BMWチャンピオンシップでギア変更が続出|ストラカがスリクソン ZXi RKT、ウッドランドはプロV1x ダブルドットへ

PGAツアーのプレーオフ第2戦「BMWチャンピオンシップ」で、選手のギア変更が相次いでいます。
この大会が終わった時点でFedExCupランキング上位30人だけがツアー選手権へ進めるので、ボーダーライン上にいる選手にとってはここが最後の手を打つタイミングと言ってもいいでしょう。
普段あまりセッティングをいじらない選手まで動きがありました。
今大会の会場はミズーリ州セントルイスのベレリーブ カントリークラブ、日程は2026年8月20日から23日までです。
FedExCup上位50人が出場し、ここから上位30人がイーストレイクのツアー選手権へ進みます。
セップ・ストラカがスリクソン「ZXi RKT」ドライバーを投入

いちばん大きな変更は、セップ・ストラカのドライバー変更です。
ストラカは過去4シーズン連続でツアー選手権に進んでいて最高成績は2022年の7位タイ。
ただ今季はFedExCup39位と圏外で、ベレリーブで単独11位以上に入らないと通過できない状況となっている。
そこで投入してきたのが、発売されたばかりのスリクソン ZXi RKTドライバーでした。
これまで使っていたのはキャロウェイ パラダイム Ai SMOKE トリプルダイヤモンドMAXの8.5度を9.1度にセットしたもので、ストラカはセッティングを頻繁にいじるタイプではありません。
それでもドライバーを思い切って変えたは、今季のティーショットが振るわなかったからだと思われます。
ドライバーのストロークスゲインドは99位で、Ai SMOKEをバッグに入れてから初めてマイナスに沈んだシーズンになっています。
ストラカのドライバースペックは以下。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ヘッド | スリクソン ZXi RKT |
| 表示ロフト | 9.0度 |
| 実測ロフト | 9.5度 |
| ホーゼル | 1段階クローズ |
| シャフト | フジクラ ベンタス ブルー+ 6X(1インチ チップカット) |
| 長さ | 45.125インチ |
| スイングウェイト | D4 |
| グリップ | ゴルフプライド ツアーベルベット ミッドサイズ(逆挿し) |
ZXi RKTがスリクソン契約選手のバッグに入り始めたのは今年の夏、トラベラーズ選手権のころでしたが。
そこから数週間で全英オープンをライアン・フォックスが制していて、スリクソンのドライバーによるメジャー制覇は2023年の全米プロ(ブルックス・ケプカ/ZX5 LS Mk II)以来。
スリクソン勢ではニコ・エチャバリアもプレーオフに合わせて動いていて、次世代のZXi5・ZXi7アイアンと新作のRTZ2ウェッジを入れています。
ZXi RKTドライバーとZXiシリーズのアイアンは、いずれも日本では2026年9月12日発売の予定です。
ゲーリー・ウッドランドはボールを「プロV1x ダブルドット」へ

ゲーリー・ウッドランドはボール変更を行っています。
これまでのプロV1からタイトリスト プロV1xのダブルドットへ変わった模様。
ダブルドットはCPO(カスタムパフォーマンスオプション)として制作られたもので、通常のプロV1xより打ち出しとスピンが減るという仕様です。
これはキャメロン・ヤングやブライソン・デシャンボーが使っていることで知られていて、ヤングは2025年のウィンダム選手権でこのボールに替えた週にツアー初優勝を挙げています。
ウッドランドも2人と同じでヘッドスピードが速くそのうえスピンが多いタイプ。
2025年はティーショットのバックスピン量がツアー2番目に多く、平均3,004.6rpmというデータが出ていました。
ちなみに変更の前には、マンチェスターレーンにあるタイトリストのパフォーマンスセンターでボールテストを行っています。
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タイトリスト公式アカウントも、ウッドランドがボールテストとボールR&Dの見学に訪れた様子を投稿していました。
テストに立ち会ったタイトリストのFordie Pitts氏は「オーバースピンさせずに攻められるようになり、グリーンまわりでもプロV1と比べて失ったものは感じていない」とコメントしています。
ウッドランド本人も初日のラウンド後に以下のようにコメント。
スピンが落ちて、ボールをコントロールできるようになった。
曲がり幅は前より小さくて、そこはまだ慣れているところ。
オーバースピンしないから、距離感もミスの幅も断然よくなった。
実際に初日は6アンダー64をマークし、アプローチショットで5打を稼いでフィールドで最高のスコアを出しました。
シェフラーのカスタムQi4Dは前作Qi10のクラウンとフェース

