本間ゴルフの2021年モデルドライバーである「ツアーワールド GSドライバー」の試打を行いました
今回も今までと同様、弾道計測機のスカイトラックを使ってデータ計測を行いました。計測データをもとにどういったドライバーだったのかをレビューしていきます
見た感じでは以前本間が出していたXP-1ドライバーと似たような構造なんですけど、結論から言ってしまうと、捕まり具合も飛距離性能もXP-1とほとんど一緒
デザインこそツアーワールドっぽくはなったけど、結局何が変わったのかわからない・・・というぐらいにそのままという感じ
とはいえ飛距離性能はそこそこ出ますし、捕まりも十分良くて扱いやすいときている。基本性能は高くて多くのゴルファーにメリットがあるのも事実です
でもこれだったら安くなってるXP-1でも良いよなと思うっていうのが個人的な感想ですね
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見た目はGSの方がXP-1よりもアスリート感が強くなっているから好きな人は多いかも
ソール後方にウェイトが装着されています。これによって旧モデルと比べて重心角が1.5°大きくなっていて捕まりやすくなっているそうです
本間ゴルフ ツアーワールドGSドライバーの試打クラブスペック
試打クラブはロフト9.5°で純正シャフトSPEEDTUNED 48のS
総重量は297g。振動数は232cpm
XP-1の時よりもシャフト重量がアップしているから総重量も重くなっています
本間ゴルフ ツアーワールドGSドライバーの試打計測データ
▼スカイトラックでの計測データが下記
▼平均値が下記
ヘッドスピード | 46.8m/s |
ボールスピード | 68.6m/s |
打ち出し角 | 12.8° |
打ち出し方向 | -0.05° |
バックスピン | 2875.5rpm |
サイドスピン | -125.8rpm |
センターからのブレ | -5.7yd |
キャリー | 252.0yd |
総距離 | 269.8yd |
まず平均キャリーは252ヤード出ています。これは当サイトの基準値であるキャリー250ヤードを上回る数字
飛距離的には十分出ているのかなと感じます
ただバックスピン量が2000台後半の数値だったので、ここでロスが出ているのもわかります
サイドスピンは全体的にフックで、打球傾向はやや強めのドローボール
左へは最大16.8ヤード、右へは16.3ヤード。数字だけみると左右で30ヤード近いブレがありますけど、2球目でタイミングが合わず右にプッシュしてしまったのが理由です
ドロー系なので、左10ヤードから15ヤード程度に落下するのが基本的な形だと思います
本間ゴルフ ツアーワールドGSドライバーの評価
飛距離性能は250ヤード以上のキャリーが出ているから水準以上は出ています。ただ驚くほど飛ぶって事もないですし、メーカーが+10ヤードを謳っていたほどのインパクトは無かったです
要因の一つとしては初速の出にくさが挙げられます
ここ最近試打をしてみてもめちゃくちゃ飛んだ!と感じるドライバーは平均値で70m/sに迫る傾向があるし正直物足りなさもあります。まあTR-20よりは良いと思います
あとバックスピンが若干多くてロスが出ています。もう一伸びなかった要因ですね
次に方向性と操作性、許容度についてです。捕まりは結構良くて好印象
重心角の大きさからもヘッドは確かに返りやすくて自然にドローが打てるタイプです
基本設計はスライサー向けという印象なんですけど、ヘッドは捕まるほうが個人的にも好きだからこの部分に関しては評価は高いです
あと、シャフトの影響もあると思うけど操作性は乏しいです。色々打ち分けるというよりはオートマチックにドローを打っていけるタイプなんだけど、ミスへは強いし万人向けのドライバー。簡単に捕まるし優しさは感じるので、多くのゴルファーが恩恵を受けられるモデルだとは思います
ちなみにこれぐらいのヘッドスピードならVIZARDのFPかFDでカスタムするのがおすすめです。純正シャフトだとタイミングがとりづらい印象。40m/s程度なら純正で良いです
繰り返しになるけど、TR-20よりは良い(笑)
▼ヘッド形状はさすが本間って感じで凄く綺麗です
座りも良いし素晴らしいと思います
模様は人によって意見は別れると思うんですけど、ぼくはいらない派
▼打音は高めで弾き感を強調した打感。打感はXP-1の方が落ち着いた打球音で好きだった
ラジアルフェースというものが採用されているらしいけど、XP-1との違いは打感ぐらいしか感じませんでした
▼トウ側まで伸びる結構深めの溝が入っています
何回言うんだって感じだけど、外観としてはカラーとデザイン以外にXP-1から何が変わったのかは正直なところわからないです
本間ゴルフ ツアーワールドGSドライバーの弾道イメージ
▼スカイトラックでの弾道イメージです
傾向としては明らかにドロー
右上は2球目なんですけど、プッシュした打球です
そのほかは全てフック回転で左側に落下しています。捕まりは申し分なし
▼一番飛んだのがこれ
これは初速が70m/sに迫っていてスピン量以外はなかなか良い打球だと思います。これがコンスタントに出ていれば良かったなー
バックスピンが多いからカスタムすれば化ける可能性も残されています。が、ヘッドにそこまでの魅力を個人的には感じていません
本間ゴルフ ツアーワールドGSドライバーの試打動画
総評
正直XP-1の焼き直し感が強いドライバーで新鮮味をあまり感じないドライバーでした
本音で言うと、デザイン以外にどこが変わったのか違いがさっぱりわからない。強いて言うなら打音が大きくなって弾き感が増したところぐらいかなと思っています
まあこれでXP-1よりも飛べば良かったんですけど、以前に計測した時と結果がほとんど変わらないし、捕まり具合も変わんなかったです
とはいえ基本的には打ちやすいドライバーだし、スライスは軽減できるから世の多くのゴルファーにとってはプラスの効果が働くとは思います
でもXP-1が安くなっているから、同様の結果を求めるならXP-1でも良いのかなと思います
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