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NINJOR GOLF NJ MINI Stabilizerのレビュー|手ぶれ補正搭載でこの価格は反則だろ

おそらく現時点でコスパが一番良いレーザー距離計を展開していると個人的に思っているNINJOR GOLFから、新たに登場した新型レーザー距離計「NJ MINI Stabilizer」を実際にラウンドで使用してきました。

このモデルの最大の特徴は、モデル名にスタビライザーとあるように、待望の手ぶれ補正搭載が搭載されている点です。

しかも今回、手ブレ補正搭載でありながら、マジで価格が安すぎます。こうなってくると爆売れ確定で間違いないんじゃないかと思います。ほんとにNINJORがやってくれました。

今作には、OLEDモデルとLCDモデルの2種類がありますが、ラウンドでしっかりテストしてきましたので、その使用感とか手ブレ補正の効き具合的なものを詳しくレビューしていきたいと思います。

動画版のレビューは下記

NINJOR GOLF NJ MINI Stabilizerのデザインと概要

デザインや外観の前に先に値段言っておきますと、OLEDモデルが32,980円、LCDモデルが24,980円です。一応セールとかになると、OLEDは29,800円、LCDモデルは22,980円みたいな感じになるようです。

とにかく、手ブレ補正搭載している距離計としては異次元の安さにはなっているので、手ブレ補正がほしかったんだよな、という人は確実にチェックしておいてください。

それでは外観やサイズ感を見ていきましょう。

手に取ってみると、めちゃくちゃコンパクト・・・・という程ではないですね。このモデル、NJ MINI スタビライザーという名前で、ミニと入ってるんですけれども、そこそこ大きさはあります。

おそらく手ブレ補正搭載機としてはミニぐらいの感じなんだと思います。

サイズは 95.9 × 72 × 40.9mm

重さは 約176gぐらいです。

最近では重さが100g近い軽量のタイプもあって、なんならニンジャーでいえば、画像右側のNJ MINI OLEDとかが120gぐらいと超軽いです。

ニンジャーの中ではちょっと大きめとされていたNJ±でも150g台となっています。つまり凄い軽いわけでもありません。

一番左側が今回のスタビライザーです。大きさはミニ等と比べると明確にでかいです。

とは言っても、手ブレ補正搭載機でこのサイズ感はかなり頑張っていると思いますし、そこまで気になるほど巨大でもありません。実際にラウンドで使ってもポケットへの収まりは悪くはなく、携帯性はそこそこといったところです。

あと、今作からストラップホルダーが搭載されているので、これは地味ながら嬉しいところです。

本体表面はシンプルなマット調。

下のグリップ部分のところは皮っぽい風合いになっています。

覗くところはシルバーになっていて、ここはこれまでのモデルよりもカッコよくなったと感じています。

本体カラーは現在のところブラックのみ。

今作からボタンの形状が刷新されています。

前作では、計測ボタンとモードボタンでサイズが同じタイプが並べられていたのですが、今作ではモードボタンが小さくなっていて、指で触っただけで計測ボタンとモードボタンの判別がしやすくなりました。

充電はUSB-Cで行えて、バッテリー容量は800mAh、フル充電で約12,000回の照射ができるということで、バッテリーはけっこう強いです。

そしてスロープ切り替え、高低差補正機能のONとOFFは、覗くところの下にスイッチがあります。ワンタッチで切り替えができて便利なのは変わらず。

ちなみに、ONになっているとSLOPEの所が緑に点灯します。OFFにすれば競技使用も可能です。

今回、NJ ミニ スタビライザーはですね、最初にいったように2種類あり、

OLED表示が(赤/緑表示)

LCD表示が(黒表示)

となっています。

この2種類は、計測の時の画面の文字のカラーが違うだけで、本体やバッテリー容量、計測できる距離とかは全部同じです。

なので、表示のカラーや価格の好きな方を選んでもらったらOKです。

OLEDは基本的にどういった環境でも比較的、視認性が良いので個人的にはおすすめではあります。

ですが、LCDはシンプルですし何より価格が8,000円安いというのがあるので、とりあえず安いほうが良いって人はLCDでも全く問題ないですね。

実際のラウンドで使用感と精度検証

ここからは、ラウンドで実際に使ってみた感想についてです。

大きなポイントは、やはり “手ぶれ補正”になってきますが、マジで2万円台でちゃんと手ブレ補正効いてるのか、という点が気になると思います。

ぼく自身もこれについては、この値段だと対したことない補正なんじゃない?のと疑っていた部分が正直あります。

ただ、本機の手ぶれ補正はガチでした。かなり補正率が高い印象で、結構ピタッとブレが止まってくれます

実際に使ってみるとわかりますが、計測ボタンを押して電源が入ると、カチっとてスタビライザーが作動する挙動をします。

これは手ブレ補正で有名な某◯コンの距離計などでも同じような動き方をしますが、補正率自体もかなり近いレベルに感じられるほどで、ブレがしっかり止まってくれました。

ちなみに、スタビライザーが作動しているときは、耳を当てたら分かるぐらいの大きさなんですけど、本体からモーター音のようなものが聞こえます。「おおーマジで手ぶれ補正積んでんじゃん!」と勝手に思って感動していました。

