世界中で話題のシャフト「三菱ケミカル TENSEI(テンセイ)」特徴とラインナップを紹介という記事でも紹介していますが、TENSEIシリーズの中でもプロ使用率の高い「三菱ケミカルTENSEI・CKPROホワイト」をSIM MAX Dに装着したカスタムモデルとして購入しました
そこでこの記事では、TENSEI CK PROホワイトシャフトにフォーカスをあてて、シャフトの性能や特徴を試打計測データをもとに、良かった点・気になった点を正直にレビューしていきます
TENSEI CK PROホワイトのUSモデルを選択するのも賢い選択
日本モデルよりもUSモデルの方が金額的にはかなり安くなっているのでUSモデルを手に入れるのもありです
そこでおすすめなのがUSモデルのゴルフクラブを専門に扱っている老舗のフェアウェイゴルフさん
ぼくも普段USモデルを購入する際に利用しているショップで、今年に入ってからはEPIC FLASHドライバーを購入しています。メーカーから直接仕入れを行っている正規ライセンス品取扱い店なので安心感が違います
三菱ケミカル TENSEI CK PROホワイトの特徴
タイガーやローリーマキロイが使用したことでも話題になったTENSEI CK PROホワイト
先端剛性の高い、手元調子系のシャフトなのですが、以外にもトルクはあるというのが特徴的です
60 | 60 | 60 | 70 | 70 | 80 | |
フレックス | R | S | TX | S | TX | TX |
重量(g) | 60 | 64 | 68 | 73 | 77 | 86 |
トルク | 4.1 | 4.0 | 3.9 | 3.2 | 3.2 | 2.8 |
調子 | 中 | 中 | 中 | 中 | 中 | 中 |
TENSEIには通常のCKシリーズとPROシリーズという風に分けられていますが、PROシリーズにはシャフトの全長に高弾性のプレミアム40トンプリプレグシートが組み込まれ、シャフト先端側には強度をアップさせるボロンシートが積層されています
通常のCKシリーズと比較してもシャフト全体の剛性感が高く、方向性・安定性共に強化されたモデルということですね
トルクは適度にあるのですが、先部位はボロンシートを配したりと、強度をアップを図っていて、当たり負けのしにくさと、強弾道を打てるというのが一番のメリットになってくるでしょう
- 先端部にボロンシートを積層し当たり負けを防ぐ
- 中・低スピンの強弾道
- 手元調子系だけど、適度なトルク感
三菱ケミカル TENSEI CK PROホワイト試打レビュー
テーラーメイド SIM MAX Dに「TENSEI CK PROホワイト」を装着しています
ロフト角は9.0°
クラブの全長は装着時で45.0インチ
バランスはD3
総重量は312g
それでは弾道計測器スカイトラックにてデータ計測を行ったのでまずはデータを見ていきましょう
TENSEI CK PROホワイト:試打計測データ
TENSEI CK PROホワイト | |
ヘッドスピード(m/s) | 46.8 |
ボールスピード(m/s) | 68.4 |
打ち出し角(°) | 16.2 |
サイドスピン(rpm) | 59(右) |
バックスピン(rpm) | 2431 |
キャリー(ヤード) | 262.6 |
総距離(ヤード) | 283.9 |
結果からいうと、サイドスピンが少くて安定感の非常に高いシャフトでした
極端な低スピンにはならず、適度なバックスピン量
先端剛性の高さがウリになっているTENSEI CK PROホワイトですが、結果としては、適正スピン量で安定性もかなりいい感じです
平均飛距離も260ヤード超えとなっていて、キャリーもしっかりと稼げていますし、丁度いい打球の強さです
スピン量が適度にあるので、少なすぎてドロップするなんてことも起こりにくいですね
しなり感も感じられてタイミングは取りやすいが、中間部は非常に硬い
スペックを見ていくとトルクは60gのSで3.9ということで、意外なほどトルクがあります
例えば、TENSEI CK PROオレンジの60 Sだと、3.5。他メーカーではTourAD XCの6Sなんかだと、3.2です
ただ実際に振ってみるとめちゃくちゃハードだ!ということはシャフトに関してはよくあることなんで、実際に打ってみないとわからない部分は多くあります
