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今回はタイトリスト910Hユーティリティの試打評価です。
2011年発売のけっこう古いウッド型ユーティリティなのですが、今平周吾選手がいまだに手放さずに使用している名器という事で、以前から気になっていたので改めて購入しました。
実際に打ってみると、コントロール性の良さと高弾道それに加えて高いスピン性能があり、アイアンライクに使えるユーティリティでした。アイアンっぽく狙い撃てるユーティリティを探しているなら、1万円以下で買えてコスパも良いのでおすすめ。
また、今ではお馴染みになったタイトリストのシュアフィットツアー・システムをネックに搭載しており、16通りのロフト角、ライ角の調整を行えるのも特徴です。
それでは詳しいデータを見ながら、タイトリスト910Hユーティリティについてレビューしていきます
- ヘッド：タイトリスト910H ユーティリティ
- ロフト角：21°
- シャフト：タイトリスト Motore 7.5(純正カーボンシャフト 80g)
- フレックス：S
- ボール：タイトリスト プロV1x
- 弾道計測器：GCQuad
タイトリスト910H ユーティリティの試打計測データとレビュー
| ヘッドスピード(m/s) | 41.3 |
| ボールスピード(m/s) | 58 |
| 打ち出し角度(°) | 17.8 |
| 打ち出し方向(°) | 4 |
| バックスピン(rpm) | 4561 |
| サイドスピン(rpm) | -335(左) |
| ピーク時の高さ(yd) | 38.1 |
| 降下角度(°) | 48.5 |
| センターからのブレ(yd) | 6 |
| キャリー(yd) | 192.7 |
| 総距離(yd) | 204.4 |
以上が計測データです。
タイトリスト910Hユーティリティの平均キャリーは192.7ヤード、ランを含めた総距離が204.4ヤード。(総距離はフェアウェイ上に落ちた場合の想定値です。)
平均キャリーは最近の同一ロフトのユーティリティと比較すると5ヤード程は飛距離が落ちます。記事執筆時点で12年前のモデルなので飛ばないのもしょうがないよなー、と思っていましたが、ボールスピードなどはそれほど大差がありません。
なぜ飛距離がそれほど出なかったのか。それは高弾道であることに加え、バックスピン量が多い傾向にあるからでした。
今回の計測では打ち出し角がそもそも高めで、バックスピン量は平均で4000回転中盤を推移しています。降下角度も48.5°急角度、これならほぼどんなグリーンでも止めていくことが可能です。
低スピンでグングン前に行くタイプというよりは、アイアンっぽい弾道でしっかりと止められるのが特徴。スピンも入るので操作もしやすいです。
次は弾道について。
捕まりはそれほど強くありません。1球700回転ほどフック回転がかかっている打球があるので平均値があがっていますが、全体を見ると概ねストレート系です。
左方向へのミスは軽減できるタイプなので、ウッド型ユーティリティでひっかけやすいという方にも最適だと思います。
あと、標準の状態だとオープンフェースなので打ち出しが右方向へ出やすいです。
それぞれの打球を重ねて見たのがこちら。
センターから右側に打球が集中しています。やはり左へのミスは軽減できるタイプです。ミスヒットにも強さがあり安定感も上々。
タイトリスト910H ユーティリティの外観やデザインについて
デザインに派手さはなく、THEタイトリストという見た目です。2022年時点でのタイトリストも似たようなデザインなので古臭さは感じません。
ヘッド後方にウェイトが搭載されています。モデル毎に最適な打ち出し角とスピン量を実現するためのものだそう。高打ち出しかつ高スピンで効果はしっかりと感じました。
横からみるとこうなっています。
ヘッド形状がこちら。
トウ側がスクエアなのが特徴的。アライメントが取りやすいです。
アドレス時の見え方がこちら。
ややオープン気味なフェースアングルです。実際に打ってみても打ち出しは右に出やすかったです。
フェースアングルと同時にロフト角、ライ角も調整が可能。ユーティリティでもカチャカチャできるのは個人的に評価が高いです。ただし910Hの場合はネックがめちゃくちゃ太く見えるのが気になる。
最近の弾きの強いユーティリティに慣れていると、あまりの弾かなさに驚きました。音があまりしないので最初はミスヒットしたような感触に感じます。
慣れると球離れが遅く感じてアイアンっぽい感覚で打てる印象に変化しますが、最近のユーティリティと比べると音がでなさすぎるので好みはわかれそう。
タイトリスト910H ユーティリティはこんな人におすすめ
タイトリスト910H ユーティリティがおすすめな方は以下
- 高弾道と高スピンでしっかり止められるUTを求める方。
- ラインの出しやすいウッド型UTを探している方。
- アイアンライクなUTがほしい方。
高さと同時にスピンをかけたいなら今でも十分。というか最近のユーティリティよりもその点に関しては優れているまであるので、狙ったポイントにしっかり止められるモノを探しているなら非常におすすめです。
また、引っかけが出づらくラインも出しやすいので、方向性を重視する場合にも最適。
総合するとアイアンっぽさが凄くあるので、アイアンのように狙い打てるユーティリティを求めるなら要チェックです。
タイトリスト910H ユーティリティの総合評価
高さとスピン性能に優れているのでアイアンっぽく狙い打てるのがメリット。左へのミスもケアできてラインも出しやすいユーティリティでした。
一発の飛距離よりも方向性と止めやすさを重視するなら今でも十分通用するモデルです。今なら1万円前後で買えるので、そういった性能を求めるなら、古いユーティリティではあるけれど試してみる価値はあります。
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