スコッティ・シェフラーは、先週メンフィスで行われたプレーオフ初戦のフェデックス セントジュード選手権を、カスタムのテーラーメイド Qi4Dドライバーで勝利しています。
そのシェフラーが「新しい道具に慣れるのはいつだって難しい」と話しているのが面白いところ。
シェフラーはBMWチャンピオンシップの前にこう説明していました。
バックアップをちゃんとした状態にしておく必要があると感じた。
そのバックアップがQi4Dで、2週間前に自宅で何度かバッグに入れてみたら感触がよかった。
だからメンフィスで使ってみたら、うまくいった。
少し速い感じがするし、方向性も同じくらい真っすぐ出る。
シェフラーのQi4Dは市販モデルと違いが2つあって、クラウンは前作Qi10のグロス仕上げ、フェースも同じくQi10のブルーです。
さらにフェースの溝は、Qi10より前に使っていたステルス2のパターンになっているようです。
モリカワとヤングはオフセットを入れたウェッジ

コリン・モリカワとキャメロン・ヤングが、どちらもオフセットを大きめに付けたカスタムウェッジを使っています。
モリカワが入れているのはテーラーメイド MG5の60度で、ホーゼルをダブルベンドで曲げてオフセットを作ったもの。かなり特殊です。

「CM」の刻印が入ったヘッドで、ネックを横から見ると確かにシャフト軸線よりフェースが後ろに下がっています。
ただ、ヤングのほうはウェッジ投入の経緯が少し複雑なようです。
ヤングはタイトリスト ボーケイの64度Tグラインドを62度に曲げてバウンスを削ったモデルをリンクスコースで使い、その後いつもの60度K*グラインドへ戻しました。
そのK*も62度に曲げたうえで、さらに2回曲げてTグラインドと同じようなオフセットを足しています。
実は、同じような加工は今季ウッドランドとリッキー・ファウラーもやっていて、ウィンダム選手権で優勝争いをしたボウ・ホスラーのバッグにも曲げ加工したボーケイが入っているようですね。
ボーケイのツアー担当Aaron Dill氏は、オフセットを足す狙いをこう説明しています。
理由は人それぞれで、高さを出すのに効く場合もある。
入り方によって、フェースローテーションを増やしたり減らしたりする効果もある。
ではオフセットのウェッジが流行るのかというと、そこは同氏も否定的で「オフセットは多くの人が構えたときに見たがるものではない」とのこと。ぼくは好きですけどね。
まあ、確かにウェッジで構えたときにフェースが引っ込んで見えるのは、慣れるまでかなり気持ち悪いはずです。
ベン・グリフィンはツアーで唯一のQi4D MAX使用

最後に、ベン・グリフィンがツアーでただひとりテーラーメイド Qi4D MAXドライバーを使っているという話。
ここ数シーズンの好調を支えていたのはピン G430 MAX 10Kで、そこからのクラブ変更になります。
決め手はヘッドの大きさと構えたときの安心感だそうです。
データ面ではボール初速が最大182mph(およそ81m/s)、打ち出し角は9.5〜10度と低めで、バックスピンは2,500rpm前後に収まっているとのこと。
スペックはこちら。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ヘッド | テーラーメイド Qi4D MAX 9度 |
| 実測ロフト | 8.25度 |
| ライ角 | 60.5度 |
| シャフト | ベンタス TR ブルー 6X |
| 長さ | 45インチ |
| スイングウェイト | D4 |
| ウェイト配分 | フロント15g/バック3g |
ぼくもQi4D MAXは計測していて、寛容性重視のモデルとしては珍しく初速がしっかり出るヘッドだという印象が残っています。
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