【試打評価】スピーダーNX ホワイト|圧倒的な飛距離性能。こんなスピーダーを待ってた

フジクラのシャフト「スピーダーNX ホワイト」を試打しました。計測にはいつものようにトラックマン4を使用。
スピーダーNXシリーズの6作目で、2023年のブラック以来となる先中調子のモデルです。
前作のスピーダーNX ゴールドは走り感が強すぎて、ぼくはコントロールしづらいと感じたシャフトでした。なので、同じスピーダーでも先中調子のホワイトがどんな動きをするのかは気になっていたところ。
結論から言うと、先端がしっかり走るのに暴れない、こんなスピーダー待っていた!というシャフトでした。忖度抜きで今作はマジで良いです。
ということでデータを見ながらレビューしていきます。
- 先端が走るスピーダーらしい加速感で、当たり負けせずに叩ける
- 打ち出しは高く、スピンは平均ぐらい。初速とキャリーは当サイトで1位
- つかまりはニュートラル。剛性感は低めでハードさがない
スピーダーNX ホワイトの特徴

スピーダーNX ホワイトは、フジクラから2026年9月3日に発売。
NXシリーズに関しては2021年の初代(ブルー)から毎年秋に新作が出ていて、グリーン、ブラック、バイオレット、ゴールドと続き、ホワイトで6作目。DHXを搭載した第2世代としては3モデル目となりました。
公式が公開しているキックポイントは先中調子。
そしてホワイトについてメーカーが挙げている特徴は下記の3点です。
- 先中調子に合わせて角度を見直した「DHX」:45°以外の第2のバイアス層を重ねる構造。ヘッドスピードを上げる効果に加えて、当たり負けを抑えてボールのばらつきを減らす
- 「VTC(バリアブル トルク コア)」:先端から中間のねじれ剛性を高めて、スイング中のシャフトの挙動を安定させる
- 先端の剛性を下げて、中間から手元の剛性を高めた設計:つかまりと上がりやすさを持たせながら、スイング軌道の安定性とインパクトの再現性も両立させる
DHXはバイオレットから採用されているテクノロジーで、ホワイトでは先中調子に合わせて角度を変えているとのこと。
公式の説明では、VENTUSやバイオレット・ゴールドと比べても、ホワイトがいちばんスピンが入りやすく、高い弾道になりやすいシャフトという位置づけのようです。
これまでのスピーダーNXとの違い
歴代のNXを60Sで比較したのがこちら。
| モデル | 発売年 | 調子 | 60Sの重量 | 60Sのトルク |
|---|---|---|---|---|
| スピーダーNX(ブルー) | 2021年 | 中調子 | – | – |
| スピーダーNX グリーン | 2022年 | 中調子 | – | 3.8 |
| スピーダーNX ブラック | 2023年 | 先中調子 | 65.5g | 3.8 |
| スピーダーNX バイオレット | 2024年 | 中調子 | 67.0g | 3.6 |
| スピーダーNX ゴールド | 2025年 | 中調子 | 62.0g | 3.5 |
| スピーダーNX ホワイト | 2026年 | 先中調子 | 62.0g | 3.7 |
同じ先中調子のブラックより3.5gほど軽量で、ゴールドとはほぼ一緒。トルクはゴールドよりちょっと大きめになっていますね。
ラインナップは40g台から70g台までの13スペックで、すべて先中調子。60g台はSR・S・Xの3種類です。
| モデル | フレックス | 重量 | トルク |
|---|---|---|---|
| 40 | R2 | 46.0g | 5.4 |
| 40 | R | 46.0g | 5.4 |
| 40 | SR | 47.5g | 5.4 |
| 40 | S | 49.0g | 5.4 |
| 50 | R | 51.5g | 4.7 |
| 50 | SR | 53.0g | 4.7 |
| 50 | S | 54.5g | 4.7 |
| 50 | X | 56.0g | 4.7 |
| 60 | SR | 60.5g | 3.7 |
| 60 | S | 62.0g | 3.7 |
| 60 | X | 63.5g | 3.7 |
| 70 | S | 72.5g | 2.9 |
| 70 | X | 74.0g | 2.9 |
今回の試打スペックである60 Sは重量62.0g・トルク3.7です。



