【試打評価】プロギア 0 TOUR ウェッジ(2026)|トラックマン4でデータ計測

プロギアの0 TOUR(ゼロツアー)ウェッジ(2026)をトラックマン4で試打計測しました。
01アイアンと02アイアン(2026)と同時に出た、プロギアのツアー向けウェッジ。前作からヘッドがコンパクトになり、48〜58°は01・02アイアンから繋がる半月ソールに変わっています。
結論から言っておくと、打感と顔、ソールの抜けは良いウェッジでした。
特に三日月型のソールは抜けがとにかく良いので、ソールをゴリゴリ自分で削らなくてもスパスパ抜けてくれる。ライを選ばず使っていける安心感は良かったなと思います。
ただ、スピン性能はサイト内のほかのウェッジと比べると、やや見劣りするかなという感じも正直ありました。
ということでデータを見ながらレビューしていきます。

プロギア 0 TOUR ウェッジ(2026)の計測データ

試打したのは58°のハーフムーンソール(実効バウンス12°)で、シャフトはスペックスチールⅢ Ver.2 FOR WEDGE。ボールは計測器用のタイトリスト プロV1x(RCT)を使用。
キャリー10〜70ヤードまで、距離を変えながら計測しています。
| 距離 | 球数 | キャリー | スピン | 打ち出し角 | キャリーとトータルの差 |
|---|---|---|---|---|---|
| 10ヤード | 4球 | 13.4 yd | 3,558 rpm | 30.4° | 10.8 yd |
| 20ヤード | 4球 | 20.3 yd | 4,258 rpm | 31.5° | 11.4 yd |
| 30ヤード | 3球 | 30.6 yd | 5,237 rpm | 37.0° | 7.1 yd |
| 40ヤード | 2球 | 36.2 yd | 6,075 rpm | 37.5° | 6.0 yd |
| 50ヤード | 2球 | 51.7 yd | 7,360 rpm | 40.1° | 2.8 yd |
| 60ヤード | 2球 | 59.7 yd | 7,240 rpm | 42.1° | 3.1 yd |
| 70ヤード | 3球 | 69.6 yd | 8,423 rpm | 39.9° | 2.6 yd |

短いアプローチで3,000回転台から4,000回転台、30ヤードで5,000回転前後、70ヤードのフルショットで8,400回転ほど。
20ヤード前後で4,000回転を超えてくるのは良いところですが、30ヤードより先とフルショットは少なめでした。
距離ごとのスピン性能
10ヤードのスピン




| 項目 | 平均 | 最小 | 最大 |
|---|---|---|---|
| キャリー | 13.4 yd | 11.3 yd | 14.7 yd |
| バックスピン | 3,558 rpm | 3,250 rpm | 3,970 rpm |
| 打ち出し角 | 30.4° | 28.2° | 32.6° |
| キャリーとトータルの差 | 10.8 yd | 9.0 yd | 12.6 yd |
| 最高到達点 | 2.1 yd | – | – |
| 落下角度 | 32.9° | – | – |
キャリー11〜15ヤードの短いアプローチでは、スピンは3,200〜4,000回転ほど。4,000回転にはわずかに届きませんでしたので惜しいなって思いますね。
20ヤードのスピン




| 項目 | 平均 | 最小 | 最大 |
|---|---|---|---|
| キャリー | 20.3 yd | 17.2 yd | 24.3 yd |
| バックスピン | 4,258 rpm | 3,940 rpm | 4,730 rpm |
| 打ち出し角 | 31.5° | 28.5° | 32.9° |
| キャリーとトータルの差 | 11.4 yd | 10.3 yd | 14.0 yd |
| 最高到達点 | 3.4 yd | – | – |
| 落下角度 | 35.1° | – | – |
20ヤード前後になると4,000回転を超えてきます。4球とも3,900〜4,700回転の間で、この距離としてはかなり良い数値。
30ヤードのスピン