手ぶれ補正の弱点を解消

本機では手ブレ補正搭載機の唯一とも言える弱点を克服してくれています。

従来の手ブレ補正搭載の距離計だと、手ぶれ補正が強すぎて照準が“アメンボみたいにふらふら動く”みたいなことがたまに発生する事があります。

例えば、ピンの背景から、ピンに照準を合わせようとすると、カクカク動いて、ピンに当てたいのに照準が移動しすぎるみたいなやつですね。

これはまあ多分、ちゃんとした手ブレ補正搭載機を使ったことがある人にしか多分わからないと思いますが、実際これはぼくも経験したことあります。

補正が変にかかってしまってるのか・・・照準が思ってるよりも動きすぎる現象です。補正はかかってるけど、挙動がおかしくなる的な感じです

こうなったらピンに当てるどころではない、みたいなことになるんで、手ブレ補正搭載機種の唯一の弱点と言ってもいいのかもしれません。

ですが、そこをNJ MINI Stabilizerはそこをしっかり改善してきていますよ。という事みたいです。

2ラウンドフルでこれ使ってみたんですけど、たしかにアメンボ現象みたいな事はラウンド中には起こりませんでした。背景からピンに移動した場合でも挙動的におかしな動きは特になかったですね。

NINJORが言うには、これは独自のアルゴリズムによって照準が過剰に引っ張られずに、自然に収まってくれるように調整している、という事みたいです。

難しい話はおいといてですね。とりあえず手のブレだけを綺麗に抑えてくれてますよって話で、今作の手ブレ補正はマジで使い勝手が良かったです。

ブレは明確に抑えてくれているんで、片手でもかなり計測しやすいから超絶快適です。

特に150ヤード以上とか200ヤード以上などの長い距離になってきたときにはブレないというのはほんと計測がしやすいなと感じました。

ピンサーチも速くて超快適

さらに、前作でもめちゃくちゃ良かったピンサーチ+を本機でも搭載しているので、計測自体がそもそも速いですし、安定性もやっぱり素晴らしかったです。

ピンサーチというのは、手前側の目標物を優先的に計測する機能で、ブッシュネル並の安定感があって、とにかくピン認識率が優れています。

前作までのニンジャーの距離計でも完成度は高かったですけど、本機の計測体験は最高だと思っています。はっきり言って安すぎるんですよね。これが2万円クラスで実現できたのが信じられないレベルでビビっております。

ブッシュネルとの精度比較

今回もいつもどおりブッシュネルとの精度比較は行っています。

見てもらったらわかるように誤差は特に出ないです。

高低差補正のアルゴリズムに不自然さも感じないですし、毎回ほぼ一緒の数字で計測されるので、精度面での不安というのは全くありません。

それと、地味にディスプレイ内の文字の感覚もこれまでのよりも狭くなっているという調整が入っていて、ちょっと見やすくなったような気がします。

その他の便利機能

その他の機能についてということで、3点間距離測定が今作にも搭載されています。

離れたボールからピンまでを測ることや、同伴者の分の距離をついでに測ってあげたりするときに便利なやつです。

モードボタン2回押しで作動するタイプで、まあ、問題なく使えましたね。

基本的には通常の計測精度やレスポンスに依存する機能なので、もちろん使い勝手は良いです。

これは最近の距離計だと必須的な要素なので、搭載されていて当然という感じですが、3点距離計測搭載機を探している人にも問題ないですね。

気になった点

気になった点についても触れていきたいと思いますが。。。

気になった点は、マジで特にないんですよね・・・逆にどこに気になるところある?というぐらいで、結構使い込んで粗探しをしてるんですけど、見当たらないんですよ。

強いて言うなら MJ MINI OLEDよりも大きくなってしまった事ぐらいですが、手ブレ補正がついてるのに値段はきっちり抑えてくれているので、不満点としては弱すぎると。

視野角をもうちょっと広くしてくれると助かるかなとも思いますが、特に狭くもないんで別にいうほどなんですよね。

あと、マグネットはないですけど、絶対必要ってわけでもないですからね。あったら嬉しいぐらいなんで・・・

まあ、これで値段が高かったら、いや高いねん!とは思うんですけど、マジで性能を考えると安すぎるのでメリットが上回りすぎています。

一応ですね。ぼくは継続して使っていくつもりなので、もし何か不満点が今後から見つかったら、追記したいと思います。

総評とおすすめしたいゴルファー

まとめということで、NJ MINI Stabilizerはマジもんの神レーザー距離計でした。

“強力な手ぶれ補正 × 手ブレ補正搭載機としてはそこそこコンパクトにまとまってる × コスパが良すぎる” ということで、たぶん爆売れすると思います。

いやー、これはちょっと強すぎますよ。手ブレ補正でこの価格は凄すぎて覇権確定です。

もちろん手ブレ補正以外にも、これまでどおり基本的な計測性能は良かったですし、細かいところで、文字の感覚を詰めるとか、ストラップホールをつけるといった地味めなアップデートも着実に行っていて、隙がほんとにありません。

価格はもう一度言っておくと、

・OLEDモデルが、32,980円(セール 29,800円)

・LCDモデルが24,980円(セール 22,980円)

機能を考えるとあまりにも安すぎる!ニンジャーの開発力どうなってるんですか!本当に今作は凄いです。手ブレ補正搭載機は単純に快適性が違うので、これからレーザー距離計の購入を考えている人、買い替えを検討している方は絶対にチェックしておいてください。

Youtubeでの動画レビューは下記になります。

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