試打レビュー

ゼクシオ14 プラス アイアンの試打レビュー|トラックマン4でデータ計測

ゼクシオ14 プラス アイアンの試打レビュー

ゼクシオ14 プラス アイアンの試打計測を行ったのでレビューします。

計測にはトラックマン4を使用(今まではGCクアッド使っていましたが、アプリなどソフトウェアの使いやすさから変更しました)

トラックマン4

結論から言うと、飛距離はピカイチです。スマッシュファクターの数値も高い値で推移しますし、ミスへの耐性も強いので、実戦での期待値もかなり高いアイアンです。

顔は以前よりもさらに良くなっていて評価は高いです。ただ、打感は明らかにゼクシオだったので、スリクソンみたいなアイアンの完全な代替にはなりにくそうです。

弾きの良いアイアンが嫌いでなければめちゃくちゃ良いと思います。

まさ
まさ
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ゼクシオ14 プラス アイアンの概要とデザイン

フォーティーン TB-3 FORGED アイアン

ゼクシオ14のプラスバージョンアイアンで、これまでのゼクシオエックスの後継にあたります。

ゼクシオと言ってもちょっとシャープかつアスリートチックな雰囲気で、スリクソンとゼクシオの中間みたいな位置づけになるのかなと思います。

今作では、これまでのゼクシオエックスアイアンよりも、高初速化と高弾道化が進化したとしています。

ゼクシオ14 プラス アイアンのバックフェース2

これまでにもあったリバウンドフレームというテクノロジーは継続ですが、内部の下部分に新しく溝を追加したことで、フェースのたわみが増加している点が特徴です。

また、ヘッド後方は剛性を高めることでエネルギーロスは抑えるという働きをもたせている。ということで飛距離に大きな期待が持てるのかなという感じでございます。

ゼクシオ14 プラス アイアンのヘッド形状1
ゼクシオ14 プラス アイアンのヘッド形状2

ヘッド形状はゼクシオとは思えないほどシャープな雰囲気があります。グースはこれまでのモデルよりも抑えられていますね。トップブレードも直線的になっているので、ゼクシオ感は薄くて好印象。

ゼクシオ14 プラス アイアンのトップブレード

トップブレードの厚みはスリクソン ZXi5に近いです。

ゼクシオ14 プラス アイアンのソール形状
ゼクシオ14 プラス アイアンのヘッド形状横から

バンス角はスリクソンよりも少なめですが、これはソール幅が若干広いことによる調整でしょう。

バンスは結構効いていたのでダフりにも割と寛容でした。

ゼクシオ14 プラス アイアンの試打計測データ

今回の試打では、ヘッドは7番アイアン(ロフト28.5°)、シャフトは「NS PRO 950 neo Sフレックス。計測器はトラックマン4です。使用ボールはタイトリスト PRO V1x。

まさ
まさ

試打計測の平均データが下記

2024年以降、アイアンはヘッドスピード37m/s〜39m/sの範囲内での計測に統一しています(1m/sぐらいは前後するのはご了承ください)。

クラブスピード37.9 m/s
ボールスピード53.4 m/s
スマッシュファクター1.41
打ち出し角18.3°
スピン量5526,rpm
キャリー170.4 yd
トータル距離178.8 yd
最高到達点33.2 yd
落下角度48.3°
スピン軸0.6 右
曲がり幅0.9 yd 右
キャリーサイド-3.9 yd 左
打ち出し方向-1.6°

