プロギア2026年7月10日に発売されるフェアウェイウッド、RS DUOフェアウェイウッドを試打計測しました。
左への引っかけを嫌うアスリート向けの設計に加え、薄肉のマレージングフェースと特許の溝を積み、プロギアらしい初速アップを目指した意欲作です。
今回もトラックマン4で計測したので、データを交えながら良かった点と気になった点を正直にレビューしていきます。
プロギア RS DUO フェアウェイウッドの概要

RS DUOは、ルールギリギリの高初速と、低めに出る強い直進弾道を両立させにきたフェアウェイウッドです。


シャロー形状でペタッとした感じなのでボールが拾いやすそうなのは好印象。
フェースアングルはアドレスではほんの少しだけフェースが開いて見えます。
フェースも湾曲が割と感じられる方だったので、見た目から捕まりすぎるような感覚は湧いてこないので、叩いて行けそうな雰囲気です。
ルールギリギリの高初速設計

フェースには高強度のマレージング鋼(C300)を使い限界まで薄くしているということみたいです。
そこに高精度のCNCミルド加工を施して、個体差をできるだけ消し、どの個体でもルール上限近くの反発が出るように作られています。
スラッシュグルーブでフェース下部のミスに強い

ソールには特許取得済みのスラッシュグルーブ(特許第7004933号)が入っています。
フェアウェイウッドは地面から直接打つぶん、芯より下に当たるトップ気味のミスが出やすいクラブです。
この溝は、フェース下部で捉えてしまっても打ち出し角の落ち込みを抑え、初速も保ってくれるという仕組みとのこと。
センター重心と低・深重心の組み合わせ

重心距離をやや短めに設定して、ボールをつかまえやすくしています。
同時に慣性モーメントを上げて直進性を確保し、低すぎない重心位置で適度なスピンと高さを出す狙いです。
低スピンに振り切るのではなく、止めやすさも残したバランス設計という方向性です。
8方向可変カートリッジとフロー設計

ヘッドとシャフトは着脱式で、8方向から弾道のポジションを選べます。
3W・5W・7Wでヘッドサイズとフェースプログレッションを段階的に変えるフロー設計で、番手が変わっても構えやすさがつながるようになっています。
プロギア RS DUO フェアウェイウッドのスペック
| 番手 | ロフト | 長さ | ヘッド体積 |
|---|---|---|---|
| 3W | 15° | 42.5インチ | 185㎤ |
| 5W | 18° | 42.0インチ | 175㎤ |
| 7W | 21° | 41.5インチ | 165㎤ |
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| フェースアングル | -3.5° |
| ライ角 | 3W 57.5° / 7W 58° |
| フェース素材 | マレージング鋼(C300)/CNC加工 |
| ボディ素材 | マレージング鋼(AM355P)/精密鋳造 |
| 弾道調整 | 8方向可変カートリッジ |
| 試打シャフト | VENTUS FOR PRGR(S/M-43) |
試打シャフトのVENTUS FOR PRGRは中元調子寄りで、重量感がありながらクセなく振り抜けるシャフトでした。
純正シャフトはVENTUS FOR PRGR(S/SR)と、軽めでしなりを感じやすいDiamana FOR PRGR(S/SR/R)の2系統から選べます。
プロギア RS DUO フェアウェイウッドを実際に試打してみての感想と評価

トラックマン4での計測データ
まずは計測データから見ていきます。
計測にはトラックマン4を使い、ボールは計測用のタイトリスト プロV1xに固定しています。
| 項目 | 平均値 | ばらつき(±) |
|---|---|---|
| ヘッドスピード | 44.1 m/s | 0.4 |
| ボールスピード | 64.4 m/s | 0.6 |
| スマッシュファクター | 1.46 | 0.01 |
| 打ち出し角 | 13.7° | 1.8 |
| バックスピン | 3,075 rpm | 460 |
| 最高到達点 | 33ヤード | 6.9 |
| 降下角 | 40.3° | 6.0 |
| キャリー | 232ヤード | 2.3 |
| トータル | 249ヤード | 9.2 |
スマッシュファクターは1.46で、ばらつきは±0.01とほとんどなかったです。
キャリーのばらつきも±2.3ヤードに収まっていて、縦の距離はかなり揃うタイプです。
散布図を見ても、上下の散らばりが小さく、横にやや左へ広がる形でした。
飛距離性能

結論から言うと、ボールを弾く力は十分にあるクラブです。

ヘッドスピード44.1m/sからのボールスピード64.4m/sは、当サイトのトラックマン4で計測したフェアウェイウッド29機種の中で6位の数値でした。
平均の63.6m/sを上回り、クラスでも上位の初速性能だと思います。
一方でキャリーは232ヤードという結果で、サイト平均の233ヤードとほぼ同じ、トータル249ヤードは平均253ヤードを約3ヤード下回るというデータでした。
キャリーは平均ってことなんで記事執筆時点だと18位。

初速が出ている割にそこまで爆飛びとまではいかなかったのは、打ち出し角13.7°が平均15.6°より低く、スピンが3,075rpmでやや多めというのが要因です。
割と低めに出て若干めくれるような球筋にはなっていたので、個人的には好きですけどね。