さて、TENSEI CK PROホワイトはどうだったかと言うと、キックポイントが手元側にあることもあり、トップからの切り返し時のしなり感は感じやすいです
では、シャフト全体としてはどうかというと、中間部に非常に硬さを感じました
メーカーの紹介では先端剛性の高さを強調していますが、というよりはシャフト真ん中あたりがとても硬いシャフトだと思います
これのおかげでどうなるかと言うと、切り返し時にしなりが出てタイミングが取りやすく、それでいてもたつかずにしっかりスイングに着いてくるといった感じになります
タイミングの取りやすさと追従性の高さのバランスがかなり良いですね
サイドスピンが少くて、ラウンド時にも威力を発揮
何度も言いますが、この手のUS系シャフトにしてはトルクの大きなモデルです
トルクが大きいと柔らかく感じられる反面、フェースが開く方向に動きます
なのですが、中間剛性が高いことから振り遅れやフェースが開きっぱなしになるなんていうこともなくて、絶妙な味付けになっているのかなと思います
タイミングも取りやすくて尚且、フェース面の管理がしやすいとかなり好印象なシャフトです
サイドスピンも少ないので、ラウンド時にも威力を発揮してくれています
球筋的にはフェードイメージ寄りですが、概ねストレートな弾道です
実際マキロイはこのシャフトで、右からのプッシュドローを多様していたこともありますし、決して捕まらないシャフトというわけではありませんが、ああいったドローを打つにはヘッドスピードは必要になってきます
良い点ばかり上げていますが、基本的にはややハード目なシャフトです
ドライバーでのヘッドスピードが44m/s以上はないと捕まりにくさばかりが目立つでしょう
オレンジの方が飛ばせるシャフトだとは思う
TENSEIの中でも日本モデルが発売されているCK PROオレンジの方が飛距離を出しやすいシャフトだと思います
低トルクかつカウンターバランスということもあって、スイングスピードを上げて捕まった打球を打てることを考えると、飛距離という面だけでいえば敵わないでしょう
逆にオレンジよりも捕まりを抑えて方向性を安定させたい場合はホワイトの方が優れていると感じます
TENSEI CK PROホワイトの振動数
TENSEIホワイトの振動数
60のSです pic.twitter.com/2XKQmAOqaU— まさ@ゴルフブログとかYouTubeやってるマン (@masa_golf05) May 5, 2020
振動数計にて計測を行いました
TENSEI CK PROホワイト60 Sで振動数は267cpm
総合評価:サイドスピン激少の安定性重視のシャフト
- 左へのミスを減らし、ストレート弾道で攻めていきたい方
- しなり感が適度に欲しい形
- 方向性重視の方
とにかく左方向へのミスを減らせるというのは事前情報どおりでした
先端部の硬さに加えて、適度なトルク感も相まって、ヘッドが左方向へ急激に返るということもなくて安定したストレート弾道を打つことができます
また中間部の剛性が非常に高いことで、追従性を向上させている点も好印象です
プロがこぞって使用するのも納得できる安定性のあるシャフトです
ただPROシリーズということもあって、ヘッドスピードが44m/s以上ないと捕まりが悪いだけのシャフトになるので、性能が活かせないので注意
ヘッドスピード不足でもTENSEIを使いたい方はPROではなく無印のTENSEIホワイトをおすすめします
おすすめ度:
以上、TENSEI CK PROホワイト試打レビュー|サイドスピン少なめで安定性重視。という話題でした
TENSEI CK PROホワイトを買うならUSモデルもおすすめ
日本モデルよりもUSモデルの方が金額的にはかなり安くなっているのでUSモデルを手に入れるのもありです
そこでおすすめなのがフェアウェイゴルフさん
ぼくが普段USモデルを購入する際に利用しているショップで、メーカーから直接仕入れを行っている正規ライセンス品取扱い店なので安心感が違います
まとめ【2020】飛ぶドライバー用カスタムシャフト|人気おすすめランキング【飛距離重視?方向性?】
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