| 項目 | 平均 | 最小 | 最大 |
|---|---|---|---|
| キャリー | 30.6 yd | 27.2 yd | 34.0 yd |
| バックスピン | 5,237 rpm | 4,910 rpm | 5,450 rpm |
| 打ち出し角 | 37.0° | 34.4° | 38.7° |
| キャリーとトータルの差 | 7.1 yd | 6.0 yd | 9.2 yd |
| 最高到達点 | 6.8 yd | – | – |
| 落下角度 | 43.1° | – | – |
30ヤードは3球ともスピン量がよく揃っています。
40ヤードのスピン


| 項目 | 平均 | 最小 | 最大 |
|---|---|---|---|
| キャリー | 36.2 yd | 35.8 yd | 36.7 yd |
| バックスピン | 6,075 rpm | 5,900 rpm | 6,250 rpm |
| 打ち出し角 | 37.5° | 35.0° | 39.9° |
| キャリーとトータルの差 | 6.0 yd | 4.5 yd | 7.4 yd |
| 最高到達点 | 8.4 yd | – | – |
| 落下角度 | 44.8° | – | – |
40ヤード手前のショットも、2球ともほぼ同じスピン量でした。
50ヤードのスピン


| 項目 | 平均 | 最小 | 最大 |
|---|---|---|---|
| キャリー | 51.7 yd | 50.2 yd | 53.1 yd |
| バックスピン | 7,360 rpm | 6,870 rpm | 7,850 rpm |
| 打ち出し角 | 40.1° | 38.3° | 42.0° |
| キャリーとトータルの差 | 2.8 yd | 2.7 yd | 2.9 yd |
| 最高到達点 | 14.6 yd | – | – |
| 落下角度 | 51.5° | – | – |
50ヤードは2球のスピン量に少し幅がありました。スピン量は悪くありません。
60ヤードのスピン


| 項目 | 平均 | 最小 | 最大 |
|---|---|---|---|
| キャリー | 59.7 yd | 57.1 yd | 62.2 yd |
| バックスピン | 7,240 rpm | 6,510 rpm | 7,970 rpm |
| 打ち出し角 | 42.1° | 39.4° | 44.9° |
| キャリーとトータルの差 | 3.1 yd | 2.6 yd | 3.5 yd |
| 最高到達点 | 19.7 yd | – | – |
| 落下角度 | 55.5° | – | – |
60ヤードは2球の差がいちばん大きく、スピン量に幅が出ました。抜けが良すぎてインパクトロフトが安定しづらい。こういった所が上級者仕様って感じがありますね。
70ヤードのスピン