スピンを入れながらも初速性能の高さで飛びも担保しつつ、コントロール性能も維持できる塩梅だと判断しています。
グリーン上でなるべく止めたいパワーヒッターや上級者に求めそうな性能にはなっていそうな気がしますし、プロとかは好みそうな感じ。
カスタムシャフトを組み合わせてもあまりロースピンになりすぎる不安もないので、カスタムベースとしては優秀だと思います。
方向性とつかまり

平均でみると曲がり幅が左8ヤード、スピン軸は左4.5で、ドロー寄り。
ただしぼくがドローヒッターである点を加味すればそこまでべらぼうに捕まる感じでもないです。

捕まり方はニュートラルと見てもらっていいですが、センターからのブレは±12ヤードとやや広めで横方向での安定感はあまりなかったように感じます。
ですが、縦距離の揃い方は良いですね。スピンがしっかり入るタイプなので、思いのほか飛びすぎるなどの心配もあまりない点はメリットとしてあげておきましょう。
打感と打音
打感は明確に弾きの強い感じ。チタン系フェアウェイウッドほどではありませんが、反発の良さが気持ちいいです。
弾きの良さも初速と噛み合っているので違和感もありません。今回のRS DUOシリーズはドライバーからユーティリティまでフィーリングが非常に良いですね。
プロギア RS DUO フェアウェイウッドと競合モデルのデータ比較
| モデル | HS | BS | 打出 | スピン | キャリー | トータル |
|---|---|---|---|---|---|---|
| RS DUO(今回) | 44.1 | 64.4 | 13.7 | 3,075 | 232 | 249 |
| タイトリスト GTS2 | 42.7 | 63.9 | 15.0 | 3,218 | 232 | 244 |
| テーラーメイド Qi4D | 44.2 | 63.9 | 16.6 | 3,033 | 235 | 252 |
| ヤマハ RMX DD | 42.2 | 63.4 | 14.8 | 2,815 | 233 | 275 |
| スリクソン ZX Mk2 | 45.5 | 65.3 | 17.1 | 3,044 | 239 | 254 |
| サイトFW平均 | 43.5 | 63.6 | 15.6 | 2,917 | 233 | 253 |
初速で見ると、RS DUOはボールスピードが29機種中6位ということもあり、この中でも優秀ですね。
打ち出し角はRS DUOの13.7°がこの5機種で最も低くなっている点もやはりこのフェアウェイウッドの特徴なのかなと思います。

まずタイトリスト GTS2は、ヘッドスピード42.7m/s・ボールスピード63.9m/sとどちらもRS DUOより僅かに低い数値です。
タイトのほうが打ち出しが高い所が一番違う点ですかね。

テーラーメイド Qi4Dは、ヘッドスピードが44.2m/sとRS DUOとほぼ同じで、初速はRS DUOがわずかに上、ミート効率もRS DUOの1.46に対し1.44でした。
それなのにキャリーはQi4Dが235ヤード、トータルも252ヤードとRS DUOを上回ります。
差は打ち出し角で、Qi4Dの16.6°に対しRS DUOは13.7°と約3°低く、その高さの違いがそのままキャリーの差になっています。

ヤマハ RMX DDは、ヘッドスピードも初速もRS DUOより低めで、キャリーは233ヤードとほぼ互角です。
DDのほうがちょっと低スピン寄になっています。

スリクソン ZX Mk2はボールスピード65.3m/sとこの中で最も速く、キャリー239ヤード・トータル254ヤードも最大でした。ちょっとヘッドスピードがですぎているのもありますが、打ち出しに大きな違いが出ていますね。
プロギア RS DUO フェアウェイウッドの良かった点・気になった点
良かった点
- ボールスピード64.4m/sとクラス上位の初速
- 縦距離が安定
- 全体的に上手くまとまったクセのない性能。カスタムベースとして優秀。
気になった点
- 打ち出しはちょっと低め
プロギア RS DUO フェアウェイウッドのポジションマップと総合評価
| 評価項目 | 点数(10段階) |
|---|---|
| 飛距離 | 7.5 |
| 弾道の高さ | 6.5 |
| 低スピン性能 | 7.0 |
| 安定性 | 8.0 |
| 打感 | 9.0 |
| 構えやすさ | 8.5 |
| 操作性 | 8.5 |
| つかまり | 7.0 |
飛距離は、初速の高さに対してトータルがあと一歩という結果で7.5としましたが、初速性能は高いので打ち出しが付けられるフェアウェイウッドが得意な人なら性能を活かせると思われます。
前作からの進化幅も大きくプロギアらしい弾きの良いフェアウェイウッドに仕上がっています。
総じて、低く強い球をコントロールして攻めたい中上級者や、左への引っかけを嫌う人には向いていると思います。
高さと特に重視したい方の場合は少し手こづるかもなーなんて印象です。

当サイトのポジションマップでは、RS DUOは弾道の高さが中央よりやや低め、つかまりはほぼ中央という位置かなと思います。つかまりはサイト平均からすると意外とこの位置です。
まあ、こう見たらめちゃくちゃ低弾道というわけでもないのですが、やはりフェアウェイウッドで飛距離を出すには高弾道寄りな方が有利ではあるのはしょうがないのかなと思わされます。
傾向としてはちょっと低めだけど全体的にクセはあまりないのでカスタムベースとしても面白いモデルだと思います。
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