デザインは白をベースにグレーのSPEEDERロゴ。個人的にはかなり好みの見た目です。シンプルながらかっこいい。
試打条件と実測スペック

計測はいつものようにTrackMan4で行いました。

ヘッドはキャロウェイ Ai SMOKE トリプルダイヤモンド 9°でヘッドスピード45m/s前後に揃えて、ボールは計測器用のタイトリスト プロV1x(RCT)で統一しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 計測器 | TrackMan4 |
| ヘッド | キャロウェイ Ai SMOKE トリプルダイヤモンド 9° |
| 試打シャフト | フジクラ スピーダーNX ホワイト 60 S |
| 計測ボール | タイトリスト プロV1x(RCT) |
| 公式重量 | 62.0g |
| 公式トルク | 3.7 |
| 振動数 | 256cpm |
| 中間剛性 | 5.20kg |


振動数は256cpmで、当サイトのドライバー用シャフト平均より9cpmほど低め。
手元側の剛性はそれほど高くありません。


中間剛性も5.20kgで、平均より少し低い数値でした。
NXのバイオレットとはほぼ同じ数値で、ゴールドと比べると手元はわずかに柔らかく、中間は少しだけ硬めです。
手元も中間も平均より柔らかめなので、計測上はしなりを感じやすいシャフトということですが、体感でも比較的やわらかめな感覚でした。
スピーダーNX ホワイトの試打データ

平均データは下記です。
| 項目 | 平均 | ばらつき(±) |
|---|---|---|
| クラブスピード | 45.7 m/s | 0.9 |
| ボールスピード | 68.0 m/s | 1.1 |
| スマッシュファクター | 1.49 | 0.02 |
| 打ち出し角 | 16.3° | 0.9 |
| バックスピン | 2,243 rpm | 239 |
| キャリー | 261.3 yd | 5.3 |
| トータル | 278.2 yd | 4.2 |
| 最高到達点 | 38.8 yd | 4.6 |
| 落下角度 | 41.2° | 3.3 |
| スピン軸 | 0.1° | 4.0 |
| 曲がり幅 | 0.2 yd 右 | 7.4 |
| 着弾左右 | 5.0 yd 右 | 12.2 |
| 打ち出し方向 | 1.1° | 1.4 |
飛距離性能と初速


初速がとにかく速いです。
ボールスピードは68m/sで、当サイトのドライバー用シャフト25機種の中で1位。スマッシュファクターも6位と上位。


キャリーも261ヤードほどで1位。平均より12ヤードほど飛んでいて、文句なしで素晴らしい結果におもわずニンマリです。
トータルは278ヤードほどで6位。トラックマン上ではキャリーに対してはランは控えめになっていました。

今回のベストショットはキャリー271ヤード、トータル286ヤード。ボールスピード70.1m/s、スピン2,350回転で、着弾はセンターから11ヤード左です。
これぐらいのヘッドスピードでは初速70m/sはほとんど出ることがこれまではなかったので衝撃的。



打ち出し角と最高到達点は、どちらも25機種中1位。期待していたとおりでもありますが、非常に高弾道を作りやすかったです。
それでいてバックスピン量は2,250回転ほどで平均ぐらいに収まっている点が優秀ですね。高打ち出しながら吹き上がるという弾道ではなくて球質も強くて◎。

トータルは10球すべてが270〜286ヤードの間。キャリーは252〜271ヤードで、19ヤードほど幅がありました。
方向性とつかまり

つかまりはニュートラルです。
ドローヒッターのぼくが打って、スピン軸0.1°右・曲がり幅は右に0.2ヤードでした。
データベース上の上記カードではつかまり弱めのフェード寄りという判定になっていますが、個人的にはニュートラルという評価。先中調子の中ではつかまりは控えめな印象で、データで見ても同じ傾向でした。

単発で見ると、着弾はセンターから左17ヤード〜右21ヤードの間。10球のうち右が6球、左が4球で、左右の幅は38ヤードほどあります。
平均の曲がり幅はほぼゼロですが、右と左が打ち消し合った結果なので、1球ごとに見たブレ幅はそれなりに大きめなのは確かです。
安定するか?というと右も左も均等に出ているので、じゃじゃ馬とも言えますが、思いのほか捕まりすぎる事がなかったですし、全体の剛性がやや低い先調子系としてはそんなに悪いとも思っていません。

