今回はナイキ「ヴェイパースピード リミテッド フェアウェイウッド」の試打計測を行いました(GCクアッドを使用)
最近になってようやくヤマハVDフェアウェイウッドに変更した木下稜介選手が長らく愛用していたナイキの名器フェアウェイウッドです。発売は2015年
ウッドにキャビティバック構造「フライビーム」を採用した特殊な見た目ですが、ネオンイエローとブラックのカラーリングがカッコいい。これは剛性をあげて初速を上げるというコンセプトだったそうです
ちなみにぼくは弾道調整機能を省いた日本限定で発売されたリミテッドを中古で購入しました。こちらの方がネックまわりがすっきりしているので好みというのが理由ですね
調整機能を搭載したモデルもあります
それでは詳しいデータを見ながらナイキ ヴェイパースピード リミテッドフェアウェイウッドについてレビューしていきます
- ヘッド:ナイキ ヴェイパーリミテッド
- 番手:3番
- ロフト角:15°
- シャフト:Vapor (60g トルク3.9 中調子)
- フレックス:S
- ボール:タイトリスト プロV1x
- 弾道計測器:GCQuad
ナイキ ヴェイパースピードリミテッドフェアウェイウッド試打計測データ
▼平均のデータが下記
ヘッドスピード(m/s) | 44.8 |
ボールスピード(m/s) | 63.3 |
打ち出し角度(°) | 12.7 |
打ち出し方向(°) | 1(右) |
バックスピン(rpm) | 3610 |
サイドスピン(rpm) | -119(左) |
ピーク時の高さ(yd) | 32.9 |
降下角度(°) | 43.8 |
センターからのブレ(yd) | 0 |
キャリー(yd) | 223 |
総距離(yd) | 233.5 |
以上が計測データです。キャリー223ヤード、トータル233.5ヤード。飛距離的には2022年時点での最新モデルと比較すると10ヤード以上飛ばない結果でした
このヴェイパーリミテッドからヤマハVDフェアウェイウッドに木下稜介選手が変更していますが、VDフェアウェイウッドのぼくの試打データと比べると平均キャリーが17ヤード違いました。飛距離を求めるならやはりチタン製の低重心ヘッドには敵わないですね
そのかわりと言ってはなんですが、バックスピン量が平均3600回転と多く、左右ブレも少なく安定感には素晴らしいものがあります
コントロールを重視するなら今でも十分使えるし武器になりそう
ニュートラルな弾道で、特別捕まることもなく捕まらないこともないです。この打球はわずかにドロー気味ですがサイドスピンも少なめで見ていて安心感のある球筋。どちらかといえば捕まりは控えめな傾向です。フェードでもドローどちらでもイメージしやすいと思います
ボールは結構拾いやすくて高さもだしやすく、意外にも優しい印象を受けました
各ショットを重ねてみたのがこちら。打球はセンターに集まっています。操作性もなかなかよく、インテンショナルに曲げて打つショットも打ちやすいですね
高さはかなり揃いました。バックスピン量も多くなったり少なくなったるすることもなく同数値で安定しているのも特徴です
キャリーのバラつきが少ないので狙った距離をしっかりと打っていくことが可能
ナイキ ヴェイパースピードリミテッドフェアウェイウッドはコントロール重視
ナイキ ヴェイパースピードリミテッドフェアウェイウッドは飛距離よりもコントロール性能が極めて高いフェアウェイウッドです
発売当時よりも既に飛距離的には優れたクラブが多数登場してきているので、飛距離でのアドバンテージは正直ほとんど感じることはできません
ではどこが名器と言われるところなのかを考えた結果、やはりコントロール性と安定したキャリーを確保できるところでしょうか
試打結果でもバックスピン量の安定性が極めて高いです。増え過ぎたり減りすぎたりすることが少なく、キャリーの誤差が小さいのもメリットといえます
さらにスピン量が多いのでやや吹き上がり気味の弾道になります。おかげで降下角度がつきやすくなり、平均値で43°以上を記録しました
スピンと降下角度でグリーンにもしっかりと止めていくことができるのも魅力的な部分です
ナイキ ヴェイパースピードリミテッドフェアウェイウッドのヘッドについて
ネオンイエローのキャビティバック部分がひときわ目立つデザイン。これはヘッド剛性を高めて初速アップを狙っているらしい。おそらく重心位置の調整も担っていると考えられます
日本限定の調整機能なしのネックですが、このネックはまあまあ長め
このデザイン。好みは別れると思いますが、今見てみても斬新で結構カッコいいと思っています。個人的には大好きです
フェースアングルは極めてストレートでまっすぐです。フェース面がしっかりと見えるので安心感もそれなりにあります
いわゆるナイキ顔と言われる形状らしいんですが、癖がなくすんなりと構えられます
横からみるとこんな感じ。まあまあシャローです
フェースがこちら。打感は軽めでお世辞にも良い打感とは言いづらいですが、素材なりの打感かなと思います
打球音は低め
ナイキ ヴェイパースピードリミテッドフェアウェイウッドの総合評価
飛距離はそこまで出ないので、飛びを求めるとがっかりする可能性は高いです
ボールを拾いやすく高さも出しやすいので、捕まり自他はあまり強くはありませんが、そこまで難易度の高いフェアウェイウッドではありません
そして強みはやはり安定感。キャリーの誤差が少なく、さらに安定したスピンでしっかりとターゲットに止めていきたいというイメージがあるなら武器になります
方向性も中々良いですし、操作性も高いのでインテンショナルに曲げていくことも可能です
個人的には球筋が好みなのと見た目が好きなのでシャフトを変えて使ってみたいなと思わせてくれる良いフェアウェイウッド
おすすめ度:
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