今回取り上げるのは「三菱ケミカル ディアマナWB」。こちらを試打計測を行ったのでレビューしていきます。計測にはいつものようにGCQuadを使用
手元調子の代名詞と呼べる白マナの2024年モデル。全体的にハードなスペックで人を選ぶタイプですが、左に行かせたくないという方にはセッティングしやすかったり選びやすいシャフトかなと思います。スライサーにはおすすめしません
それでは前置きはこれぐらいにして行ってみましょう
ディママナWBのデザイン
ディアマナのロゴは刷新されています。初代のようなボードタイプでやっぱりディアマナはこの感じがかっこいいなと思います
手元にはいつもの花柄がはいっています
マット仕上げのブラックで今風な仕上がりです
↓ディアマナWBのスペックが下記。
シャフト名 | フレックス | トルク(deg) | 重量(g) | キックポイント |
---|---|---|---|---|
Diamana WB 40 | R2 | 5.5 | 43.0 | HIGH |
Diamana WB 40 | R | 5.4 | 44.5 | HIGH |
Diamana WB 40 | SR | 5.4 | 46.0 | HIGH |
Diamana WB 40 | S | 5.3 | 47.0 | HIGH |
Diamana WB 40 | X | 5.3 | 48.5 | HIGH |
Diamana WB 50 | R | 4.7 | 52.0 | HIGH |
Diamana WB 50 | SR | 4.7 | 53.0 | HIGH |
Diamana WB 50 | S | 4.6 | 54.0 | HIGH |
Diamana WB 50 | X | 4.6 | 55.0 | HIGH |
Diamana WB 50 | TX | 4.6 | 58.0 | HIGH |
Diamana WB 60 | R | 3.2 | 60.0 | HIGH |
Diamana WB 60 | SR | 3.1 | 61.0 | HIGH |
Diamana WB 60 | S | 3.1 | 61.0 | HIGH |
Diamana WB 60 | X | 3.1 | 63.5 | HIGH |
Diamana WB 60 | TX | 3.0 | 65.0 | HIGH |
Diamana WB 70 | S | 3.0 | 70.0 | HIGH |
Diamana WB 70 | X | 2.9 | 72.0 | HIGH |
Diamana WB 70 | TX | 2.9 | 73.0 | HIGH |
Diamana WB 80 | S | 2.7 | 80.0 | HIGH |
Diamana WB 80 | X | 2.7 | 82.5 | HIGH |
Diamana WB 80 | TX | 2.7 | 83.5 | HIGH |
ディアマナWBの振動数と中間剛性
今回計測を行ったのは63のSR。Sも計測が終えたら追記しますが、シャフトの剛性傾向はわかるので参考にしてください。装着ヘッドはテーラーメイドSIMです
まず振動数は253cpm。60g台のSRと考えれば平均的です。緩すぎるわけでもありませんが、特別硬くもありません。
中間部の剛性は5.22kg。このポイントの数値は非常に高くて、他の60g台のSシャフトと比較しても剛性感が強いです
ディアマナWSの60Sが5.09kg。中間部の硬さを際立たせることで手元のしなりを演出している印象。手元が特に緩いわけでもないのでハードなシャフトであることは間違いありません
さらに先端寄りも計測してみます。こちらは4.92kgでした。SRでも他のSシャフトと比べても平均を上回っています。
静的な計測では中間から先端までの剛性が高く設定していることがわかりました。おまけにトルクも結構絞ってるのでハードなシャフトです
試打計測データ
ディアマナWBの試打計測の平均データが下記
2024年よりドライバーはヘッドスピード45m/sでの計測に統一しています
項目 | 値 |
---|---|
H/S (m/s) | 44.5 |
B/S (m/s) | 63.2 |
打ち出し角(度) | 18.2 |
打ち出し方向(度) | 1.3 |
バックスピン | 2135 |
サイドスピン(rpm) | -115 |
ピーク時の高さ(yd) | 40.7 |
降下角度(度) | 44.2 |
センターからのブレ(yd) | -1 |
曲がり | -7 |
キャリー(yd) | 246.4 |
総距離(yd) | 261.8 |
スマッシュ | 1.42 |
ドライバーでは平均トータル距離が260ヤードを超えれば飛ぶモデルだという基準を設定していますが、今回は261.8ヤードということでクリアしています。
ヘッド性能を犠牲にするようなこともありませんし、飛距離性能も十分あるシャフトです。
平均バックスピン量は2135ということですが、多い時と少ない時の差がはっきりしていました
上記のように増えると2500回転ぐらいまでいくし、捕まった場合は2000回転を下回ります。一番少ないスピン量だと1600回転ほどでした。捕まったらドロップしそうなぐらいスピンが減るのでそこが注意点です
あと基本的には捕まりがかなり弱いので右に行きがち。捕まり切らないと当然です吹けてしまってスピンが増えるというわけです。スライサーにはきつい
球筋はこちらです。これはもう左には全くいきません。捕まったなーぐらいでようやくストレートになる程度でした。
ドローヒッターであれば弾道を落ち着かせられるし良い相棒になってくれるでしょう。反対にスライサーとか基本的にフェード系の方なら果てしなく右に行ってしまう可能性があります。同時にスピンも増えて飛距離は伸ばしづらいと思います。
手元調子系ということもありインパクトは厚めになる傾向がありました。芯よりも若干上の方でヒットしやすかったので、打ち出しは自然と高くなります
ぼくが打った場合は18°近くついていますが、基本的には弾道を抑えやすいシャフトと考えてもらう方がいいです。
余計な動きをしないシャフトだからか、方向はめちゃくちゃまとまっています。捕まえにいっても左にいかないですが、結構頑張って捕まえにいってこれです。
良かった点
良かったところ
- 左へのミスは明確に消せる
- ドローヒッターでスピンが減らしたいなら強い
- 余計な動きはしないし叩いても暴れる気配はまったくない
微妙な点
微妙なところ
- 捕まらないのでスライサーにはかなりしんどい
- 捕まった場合はドロップするぐらい低スピン化する
はっきりと左へのミスを減らしたいドローヒッターにはあり
ぼくが打つ限りでは左への致命的なミスなどはほとんど出ないシャフトでした。僕自身はスイングでそこそこ捕まえていける方ですが、頑張って捕まえに行ってようやくストレートです。
組み合わせるならもうちょっと捕まりの良いヘッドとの方が相性は良いでしょう。最新だったらQi10やAi SMOKE MAX、それからトリプルダイヤあたりが飛距離との両立も狙えそうです
仕様としては持ち玉がドローの方が対象となるでしょう。左への捕まりを落ち着かせることができるので安定させやすいと思います。
フィーリングにも触れておくと、手元と中間部の剛性差をはっきりと持たせているのでしなり感は感じられますが走り感は皆無です。普段VENTUSブルー6Sを使っているぼくでもワンフレックス落として正解ぐらいの印象なので、まずは抑えめのスペックから試しもらうのがいいかもしれません
総合評価
バラつきは少なく操作性も申し分ありませんが、あくまでもベースが捕まえられる方に限られます。スライスもしくはフェード系の方には捕まりにくさばかりが目立つかなと思います。
スピンは減りやすいので飛距離はそこそこ稼げるシャフトですが、左を消して弾道を落ち着かせたいという方向けです。
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