振り感と剛性感
振り感は、これがスピーダーだよなあというフィーリング。
しなる位置は中間から先端にかけてで、しなり戻りが速く、先端側の走りと加速感はまさにスピーダーらしさがあります。
それでいて、そこまで暴れずに叩けますし、当たり負けもしないので、スイングスピードがそのままボールに乗ってくれる感じ。とにかく飛びます。
切り返しのタイミングは取りやすく、全体的に剛性は低めに感じるし、トルクも比較的大きいのでハードさがなくて扱いやすいです。
しなりを感じ取りやすいので、無理にしならせようとして力が入ることもありません。アマチュアの方にとっても使い勝手はよさそう。
同シリーズのモデルとの比較
同じスピーダーNXシリーズのバイオレット、ゴールドと比較しました。
| モデル | ボールスピード | 打ち出し角 | スピン量 | キャリー | トータル | 最高到達点 | 曲がり幅 | 振動数 | 中間剛性 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| スピーダーNX ホワイト | 68.0m/s | 16.3° | 2,243rpm | 261.3yd | 278.2yd | 38.8yd | 右0.2yd | 256cpm | 5.20kg |
| スピーダーNX バイオレット | 66.1m/s | 14.5° | 2,466rpm | 248.7yd | 270.4yd | 33.2yd | 左3.9yd | 257cpm | 5.19kg |
| スピーダーNX ゴールド | 65.3m/s | 15.0° | 2,099rpm | 245.1yd | 272.2yd | 31.2yd | 左6.7yd | 259cpm | 5.07kg |
スピーダーNXシリーズとの比較
ホワイトは3本の中で初速がいちばん速く、キャリーはバイオレットより13ヤードほど、ゴールドより16ヤードほど伸びています。飛びはシリーズの中でもトップ。
打ち出しも最高到達点もホワイトがいちばん高く、スピンはちょうど2本の間ぐらいです。
つかまりは、ゴールドが強烈につかまるなーという結果だったのに対してホワイトはほぼストレート。同じ先系としては想像以上に違いが出ましたね。
良かった点・気になった点
良かった点
- 初速とキャリーは当サイトのドライバー用シャフト25機種中1位
- 高く打ち出せて、スピンは平均ぐらい
- 先端が走るのに、暴れずに叩ける
- ハードさがなく、体への負担も少ない
気になった点
- 高さが出るぶんランは少なめで、トータルは6位
- 着弾の左右幅は38ヤードほどで、1球ごとのブレはそれなりにある
- キャリーにも19ヤードほどの幅があった
総合評価
| 評価項目 | スコア | コメント |
|---|---|---|
| 飛距離 | 10 / 10 | 初速・キャリーとも1位 |
| 初速性能 | 9.5 / 10 | ボールスピードは1位。スマッシュも6位 |
| 弾道の高さ | 9.5 / 10 | 打ち出しも最高到達点も1位 |
| 低スピン性能 | 7.0 / 10 | 2,250回転ほどで平均ぐらい |
| 安定性 | 6.5 / 10 | キャリーの幅は19ヤード、左右は38ヤードほど |
| つかまり | 6.5 / 10 | ニュートラル |
| しなり感 | 8.5 / 10 | 先端が走って、しなり戻りも速い |
| 振りやすさ | 9.0 / 10 | タイミングが取りやすく、ハードさがない |
飛距離性能は当サイトのデータベースの中でもトップでした。
高く打ち出せるのにスピンは平均ぐらいには収まるので、高弾道かつ強弾道を作りやすいな。走り感も素晴らしいのに当たり負けしづらいので初速も出やすく、非常に飛距離性能の高いモデルです。
また、剛性感は全体的に低めで、トルクも比較的大きいので、ハードさがなくて扱いやすいです。スピーダーらしい走りが好きな人には特におすすめです。
おすすめする人 先端が走るスピーダーらしい加速感が好きな人。高い弾道でキャリーを伸ばしたい人
おすすめしづらい人 低い弾道で飛ばしたい人。シャフトでつかまりを補いたい人

ポジションマップ上では現状一番上のあたりで間違いないでしょう。高さ不足を感じている人だったり、ヘッドが低弾道仕様で打ち出し角を増したいという方にもおすすめ。
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