マーベリックフェアウェイウッドとマーベリックサブゼロフェアウェイウッドの試打評価レビューです
どうもまさです
ようやくキャロウェイ「マーベリック」「マーベリックサブゼロ」フェアウェイウッド2種類を試打することができました
フェアウェイウッドもドライバー同様に、3種類の展開ですが、その中からまずは2種類を打ってみての比較をしてみたいと思います
おおまかな特徴は以下のとおり
- 進化したAIフェースで初速が向上
- 高初速エリアが拡大して、芯が大きくなった
- 新素材C300マレージング鋼を採用し反発力が向上
そしてこのページでは、「弾道計測器スカイトラック」を使ってのデータ計測をもとに、マーベリックフェアウェイウッドとマーベリックサブゼロフェアウェイウッドの性能について「クラフトマン」である私が正直に試打評価レビューしていきます
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マーベリックフェアウェイウッド&マーベリックサブゼロフェアウェイウッドの概要
MAVRIKというシリーズ名は「型破りな」という意味を持つ単語のことだそうで、飛距離性能とやさしさを向上させた型破りなドライバーとのこと
事前の製品広告でも「芯を外しても飛ぶ」というキャッチコピーで、話題にもなりました
今回は前作からさらに進化したAIが開発したフラッシュフェースによる高初速エリアの拡大よるスイートスポットの拡大
さらに空気抵抗を削減するというヘッド形状の見直しという部分がトピックになっています
スペック
マーベリック | マーベリックサブゼロ | |
番手 | 3番、5番、7番 | 3+、3番、5番 |
ロフト角(°) | 15°(3番)、18°(5番)、21°(7番) | 13.5°(3+)、15°(3番)、18°(5番) |
シャフト | Dimana 50 for Callaway | TourAD SZ type2 |
長さ(インチ) | 43.25(3番)、42.75(5番)、42.25(7番) | 43.25(3+)、43.25(3番)、42.75(5番) |
ヘッド体積(cc) | 174cc(3番),154cc(5番),143cc(7番) | 171cc(3+)、169cc(3番)、160cc(5番) |
バランス | D3 | D4 |
総重量(g) | 311g(3番)、311g(5番)、310g(7番) | 320g(3+)、318g(3番)、337g(5番) |
前作から進化したポイント
マーベリックフェアウェイウッドとマーベリックサブゼロフェアウェイウッド
試打データの前に、まずはこの2機種の進化したポイントに触れていきたいと思います
進化①高初速エリアの拡大したFLASHフェースSS20
マーベリックドライバーと同様の進化ポイントなのですが、新たに予算を投入して、AIに新開発させたというAI FLASHフェースが一番の進化ポイントでしょう
さらにマーベリックシリーズでは、モデル別だけではなくて、番手毎に最適なフェース形状を採用しているので、より理想的なフェースになってということです
ドライバーと同じように、芯が広くなったことで、どこに当たっても飛ぶというような宣伝が印象的
進化②新素材C300マレージング鋼を採用
AIによる番手別設計に加えて、素材から変更があって「C300マレージング鋼」を採用しています
これによってドライバーなみの反発力を実現したとメーカーは謳っています
進化③モデル別のリーディングエッジで拾いやすさも向上
モデル別のリーディングエッジを採用しているのも進化ポイント
特にマーベリックフェアウェイウッドでは、前作のEPIC FLASHフェアウェイウッドに比べて、リーティングエッジが地面に近い形状に変更
ボールの拾いやすさが格段にアップしています
進化④打音や打感も改善
今作では、AIに打球音や打感に関しても最適化するような指示を出しているようで、それらを改善するためのサウンドリブなどの内部構造になっています
マーベリックフェアウェイウッド&マーベリックサブゼロフェアウェイウッドの試打・評価
試打クラブスペック
ヘッド | マーベリック | マーベリックサブゼロ |
ロフト角 | 18°(5番) | 18°(5番) |
シャフト | Dimana 50 for Callaway | TourAD SZ Type2 |
フレックス | S | S |
総重量 | 313g | 320g |
バランス | D3 | D4 |
長さ | 45.75 | 45.75 |
2種類を比較するということで、同じ番手である5番ウッド18°、それぞれのモデルの標準装着シャフトのSで試打計測を行いました
マーベリック&マーベリックサブゼロの試打計測データ
マーベリック | マーベリックサブゼロ | |
ヘッドスピード | 43.0m/s | 43.0m/s |
ボールスピード | 61.6m/s | 62.4m/s |
サイドスピン | 91(右) | 4.2(右) |
バックスピン | 4098rpm | 4640.3rpm |
打ち出し角 | 14.3° | 16.7° |
センターからのブレ | 16.7yd(右) | 1.9yd(左) |
キャリー | 213.1yd | 206.6yd |
総距離 | 227.2yd | 216.4yd |
ヘッド形状
やや大きめのヘッドサイズですが、癖のない形で好印象
フェースアングルはほぼストレートなイメージです
クラウンの膨らみが少なめなので、アドレス時には非常にシャローな形状に見えるので安心感を感じます
形状的には先に紹介した、マーベリックとそれほど大差はありませんが、スコアラインに違います
サブゼロにはフェース全面に溝が入っていますので、ウェットな状況ではこちらの方が安定しそう
クラウンに厚みがあるので、より塊感が強く、小ぶりに見えるヘッド形状です
スピン量が多く、飛距離的にはポテンシャルを感じる
マーベリック | マーベリックサブゼロ | |
ボールスピード(m/s) | 61.6 | 62.4 |
バックスピン量(rpm) | 4098.5 | 4640.3 |
