フォーティーンの2020年モデル「 Gelong D IX-001アイアン」を試打しました
今回は弾道計測機のフライトスコープmevo+を使ってデータ計測を行いましたので、計測データを元にレビューしていきます
一応メーカー的にはGelong D IX-001は飛距離を求める競技向けアイアンってことらしいです
現在、市場にある飛び系アイアンは大型ヘッドかつソールもめちゃくちゃ厚いモデルが主流で、競技志向派は中々手に取らないかもって言うのはぼく感じていました
傾向的に飛び系アイアンは年々増えてきているのは皆さんも知っていると思うけど、ダウンブロー派でも馴染める飛び系というのはあんまりないというのが現実
それで、そういうのが無いなら自分たちが作るかってなって、フォーティーンが満を持して作ったのが今作みたいです
IX-001の特徴って言うのは、スッキリした見た目でありながらも7番アイアンで26°という超ストロングロフト設定です。ヤマハのインプレスUD+2でも25°で、ほぼ一緒ぐらいだから、そう考えると結構凄いのがわかると思います
▼アドレス時もバックフェース側がはみ出して見えないから印象は良いです
これだけロフトが立ってて、この形状でボール上がるの?というのが気になるとこだと思います
なので性能面について先に結論から言っておくと、「めちゃくちゃ飛ぶのに安定感も中々良い。しかもしっかり上がってくれる実戦向きの飛び系アイアン」でした
それでは試打計測データと共に詳しく見ていきましょう
フォーティーン Gelong D IX-001アイアンの試打動画レビュー
ゴルフ雑記帳のYoutubeチャンネルでも試打動画をアップしています
フォーティーン Gelong D IX-001アイアンの試打クラブスペック
▼試打にはGelong D IX-001の7番アイアンを使用しました
▼シャフトはフォーティーンオリジナルのカーボンシャフト FT-70i。マットブラックで凄いかっこいい見た目です。表記が確か無かった気がするんだけど、これはワンフレックスなのかもしれません
7番でロフト角は26°、ライ角60.5°、総重量は382g、バランスはC9です
▼振動数は286cpm
この長さのクラブとしてはまあまあ柔らかめなシャフトになっています
フォーティーン Gelong D IX-001アイアンの試打計測データ
▼いつもどおり4球の平均値を取ってます
下記が平均値を見やすくまとめた表になります
ヘッドスピード(m/s) | 40.4 |
ボールスピード(m/s) | 55.6 |
打ち出し角(°) | 15.4 |
高さ(yd) | 29.5 |
打ち出し方向(°) | -2.9 |
バックスピン(rpm) | 4740 |
スピン軸(°) | -0.55 |
センターからのブレ(yd) | -9.9 |
キャリー(yd) | 182.6 |
総距離(yd) | 194.1 |
フォーティーンのTB-5の試打の時もそうだったんだけど、今回も打ち出し方向が左目に出ている傾向があります。それでも左右ブレは10ヤード以内に収まっているし、曲がり幅もそこまでなくて安定しています
そしてこのアイアンの最も気になるであろう飛距離に関してなんですけど、馬鹿みたいに飛びます
平均飛距離は182.6ヤードのキャリーと凄まじい数値
高さもロフトを考慮すると十分すぎるしバックスピンもそれなりに入っています
フォーティーン Gelong D IX-001アイアンの評価
▼5項目、5段階の評価を付けさせてもらったのが下記
飛距離性能は最強クラスで、アホほど飛ぶインプレスUD+2に匹敵します
ということで飛びに関しては何の文句もなく満点評価です。しかも見た目はすっきり系だからこの性能にはマジで驚きました
次は方向性に関して。これはぼくの打ち方がほとんどなんだけど、左に打ち出しているのがこの日の傾向でした
それでも打球の落下地点はターゲットラインから左13ヤード以内に収まる感じです。右へ抜けるような打球もなくて飛び系アイアンと考えれば安定度は高いのかなと思います
▼左に集まる傾向
捕まりはそこそこ良いタイプだと感じます。これはフォーティーンがやたらと拘っている重心距離にも関係していると思います
重心距離36mぐらいなんだけど、飛び系特有のヘッドの返りづらさもないです。操作性もまあまあ良いほうですね
▼最高到達点は結構高い
この見た目でロフト角26°だから、普通の7番ぐらいに上がってくれるかが心配だったけど、最高到達点は30ヤードぐらいの高さが出ていて申し分ないです。高弾道と言って良いでしょう
バックスピン量も4700rpmぐらいで、7番と考えると少なめではあるのだけど、5番アイアンと考えると普通ぐらいです
まあ5番ぐらい飛ばせて7番の高さはちゃんと出ているから、グリーンで止めるにも十分だと思います
ただ、払い打ちタイプの方だったらちょっと難しいと思うので、そういう方はインプレスみたいな幅広ソールを選ぶ方が安定して高さを出せるんじゃないかと思います
TB-5も凄く良かったんですけど、IX-001の完成度もかなりヤバいです
飛び系ではこの記事を書いている段階ではあるけど、ナンバーワンの出来かなって思っています
そう言えば打感に触れていませんでしけど、これは正に中空って感じでしっかり弾く打感です。飛び系アイアンという認識があれば全く違和感は無いですけど、お世辞にも良い打感ではないですね
フォーティーン Gelong D IX-001アイアンのヘッド形状
▼違和感ない程度のグースネック
ヘッドもそんなに大きくないです。飛び系だけど違和感なく構えられます
ソールがめっちゃ広いタイプではないから、アドレス時にバックフェースが見えるという事もないです
▼中空構造ですっきりしたバックフェース
▼ソール幅はちょっと広いぐらいですね
▼フェース面はこんな感じ
フォーティーン Gelong D IX-001アイアンの弾道イメージ
▼mevo+での弾道イメージです
左に打ち出しているけど、打球の傾向は一緒だし一貫性があります
▼今回一番良かった打球
飛びすぎである
総評
という事で、フォーティーン Gelong D IX-001アイアンのレビューでしたが、如何だったでしょうか
見た目のスッキリさとは裏腹に驚異的な飛距離性能でほんとに素晴らしいアイアンです
飛距離を伸ばしたいけど、超大型ヘッドに違和感を感じる方には間違いなくおすすめできる飛び系アイアンです
フォーティーンは使用者が少ない気がするんですけど、製品のクオリティというのは毎回かなり高いっていう印象がありますし、正直もっと売れても良いんじゃないかなー
それで今回のIX-001は特に、アイアンの飛距離を伸ばしたいという方で、ダウンブロー傾向かつソール幅の広いアイアンが苦手って方には間違いなくファーストチョイスに入れて良いクラブだと思います
ただ、完成度は凄く高いアイアンだけど一点注意点を上げるとすれば、払い打ち系の方だったらインプレスみたいな幅広ソールアイアンの方がおすすめです
という感じでIX-001アイアンのレビューは以上になります。飛距離伸ばしたいし見た目にもこだわるという方は一度是非チェックしてみて下さい
おすすめ度:
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