| 項目 | 平均 | 最小 | 最大 |
|---|---|---|---|
| キャリー | 69.6 yd | 68.4 yd | 70.5 yd |
| バックスピン | 8,423 rpm | 8,330 rpm | 8,520 rpm |
| 打ち出し角 | 39.9° | 39.1° | 40.3° |
| キャリーとトータルの差 | 2.6 yd | 2.4 yd | 2.7 yd |
| 最高到達点 | 22.4 yd | – | – |
| 落下角度 | 55.9° | – | – |
70ヤードのフルショットは3球ともほぼ同じスピン量。8,400回転ほどなので、フルショットとしては少なめでした。
サイト内でレビューしたウェッジとのスピン比較
サイト内でレビューしているウェッジ4本(Hi-Toe 5・Vokey SM11・PING s259・X FORGED 2026)と、距離ごとのスピン量を比較してみましょう。
| 距離 | 0 TOUR(2026) | Hi-Toe 5 | Vokey SM11 | PING s259 | X FORGED 2026 |
|---|---|---|---|---|---|
| 10〜15ヤード | 3,558 rpm(11〜15yd) | – | – | – | – |
| 15〜25ヤード | 4,258 rpm(17〜24yd) | 4,519 rpm(17yd・芝・1球) | 5,122 rpm(11〜25yd) | 4,415 rpm(14〜20yd) | 4,913 rpm(14〜20yd) |
| 25〜35ヤード | 5,237 rpm(27〜34yd) | 7,536 rpm(28〜32yd) | 5,408 rpm(28yd・1球) | 6,054 rpm(29〜31yd) | 5,926 rpm(22〜28yd) |
| 40ヤード前後 | 6,075 rpm(36〜37yd) | 7,185 rpm(37〜43yd) | – | – | 7,765 rpm(37〜40yd) |
| 45〜55ヤード | 7,360 rpm(50〜53yd) | 7,887 rpm(45〜52yd) | 7,668 rpm(28〜58yd) | – | – |
| フルショット | 8,423 rpm(68〜70yd) | 9,795 rpm(74yd・1球) | 10,351 rpm(67〜69yd) | 10,555 rpm(61〜73yd) | 9,267 rpm(60〜72yd) |
| 試打スペック | 58° ハーフムーン・実効バウンス12° | 58° ATV・バウンス11° | 58° M・バウンス8° | 58° S・バウンス10° | 58° C・バウンス10° |
| 計測器 | トラックマン4 | トラックマン4(17ydはGCQuad) | GCQuad | GCQuad | GCQuad |
15〜25ヤードはs259と一緒ぐらいで、SM11やX FORGEDよりは少なめでした。
30ヤード前後はSM11と同じぐらい。Hi-Toe 5とは差がある・・・というかHi-Toe5が凄いってだけでもありますが。
40〜50ヤードも、ほかのモデルより少しずつ少ない数値。フルショットもほかの4本より少なめでした。
総じてスピン量はやや少ないかなーというデータです。
構えた印象と打感



ヘッドの大きさ、トップブレード、ソール幅はどれも標準的で、ネックはストレート。構えやすいです。
リーディングエッジがストレートなので、スクエアに構えた時のアライメントは取りやすい。




ソールは三日月型の半月ソール。開いてもバンスが全く気にならないのも嬉しいところ。
ただ、非常に開いて使いやすいウェッジなだけに、もう少しリーディングエッジに丸みがあるとさらに使いやすそうだなとは思います。
バンカーは少し難易度が高く、上級者向けな印象です。





打感は柔らかく、フェースに食いつく感触があります。
フェースに目に見えるような特殊なミーリングが入っているわけではないのに、ボールが滑る感じはそれほどなかったです。
打音はやや低めで静か。想像以上にソフトでした。

