ヤマハ RMX DD-1 ドライバーの試打計測を行ったのでレビューします。
計測にはトラックマン4を使用しています。(今まではGCクアッド使っていましたが、アプリなどソフトウェアの使いやすさから変更しました)

目次
ヤマハ RMX DD-1 ドライバーの概要とデザイン

RMX DD-2はDDシリーズの2種類あるヘッドのうち、適度なつかまりに調整したのがDD-1ドライバーです。
よりつかまりを求めるならDD-2というイメージですが、打った感想を先に言ってしまうと、DD-1も結構つかまる。
弾道の高さではDD-2のほうが出やすかったので、高さで選ぶイメージのほうが良いのかなーという気はしています。


投影面積も兄弟モデルであるDD-2よりもわずかに小さい程度でほとんど違いを感じにくいです。
若干ですがトウ寄りにボリュームのある形状で、重心距離を長くしたいという意図が見た目からも伝わってきます。
こちらもヘッド形状はきれいで構えやすい。

ただ、横から見るとDD-2のほうがよりシャロー感が強いので、少しディープ目ではありますね。

そして最大の特徴が、シリーズ初採用となる三菱ケミカルと共同開発した8軸積層のカーボンフェース「OCTA ANGLE CARBON FACE」。これはDD-2と全く同じ。

8軸カーボンフェースはヤマハ独自のテクノロジーで、従来の4軸・6軸構造を上回る剛性と反発効率を両立しているとし、RMX史上最高レベルのボール初速だということ。

カーボンフェースだからと言って過剰なデザインにしていない点は好印象。これのおかげで違和感なく構えることができる。
フェースには特殊な凹凸塗装が施されており、ドライ・ウェット問わずスピン量と方向性のばらつきを低減できる点を強調しています。
加えて、ヘッドスピード30〜50m/sのアマチュア層を対象に、実打・ロボット試験の大規模データから導き出したバルジ&ロール設計が採用されています。ここもシリーズ共通です。



ヘッド後方にウェイトは、フェード、標準、ドローの3種類から選んで弾道調整ができます。
DD-2は標準とドローの2種類だったので、カスタマイズの幅が欲しい人はDD-1のほうが面白いと思います。
ヤマハ RMX DD-1 ドライバーの試打計測データ


2024年以降、ドライバーはヘッドスピード44m/s〜46m/sの範囲内での計測に統一しています(1m/sぐらいは前後するのはご了承ください)。

試打計測の平均データが下記
クラブスピード | 44.8 m/s |
---|---|
ボールスピード | 66.0 m/s |
スマッシュファクター | 1.47 |
打ち出し角 | 14.2° |
スピン量 | 2198 rpm |
キャリー | 247.7 yd |
トータル距離 | 274.4 yd |
最高到達点 | 30.6 yd |
落下角度 | 36.2° |
スピン軸 | -5.3° (左) |
曲がり幅 | -8.4 yd(左) |
キャリーサイド | -19.1 yd(左) |
打ち出し方向 | -2.5 (左) |
DD-2ドライバーには劣りますが、平均でスマッシュファクター1.47と高水準。8軸カーボンフェースのエネルギー効率はやはり高そうです。
飛距離性能と上がりやすさの分析

トータル飛距離は平均274ヤード以上という結果。もう文句無しに飛ぶドライバーに認定です。
スマッシュファクター1.47というデータは同時に試打を行った兄弟モデルのDD-2ドライバーの1.49には劣るものの、かなりの高水準です。
インパクト効率は打っていても感じるほど非常に良いと感じます。8軸カーボンフェースの完成度によるものと認めざるおえない状況。

初速はDD-2よりも出ますね。あと、バックスピン量も2000回転前半で推移しています。ボリュームは2100〜2200回転ほど。低スピンです。
高さは当サイト平均からするとやや低めでした。中弾道のライナー系をイメージしてもらうと良いと思います。ヘッドスピードが速い人はDD-2よりもDD-1のほうがしっかり飛ばせるでしょう。
あと縦距離の誤差が小さい点もすごく良かったです。
弾道や球筋、方向性の分析

方向性についてですが、まず分散データを見てもらうと左に寄っているのがわかると思います。
これはDD-2と同じ傾向で、つかまりが結構強いです。ヤマハは比較的つかまりが良いドライバーを作ってくる事が多い印象ですが、今回もそのパターンに入っている感じ。

弾道調整機能も付いているので、それで調整してもいいですが、ハードヒッターやドローヒッターの場合はつかまりを抑えるカスタムも検討したいところ。

左に行きやすい傾向があるものの、安定性はめちゃくちゃ高いです。アスリート寄りの設計だとは思いますが、比較的やさしくてまとまるドライバーなので、スコアメイクもしやすいと思います。
出る打球のパターンも一貫していますし、扱いやすさもあり、それでいて飛距離も出せるのでバランスも良い。
ヤマハ RMX DD-1 ドライバーのフィーリング

DD-2では若干軽く感じた打感も、DD-1ではより重厚さが増して良い感じの打感でした。
まあほんのわずかな違いだったので、どちらを打ってもコンポジットヘッドとしてはいい音を出せていると思います。
あとカーボンフェースでも特にチタン製との大きな違いとか、違和感もありません。
ヤマハ RMX DD-1 ドライバーの良かった所・微妙な所
ヤマハ RMX DD-1 ドライバーの性能と総合評価

平均で275ヤード近くいくのは結構レアなので、飛距離性能には期待してもらって良いです。カーボンフェースの良さをしっかり引き出せており、素晴らしいの一言です。
一撃の飛距離だけでなく、安定して飛ばせる点もポイントが高いです。
ただ、上がりやすいタイプでは無いので、キャリーを伸ばしたい場合は10.5°などを選んでもらうほうが良いかもしれません。筆者のように普段から打球が高い場合は9°で良いでしょう。
フィーリングもいいのでバランスよし!文句ないぜ!という感じかと思いきや、つかまりが良すぎる傾向があるので、ドローヒッターや左がちょっと怖いと思う人は調整だったりカスタムの必要性はあると思います。
まあ、このつかまりの良さが飛距離にも出ていると思うので、そこを活かしつつ使っていきたい人向きです。ヘッドのポテンシャルは抜群!期待どおりめちゃくちゃ良かったです。
2025年の国産モデルはどれもハイレベルで、海外メーカーに引けを取らないモデルが出てきましたが、その中でもDD-1は特に完成度が高いので是非試してもらいたですね。
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