キャロウェイの2026年モデルとして登場した「クアンタムシリーズ」。その中のコアモデルとなるのが、今回レビューする「キャロウェイ クアンタムMAX ドライバー」。
「スピードがすべて」というキャッチコピーの通り、業界初となる3層構造フェースを搭載し、ボール初速の限界突破を狙った話題作。チタン、ポリマー、カーボンを組み合わせた新フェースがどのような飛びを見せるのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、実際にクアンタムMAXドライバーをトラックマン4を使って計測し、その飛距離性能や打感、特有の弾道傾向について詳しくレビューします。購入を検討されている方の参考になれば幸いです。
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目次
キャロウェイ クアンタム MAX ドライバーの概要とデザイン

まずはクアンタムMAXドライバーの基本的な特徴とテクノロジーについて触れておきます。
最大のトピックは、なんといっても業界初の「3層構造(トライフォース)フェース」です。

チタンフェースの反発を最大限高めるという所に注力したマルチレイヤーを行っています。従来はチタンを薄くすることでたわみが大きくなって反発性能を高められたり、あとは軽量化にも繋がるというが一般的ですが、薄くすればするだけ今度は耐久性の問題が発生します。
そこで今回のクアンタムでは、極薄チタンの裏にポリマーとカーボンを重ねることで、耐久性を保ちつつ驚異的なたわみ量を実現しています。単にカーボンフェースにしたら二番煎じになってしまうしなーという所で、非常に面白い工夫だしワクワク感もありました。

デザイン面ではこれまでのモデルで培ってきた「360度カーボンシャーシ」を今作でも採用し、余剰重量を最適配分することで慣性モーメントを高めています。

クラウンはAi SMOKEに近い艶ありデザインに戻っています。個人的にはこっちの方が好みだし嬉しい変更でした。

ヘッド形状はオーソドックスで投影面積がやや大きめなタイプ。座りは結構良くて、基本的にはまっすぐ向いてくれるので違和感はありません。

あと、面白いのがこれまでとは違う弾道調整機能です。ヘッド後方にカバーがあって、その中に2種類のウェイトが入っています。

赤いウェイトが9g、黒いウェイトが1gなので、これを入れ替えることで重心距離を変えてつかまり具合を変更できます。
まあ、カバーを外すのが割と面倒だなとは思いますが、これまでとは違うタイプで楽しいです。
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キャロウェイ クアンタム MAX ドライバーの試打計測データ

それでは、実際にトラックマン4を使用して計測したデータを見ていきましょう。
今回の試打スペックは、ロフト9度、シャフトはカスタムの「スピーダーNXゴールド 60 S」を装着しています。
試打データ(平均値)
| 計測項目 | 数値 |
| クラブスピード | 46 m/s |
| ボールスピード | 67.6 m/s |
| スマッシュファクター | 1.47 |
| 打ち出し角 | 13.5 ° |
| スピン量 | 1988 rpm |
| キャリー | 254.1 yd |
| トータル距離 | 283.8 yd |
| 最高到達点 | 29.1 yd |
| 落下角度 | 34.3 ° |
| スピン軸 | 1.9 右 |
| 曲がり幅 | 2.9 右 |
| キャリーサイド | 9.2 右 |
| 打ち出し方向 | 1.4 右 |
トータルで280ヤードを超えており、飛距離性能は非常に高い結果となりました。特に注目したいのはボールスピードの速さです。新開発のフェースのおかげか、芯を少し外した際でも初速が落ちにくく、安定して飛ばせる印象を受けました。
一方で、スピン量は平均で2000回転を下回る結果となりました。これはかなり低スピンな部類に入ります。
一発の飛びは魅力ですが、安定してボールを浮かせたい方はロフト選びに注意が必要かもしれません。個人的には、ロフト10.5度を選んでスピン量を少し増やしたほうが、よりキャリーと方向性が安定する可能性を感じました。
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飛距離性能と上がりやすさの分析