スマッシュファクターの数値が素晴らしいです。初速が効率よく出てくれていて、メーカーが言うようにかなり弾きが良かったです。

飛距離性能と上がりやすさの分析

ゼクシオ14 プラス アイアンのトラックマン計測データ1

平均キャリーは170,4ヤードとなりました。7番で28,5°というロフト設定によるところもありますが、飛距離は期待通りです。

アイアンでもスマッシュファクター1,4超えをしているので、とにかくインパクト効率がよかったのが印象的です。

ではこのロフトでの弾道の高さはどうか、という点ですが、打ち出し角度もつきやすく高弾道です。

ゼクシオ14 プラス アイアンのトラックマン計測データ2

また、170ヤードというキャリーを考えればバックスピン量が5500回転というのも優秀です。

高さモデルしスピンも意外と入るので落下角度も鋭いです。止めにくさも特に感じなかったので、ストロングロフトによる上がりづらさなどはないですね。

弾道や球筋、方向性の分析

ゼクシオ14 プラス アイアンの分散データ

思っていたよりもセンターに集まりました。当初の予想では捕まりが良いタイプで左に集まってくると想像していたのですが、良い意味で裏切られた感じです。

ほぼセンターに集まっていますし、キャリー170ヤードの距離が出てこれなら安定性も高いと判断できます。

ゼクシオ14 プラス アイアンのトラックマン計測データ3m

捕まりはそんなに強くはなかったです。けっこうストレート系で、ラインも比較的出しやすい飛び系ですね。

ゼクシオ14 プラス アイアンのトラックマン計測データ4

ドローというよりもフェードになるぐらいで、この直進性と扱いやすさならアスリートゴルファーからの支持も集めそうです。ただ操作性はあまりなくて、意図的に曲げていくのはちょっと難しかったです。あくまでもストレートに打っていきたいという人向け。

ちなみに結構良いなと思ったのは、フェードしても過度にスピンが増えたりせずに安定して5500回転あたりを維持しているところです。

ゼクシオ14 プラス アイアンのフィーリング

ゼクシオ14 プラス アイアンのフェースと打感

今作に限っては打感はめちゃくちゃゼクシオ感が強かったです。つまり彈きの良さが気持ちいいタイプです。

球離れもかなり速くて、フェースへの乗り感みたいなものは乏しいです。

弾道的にはアスリートでも使い勝手が良さそうと思いましたが、このあたりのフィーリングを良しとできるかどうかですね。

ここがスリクソンを選ぶかどうかの分かれ目となりそう。

ゼクシオ14 プラス アイアンの良かった所・微妙な所

良かった点
微妙な点
  • 初速効率は素晴らしくて飛ぶ
  • 想像以上の直進性
  • シャープな見た目で、ルックスはゼクシオでは過去一番
  • 打感はめちゃくちゃゼクシオなので、単純にスリクソンの代替にはならなさそう

ゼクシオ14 プラス アイアンの性能評価チャート

ゼクシオ14 プラス アイアン
飛距離
9.5 /10
キャリー安定性
9.0/10
弾道の高さ
8.0/10
スピン性能
7.0/10
方向安定性
9.0/10
許容性
8.0/10
操作性
5.5/10
打感
7.0/10
つかまり
6.5/10

シャープな外観と顔ながら飛距離性能が素晴らしい。寛容性も高くてキャリーとスピンが揃ってくれるので実戦ではかなり安定して結果を残せるアイアンだと思われます。

性能としては非常に高評価です。バックフェースのビジュアルはさておき、ヘッド形状が洗練されてきているので見た目もだいぶ良くなっています。

捕まりも強すぎないし、アスリートにもぜひ使ってほしいというのが伝わってきました。

一方で、打感はしっかりゼクシオで、弾きの強いタイプが好きなら良いですが、そうでないなら面食らうぐらい反発力が強いフェース構造でした。

構えてみるとスリクソンの5シリーズとかなり近い面構えなので、代替になりそうな予感がありましたが、あくまでもゼクシオなんだよという理解しておいてもらいたいところ。

まあ、性能はピカイチだったので、飛距離が欲しいアスリートや上級者にも一度は試してもらいたいです。個人的には非常に好きなアイアンです。

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まさ
ゴルフメーカーとゴルフショップで合計15年間働いた経験を元にゴルフに関するギア(クラブや計測器など)をわかりやすく紹介しています。ベストスコアは69 ショップ勤務時代に、クラフトマンとして修理・カスタマイズ技術を習得。現在もクラブ修理全般こなすクラブマニア。 Twitter、インスタグラム、Youtubeと各種SNSも運営していますので、フォローよろしくお願いします。 プロフィールはこちら
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