ウェッジ

【試打評価】PING s259ウェッジ|環境耐性は別格

2026年2月にPING s259ウェッジを買ってから2ヶ月。

改めてGCQuadで計測し直したら、やっぱりPINGのウェッジはいいぞという結論が変わらなかったので、レビューしていきます。では参りましょう!

先に結論から言うと、フルショットでバックスピン平均10,555rpm。数字もすごいですが、本当の強みはライが悪くても水分を含んでもスピンが落ちないこと。

キャロウェイ Xフォージドウェッジ(2026)が良すぎるなーと思っていたのですが、対応力の高さから一軍入り

ただし、打感はご愛敬(笑)

この記事の執筆者:まさ(元ゴルフショップ店員・クラフトマン) ⇒詳細プロフィールはこちら

【スペック】58° Sグラインド・バンス10°

項目スペック
モデル名PING s259ウェッジ
ロフト58°
ソールグラインドSグラインド(スタンダードソール)
バンス角10°
シャフトN.S.PRO MODUS³ TOUR 105 (S)
ヘッド素材8620カーボンスチール
仕上げハイドロパールクローム
グリップ360 DYLAWEDGE(AQUA)
価格(税込)33,000円(スチール)
発売日2026年2月5日

6種類のソールグラインド(S / W / B / H / T / E)から選べます。

今回試打のSグラインドは46°〜60°までの広い展開で、フルショットからグリーン周りまで万能にカバーする定番ソールです。迷ったらまずこれ。

【計測】フルショット平均10,555rpmの強スピン|GCQuad計測結果

GCQuadで、ハーフからフルまで合計9球を計測。距離帯ごとに3球ずつまとめました。ボールはいつものプロV1x。

ハーフショット相当(キャリー14〜20yd)

計測項目平均値
ボールスピード13.1 m/s
キャリー16.3 yds
打ち出し角30.4°
バックスピン4,415 rpm
サイドスピン137 rpm

フル飛距離の半分以下のハーフ帯でも、バックスピン4,000rpm以上を余裕で出せますが、最強かというとそうでもない。5,000近くまで平均で出ればさらに良かった。

とはいえハーフスイング以下でも溝の噛み具合が強烈で好印象ではあります。

ミドルピッチ(キャリー29〜31yd)

計測項目平均値
ボールスピード17.9 m/s
キャリー29.7 yds
打ち出し角29.2°
バックスピン6,054 rpm
サイドスピン130 rpm

30ヤード前後で6,000rpm以上を安定して出せています。

この距離帯のスピン量としてはかなり多い部類で強い。

サイドスピン130rpmは方向性の安定感も秀逸。スピンがかかると一番実感できるのが、まさにこの距離帯ですね。

フルショット(キャリー61〜73yd)

計測項目平均値
ボールスピード28.5 m/s
キャリー66.7 yds
打ち出し角33.7°
バックスピン10,555 rpm
サイドスピン379 rpm

60ヤード以上で、1万回転以上のスピンが余裕で入ります。特別な打ち方は不要、ノーマルに振っただけで激スピン。控えめに言ってもかなりスピンがかかると感じています!

距離帯を並べると、ハーフ4,415 → ミドル6,054 → フル10,555rpm。

比較的どの振り幅でもスピンがほどけづらい傾向があったので信頼性が高いですが、特にスリークオーターからフルは相当かかります。

【環境耐性】ライ悪・水分シーンでもスピンが落ちない、これが本質

s259の本当の強みはやはり環境の影響を受けるような場面。

正直、基本的なスピン性能は最近どのメーカーも一定水準に達しているので、平場のフルショットだけ見ればさほど差はないのが最近のウェッジ界隈。

なので差別化ポイントはライとか濡れている状況になります。

そこでs259はどうなのか・・・というと、ちょっと湿っていたり、芝が噛んできそうな状況でも、スピンの落ち込みがめちゃくちゃ小さかったです。

朝露の残るラウンド序盤、雨の湿った芝、ラフから。普段なら「スピンほどけそうかも」と諦めるシチュエーションでも、s259は普段とほぼ同じ感覚で振っていける確率が高まる。