データからも分かる通り、飛距離性能に関しては文句なしの「高評価」です。
特にトウ側でヒットした際のスピン量の変化と初速低下が少ないです。ミスヒットへの許容範囲が広がっている点は、多くの人にとって大きなメリットになるでしょう。
何よりトウヒットが多いぼくは歓喜しております。

弾道の高さに関しては、打ち出し角はまあまあ出るので良いのですが、いかんせん低スピン傾向が強いため、ヘッドスピードがある程度ないとドロップする危険性があるほど少なめです。
ということで、中弾道で強く前に進む球筋になりやすいため、普段からスピンが多くて吹き上がってしまう方には最適なドライバーと言えます。
逆に、ボールが上がりにくいと感じている方は、無理に見栄を張らずロフトを寝かせるか、カチャカチャ(弾道調整機能)でロフトを増やす調整をおすすめします。
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弾道や球筋、方向性の分析

今回の試打で意外だったのが、弾道のつかまり具合です。
ぼくの持ち球は基本的にドローなのですが、このクアンタムMAXに関してはフェード傾向の球が多く出ています。
データ上のスピン軸も右に傾いており、低スピンも相まっていわゆる「パワーフェード」が打ちやすい特性を持っています。

シリーズにはドローバイアスの「MAX D」もラインナップされているため、あえてMAXはつかまりを抑えて差別化しているのかもしれません。
左へのミスを怖がらずに叩いていきたい方には非常に扱いやすいでしょう。

左右のばらつき(分散)については、低スピンすぎるがゆえに、少しピーキーな一面も顔を覗かせたかなと思います。
適正なスピン量が入れば、さらに安定した着弾点が見込めるはずですので、ロフト選びは慎重に行ってもらいたいところです。
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キャロウェイ クアンタム MAX ドライバーのフィーリング

打感と打音についても触れておきます。兄弟モデルの「トリプルダイヤモンド」も既に打っているから分かっていて、ダイヤの方は引き締まった低音系でしたが、こちらのMAXはそれと比較すると少し音が大きく感じました。やや響くようなタイプですけれど違和感はありません。
打感は複合フェースの効果が出ているのか、適度な食いつき感があり非常に心地よいです。
硬すぎず柔らかすぎず、ボールをしっかり押し込んでいける感覚があるため、打っていて気持ちの良いドライバーに仕上がっています。フィーリング面に関しては、多くの方が満足できる完成度だと感じました。よく出来ています。
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良かった所・微妙な所
ここまでのレビューを基に、クアンタムMAXドライバーの良かった点と気になった点を整理します。
良かった点
- 低スピンかつ高初速で、最強レベルの飛距離性能を持っている
- 左へのミスを恐れず、フェードでも強弾道で飛ばせる
- 打感と打音の作り込みが秀逸で、フィーリングが非常に良い
微妙な点
- ニュートラルポジションでは、思っているよりもつかまりが弱い(スライサーは注意)
キャロウェイ クアンタム MAX ドライバーの総合評価

最後に、各項目の評価をスコア化してまとめます。
- 飛距離:10/10
- 弾道の高さ:8/10
- 低スピン性能:9/10
- 安定性:7/10
- 打感:8/10
- 構えやすさ:8/10
- 操作性:7/10
- つかまり:5/10
総括として、キャロウェイ クアンタムMAX ドライバーは「左を消して、低スピンの強弾道で飛ばしたい」という方に強くおすすめできるモデルです。
3層構造フェースによる初速アップは本物で、当たった瞬間の飛びのポテンシャルは現行モデルの中でもトップクラスでしょう。
ただし、つかまり性能はそこまで高くなかったのでドローヒッターは安心感が強くて相性は抜群に良いと思う反面、スライスに悩んでいる方がそのまま使うと、球が捕まらずに苦労する可能性も感じました。
右へのミスが気になる場合は「クアンタムMAX D」を検討するか、ロフト調整やウェイト調整を前提に選ぶのが正解です。あとはロフト10.5°で選んでみるのもいいでしょう。
ある程度ボールをつかまえる技術があり、とにかく前へ飛ばしたい方にとっては、最強の武器になりそうなドライバーです。正直相当評価の高いモデルで、見た目も結構かっこいいので非常におすすめ!
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