイトを使ったアジャスタブルカートリッジのみ。スリーブは無くて接着式のネックです。
ウェイトは前側についていて浅重心による低スピンも狙っています。

形状面でも工夫が凝らされており、平らなクラウンと低いリーディングエッジになっている。


顔はかなりいいですね。個人的にはドライバーよりも圧倒的に好きな見た目でした。
フェースアングルもストレートで被って見えないのはプロや上級者好みという印象はあります。
ヘッドスペックは下記
番手 | ロフト角 | ライ角 | ヘッド体積 | 長さ | 総重量(S) | バランス | 標準シャフト | シャフト重量 | トルク | 調子 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
3W | 15° | 56.5° | 179cc | 43.0インチ | 323g | D2 | VENTUS BS6Ⅱ | 55g | 4.8 | 中調子 |
5W | 18° | 57.0° | 160cc | 42.5インチ | 327g | D2 | VENTUS BS6Ⅱ | 55g | 4.8 | 中調子 |
ブリヂストン BX1ST フェアウェイウッドの試打計測データ



試打計測の平均データが下記
2024年以降、フェアウェイウッドはヘッドスピード42m/s〜44m/sの範囲内での計測に統一しています(1m/sぐらいは前後するのはご了承ください)。
計測項目 | 平均値 |
---|---|
クラブスピード | 41.9 m/s |
ボールスピード | 62.6 m/s |
スマッシュファクター | 1.49 |
打ち出し角 | 15.2° |
スピン量 | 2791 rpm |
キャリー | 230.2 yd |
トータル距離 | 250.7 yd |
最高到達点 | 33.0 yd |
落下角度 | 40.4° |
スピン軸 | -4.3°(ドロー傾向) |
曲がり幅 | 左へ 7.2 yd |
キャリーサイド | 左へ 0.3 yd |
打ち出し方向 | 1.7°(右方向) |
打ち出しはやや右寄り、スピン軸は軽いドロー傾向にあり、平均的にはセンター付近に戻ってくる球筋でした。
キャリーとトータルのばらつきが非常に小さく、方向性と飛距離再現性の高さはかなり優秀だったかなと思います。
飛距離効率の良さが、データ上にもはっきりと表れていたので、飛びにはそこそこ期待してもらって良さそうです。
飛距離性能と上がりやすさの分析

トラックマン4の計測では、ヘッドスピード42m/sの試打で平均キャリー230.2ヤードを記録。
今回ちょっとヘッドスピードが出ていなかったのですが、スマッシュファクターは1.49と非常に高効率。フェースの反発性能と初速効率の高さは際立っている印象です。
飛距離性能を支えている点としては、Ti811チタン合金ボディとCFRPクラウンによる軽量構造でしょう。今作ではテクノロジーの効果がかなり活かせています。
打ち出し角は15.2°、最高到達点は33ヤードと、高さもしっかり確保できており、フェアウェイからでも球が浮きやすいし何より拾いやすいです。トップ気味でも割と上がります。

スピン量は約2790rpmと平均よりやや少なめで、風に強く伸びのある弾道を実現しながらも、落下角40.4°と止まりやすさもある程度は確保できているので、もっとヘッドスピードが出る人ならグリーンにも十分止められそう。
球が上がりにくい低スピンタイプの欠点をカバーできているという点でかなり有能。BSのフェアウェイウッドとしては久々の当たり感はありますね。
弾道や球筋、方向性の分析

分散を見てみるとそこまでまとまった感じはなかったですが、球筋としては終始一貫して素直な軽いドローという印象でした。
打ち出しは平均で+1.7°とわずかに右方向に出て、そこからスピン軸-4.3°のドロー回転でセンター付近に戻ってくる動きが中心。

筆者はドローヒッターなのですが、それを踏まえてみると基本的には捕まりすぎることなく、ラインを出しやすいコントロール系の球筋が出やすい設計なのは明らかです。
一方で、キャリーサイドのばらつきは±8ヤード、曲がり幅の標準偏差も約4.8ヤードと、フェースの操作に対する反応は素直な分、打点ズレやフェースのズレにはシビアな点もあります。
操作性が高い反面、完全な寛容性は期待しすぎない方が良さそうです。

とくに芯を外した際にはヘッドのグラつきがやや出やすく、深重心タイプのようにミスを包み込んでくれるタイプではありません。
飛距離効率は高いが方向安定性に関しては過度な期待は禁物という感じですね。ある程度のリスクコントロールを天秤にかけた設計といえます。
ブリヂストン BX1ST フェアウェイウッドのフィーリング

打感は、フェースにボールがしっかりと乗るような“食いつき感”が印象的。
打音はわずかに高めの金属音ですが、不快な金属音や甲高さはなく、打感の輪郭をはっきりと感じ取れるようなチューニングに感じました。
フィードバックもあって爽快さも失っていないのでかなりバランスの良い打感と音だったので評価は高め。
ブリヂストン BX1ST フェアウェイウッドの良かった所・微妙な所
ブリヂストン BX1ST フェアウェイウッドの性能評価チャート
飛距離とキャリーの安定感はすごく良いです。外ブラにも引けを取らない飛びだったという点で評価は高め。
スピンはやや抑えめで風に強く、軽いドローを安定して再現できるところも素直に良かったと感じます。
一方で、打点ブレへの許容性はそこまでですね。操作性は高めですが、方向性は打ち手に依存している感は否めません。
まとめ

あまり期待していなかった割には結構良かったです。飛距離だけでなくキャリーの再現性と風に強い弾道設計を高次元で両立した実戦型のモデルです。
チタン×カーボン構造による高効率な初速性能と、低スピン設計によって、ティーアップ時でもフェアウェイからでも安定したキャリーが狙えるところは素晴らしい。
球筋は素直な軽いドローが出やすく、捕まりすぎない設計とフェース挙動の素直さが、ライン出しを重視する中上級者には大きなメリットとなるかと思います。
一方で、打点ブレに対してはある程度のスイング精度が求められるため、大きな寛容性を求める方にはややシビアな面も残ります。
風に負けない弾道と、プレーヤーの意図をそのまま反映できる操作性。そして外ブラに引けを取らない飛びは魅力的です。なによりこの性能で顔(ヘッド形状)が良かったので、個人的に評価は結構高いです。
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