プロギア 0 TOUR ウェッジ(2026)のスペック
スペックの話ですが、以下はメーカーが挙げている主な特徴。
- 各番手の形状をコンパクトにして、ツアーウェッジらしいサイズと顔にした
- 48〜58°は01・02アイアンから繋がる半月ソール(ハーフムーンソール)
- 58W・60Wはワイドソールで、フェースはフルスコアライン
- フェースは前作と同じ縦マイクロミーリング。水に濡れた状態のスピンの減り方を、ミーリング無しの50%から13%に抑えたというデータが公式に載っています
ロフトは48°から60°までの8つで、ロフトごとのソールとバウンスが以下。
| ロフト | ソール | 実効バウンス角 | ライ角 | FP |
|---|---|---|---|---|
| 48° | ハーフムーン | 8° | 63.5° | 5mm |
| 50° | ハーフムーン | 8° | 63.5° | 6mm |
| 52° | ハーフムーン | 10° | 63.75° | 5.5mm |
| 54° | ハーフムーン | 10° | 63.75° | 6.5mm |
| 56° | ハーフムーン | 12° | 64° | 5.5mm |
| 58° | ハーフムーン | 12° | 64° | 6.5mm |
| 58W | ワイド | 8° | 64° | 6mm |
| 60W | ワイド | 8° | 64° | 7mm |
バウンスは、ソールの形の効果を一般的なバウンス角に換算した「実効バウンス角」という数値とのこと。同じ58°でもハーフムーンとワイドの2種類があり、今回打ったのはハーフムーンの58°です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 素材・製法 | 軟鉄(S20C)・鍛造 |
| 原産国 | 日本 |
| 長さ(58°) | 35インチ(スペックスチールⅢ Ver.2 FOR WEDGE・N.S.PRO MODUS3)/35.25インチ(Diamana M) |
| クラブ重量(58°) | スペックスチールⅢ Ver.2 FOR WEDGE:451g/MODUS3 115(S):461g/MODUS3 105(S):451g/Diamana M:428g |
| バランス | スペックスチールⅢ Ver.2 FOR WEDGE:D-1.5/MODUS3 115(S):D-2.5/MODUS3 105(S):D-2/Diamana M:D-1 |
| グリップ | 50g・M59・バックラインなし |
| ロフト・ライ調整 | ±2° |
| 試打クラブ | 58°(ハーフムーンソール)・スペックスチールⅢ Ver.2 FOR WEDGE |
| 発売日 | 2026年4月17日 |
| シャフト | 重量(54°以上) | トルク | キックポイント(公式表記) |
|---|---|---|---|
| スペックスチールⅢ Ver.2 FOR WEDGE | 96g | 1.6 | H |
| N.S.PRO MODUS3 115(S) | 107g | 1.6 | H |
| N.S.PRO MODUS3 105(S) | 96g | 1.7 | H |
| Diamana M FOR PRGR FOR WEDGE | 73g | 2.2 | M |
カスタムでは、ほかのスチールやカーボンのシャフトも選べます。
前作(2023年)からの変更点
前作の0 TOUR ウェッジは2023年に発売。58°同士で比較してみます。
| 項目 | 0 TOUR ウェッジ(2026年) | 0 TOUR ウェッジ(2023年) |
|---|---|---|
| 発売日 | 2026年4月17日 | 2023年3月10日 |
| ロフト | 48〜58°+58W・60W(8つ) | 48〜58°(6つ) |
| ソール | 48〜58°はハーフムーン、58W・60Wはワイド | 番手ごとにトレーリングエッジとトウ・ヒールの削りを変えたソール |
| 58°のバウンス | 12°(実効バウンス角) | 12° |
| 58°のFP | 6.5mm | 6mm |
| 58°の長さ・重量(スペックスチールⅢ Ver.2) | 35インチ・451g | 35.25インチ・449g |
| カーボンシャフト | Diamana M FOR PRGR FOR WEDGE | Diamana FOR PRGR FOR WEDGE |
| 素材・製法 | 軟鉄(S20C)・鍛造 | 軟鉄(S20C)・鍛造 |
| フェース | 縦マイクロミーリング | 縦マイクロミーリング |
前作との大きな違いはソールです。48〜58°が01・02アイアンから繋がる半月ソールになり、ワイドソールの58Wと60Wが加わってロフトの選択肢は6つから8つに増えました。
素材と製法、フェースのミーリングは前作から継続です。
総合評価
| 評価項目 | スコア(/10) |
|---|---|
| スピン量 | 7.0 |
| スピンの安定性 | 7.0 |
| 距離感 | 8.0 |
| 弾道の高さ | 8.5 |
| 打感 | 9 |
| 構えやすさ | 9 |
| 操作性 | 8 |
スピンはぼちぼちです。
ですが、構えた顔や打感、開いたときのソールの使いやすさはかなり好印象。抜けに関しては相当良いです。スパスパ打てる。
ただ、実効バンス12°割にはあまり効きが良くない感じがあって、バンスを効かせるような打ち方をするには難易度が高いです。バンカーがそもそも苦手な人なんかは難しいかもしれません。
スピンの安定感はバンスの効きが弱いので、いろんなインパクトロフトのばらつきが出やすいので安定させるには腕が必要。まあ、上手な人は抜けの良さがメリットになるでしょう。
おすすめする人 フェースを開いてアプローチする人。抜けの良いソールのウェッジを探している人
おすすめしづらい人 スピン量を最優先で選びたい人。バンカーが苦手な人
フェースを開いて打つアプローチが得意or好きな人には気持ちの良いウェッジだと思います。
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