キャリー(yd) | 213.1 | 206.6 |
総距離(yd) | 227.2 | 216.4 |
結果としては、マーベリックフェアウェイウッドの方が飛距離的には出ています
とはいうものの今回の試打ではどちらもバックスピン量が多めで、思ったよりも飛ばなかったというのが正直な感想です
ただしボールスピードは5番ウッドとしては平均以上出ているので、ポテンシャルの高さは感じます
初速は出せるので、スピン量を抑えるようなカスタムを施せば、かなり飛距離を出せると思います
重心が浅すぎるのか、ヘッドがダウンブローに入りすぎるといった感じがします
重心設計が丁度良いからなのか、マーベリックのスタンダードの方が、芯で捉えやすく平均して飛距離が出やすかったですね
ドライバーとは違って捕まりすぎない
マーベリック | マーベリックサブゼロ | |
サイドスピン量(rpm) | 91右 | 4右 |
打ち出し角(°) | 14.3 | 16.7 |
左右打ち出し方向(°) | 3.6右 | 0.5左 |
センターからのブレ(yd) | 16右 | 1.9左 |
両者ともにマーベリックドライバーとは異なって、捕まりすぎないなというのが印象的でした
サイドスピン的にはフェード系の回転がかかることが多くて、左へのミスはそれほど気にしなくていいのかなといった感じ
ドライバーはオートマチックに捕まるモデルでしたが、フェアウェイウッドに関しては、スライサーにはやや扱いにくさがあるかもしれません
ただ左に行かないというのはティーショットで非常に使いやすいモデルだと言えます
全体的に両者ともに、直進性の高さを感じるフェアウェイウッドです
打感は素晴らしい出来
打感はかなり良いです
弾きとフェース面へのボールの食いつきのバランスがすこぶる良いので、打っていて気持ちよさしか感じません
これはスタンダード、サブゼロ共通です
新素材であるC300になったからなのか、非常に高評価です
ボールの上がりやすさは十分
打球の上がりやすさは平均以上でしょう
フェアウェイウッドで、打球の高さに悩んでいるといった方にも是非とも試していただきたいモデルだと言えます
純正シャフトは柔らかめ、H/Sが40ぐらいなら使いやすい
これもマーベリックドライバーと同じなのだけれども
両フェアウェイウッドともにかなり柔らかいといった印象
マーベリックに装着されている「Diamana 50」は非常に柔らかいシャフトで、重量的にもかなり軽い部類です
しなり量も大きくて、相当柔らかく感じます
ヘッドスピード40m/sちょっとならこのまま使っていいですが、40m/s半ばならもう少し重量が欲しいところなので、カスタムを推奨します
対してサブゼロに入っている「TourAD SZ」もかなり柔らかさを感じます
サブゼロのターゲット層だと純正シャフトは扱いにくいかなという感じなので、こちらもカスタムを推奨しますね
マーベリックとマーベリックサブゼロの違いは、スピン量
ここでは2機種の違いについて解説していきます
飛距離差に影響したバックスピン量
2種類のフェアウェイウッドで違いが最も出たのが「バックスピン量」でした
- マーベリック→4098rpm
- マーベリックサブゼロ→4640rpm
600rpmもの違いが出たので、それがモロに飛距離に影響しました
従来ならサブゼロの方が低スピンになりやすいはずが、今回の試打では逆の結果になったので驚きです
なぜかと考察した結果、サブゼロがかなりの浅重心設計であることが原因だと考えます
基本的に重心深度が深いタイプの方が入射角がシャローになるとされますが、浅いと逆に入射角が鋭角に入ってきます
サブゼロの方がダウンブローに入ってきたことで、スピン量が増加しています
加えてフェース上部へのヒットで、打ち出し角も高くなりすぎました
ドライバーだとフェース高がフェアウェイウッドよりも長いので、有効打点距離が十分に確保されるから、フェース上部に当たると低スピンになりやすいのですが
フェアウェイウッドの場合はフェース高がドライバーほど取れないのが原因かなと思います
重心設計的に、スタンダードの方が芯で捉えやすいといった印象です
よくある質問(Q&A)
対象のヘッドスピード
それぞれ標準装着シャフトの場合、ヘッドスピード的に分類すると
- マーベリック→「40m/s〜42m/s」
- マーベリックサブゼロ→「41m/s〜43m/s」
かなり微妙なところですが、総重量的にみれば、こんな感じです
弾道的におすすめなのは?
どちらもそれほど捕まりが良いという感じではないので、持ち玉がストレート系、またはドロー系の方にフィットするでしょう
スライサーならマーベリックMAXフェアウェイウッドが良さそうです
マーベリック&マーベリックサブゼロフェアウェイウッドの口コミや評判
昨日試打したフェアウェイウッド中で、5Wはマーベリックがかなりよかったです。
SIMは現在使っているM6よりもフックフェースになったので左にしか行かず・・・
3ヶ月くらい試打を続けてよかったら買い換えましょうかね。
— てん@ ➕ enjoy🎸&⛳️ (@GolfTenfactory) January 25, 2020
評価チャート
上記のTENSEIオレンジなんかはかなり相性が良さそうです
まとめ
以上、マーベリックフェアウェイウッド|スタンダード&サブゼロ試打・評価|高弾道と打感の良さが魅力。という話題でした
以下、カスタムシャフト装着モデル(マーベリックスタンダード)
マーベリックドライバーをなるべく安く買うならUSモデルを選択するのもおすすめ
日本モデルよりもUSモデルの方が金額的にはかなり安くなっているのでUSモデルを手に入れるのもありです
そこでおすすめなのがUSモデルのゴルフクラブを専門に扱っている老舗のフェアウェイゴルフさん
ぼくも普段USモデルを購入する際に利用しているショップで、今年に入ってからはコブラSPEEDZONEを購入しています(昨年はEPIC FLASH)
メーカーから直接仕入れを行っている正規ライセンス品取扱店なので安心感が違います
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