公式CMでも強調されてますが、結構ガチだなと思いました。ラフでも突っ込みたいぜ!って人には刺さるはずです。

バンスがガッツリ効くのが気持ちいい

打ち分けの操作性で言うとSグラインドはやはり万能。スクエアに構えて転がす低い球も、開いて高く上げる球も、特に違和感なく使えます。

そしてPINGはバンスをガッツリ効かせてくるのがいいんですよね。そのためダフリへの耐性が高いのも相変わらず。

あと、このバンスもスピンが入ってくる要因の1つで、インパクトではロフトが立ってくるのでギア効果も重なります。

とはいえバンスの当たりは結構感じるのでフェース開きたい人には邪魔に感じるかも。フェース開きたい派はTグラインドとかを素直に選んだ方がいい。

【打感】硬い、というかPINGだなって感じ

正直に書きます。打感は硬いです。良く言えばしっかり目。PINGだなって感じの手応えで、ぼく個人としては打感はやはりそんなに好きではないですね(笑)

まあ、直近で打ったキャロウェイの新しいX FORGEDウェッジ(2026)が柔らかすぎるからってのもあります。S15C軟鉄鍛造の極上のフィーリングを味わってしまうと、s259のしっかり目の打感は相対的に物足りなく感じてしまう。どうしても比較してしまうのでね。

ただ、ここからが本題。実際に打ってみるとフェースの溝へのボールの食い付き方が強烈です。打感は硬めなのに、ボールがフェースをスリップする感じがほぼありません。そこが不思議。

インパクト後の「乗ってる時間」は短いけれど、その短い瞬間に確実に回転を入れてきている、という独特の体感がありました。

デザイン|溝の間隔は相変わらず慣れない

バックフェースは中央にスリット状の加工がされていて、s159にあったエラストマーインサートも継続採用されています。

デザインはちょっとごちゃついてますね。

顔つきはだいぶ好きな形になってくれたなーという印象で、見た目は合格点。

ただ、相変わらず溝の間隔が狭い気がして慣れないところはあります。スコアラインを見たとき、他社モデルより密に見えるんですよね。とはいえこれのおかげでウェット時の強さにも繋がっているはずなので耐えるしかない。

フェースはザラザラ度が増した新しいサンドブラスト加工。これによって設置時間が長くなるとのこと。

Sグラインドのソールは適度な幅、バンス10°もしっかり効く形状。

ソール後方にもわずかな削りが入っていて、開いて使いたい場面でもある程度は対応できています。

【比較】X FORGED 2026とのスピン・打感対決

比較対象は最近レビューしたキャロウェイ X FORGEDウェッジ(58° Cグラインド / MODUS³ TOUR 105 S)。両方ともGCQuad計測、ロフト同じ58°。

比較項目PING s259キャロウェイ X FORGED
素材・製法8620カーボンスチール鋳造軟鉄S15C鍛造
ショートのスピン約4,400 rpm約4,900 rpm
ミドルのスピン約6,000 rpm約5,900 rpm
フルのスピン約10,555 rpm約9,267 rpm
打感しっかりめ超やわらかい
ソールバリエーション6種類各ロフト1種類
価格(税込)33,000円〜34,100円〜

総合的なスピンはs259、打感はX FORGED

フルのスピン量はs259が約1,300rpm勝ち。

一方ショートではX FORGEDが5,000rpm前後を安定マークしていて、短い距離ではXフォージドも相当強力です。

打感は完全にX FORGEDの勝ち。S15C軟鉄鍛造の柔らかさは別次元でいい。

s259はしっかり目の打感で、あまり柔らかさは出ていない印象。

あと、ウェット時ではs259の方が強さを感じるので、実戦的なところでいくとs259の方が汎用性は高いです。

【欠点は3つ】敢えて難癖をつけるとすれば

欠点①:打感は硬い
これはもう何度も書いた通り。X FORGEDやVOKEY SM10、フォーティーンRMシリーズなど軟鉄鍛造の柔らかさをしっている場合、s259のしっかり目の打感は明確に劣るかなーというポイントな気がします。

欠点②:溝の間隔が密で構えにくく感じる人がいるはず
スコアラインを見たとき、他社より密に見えるのは個人的になかなか慣れません。気になる人は気になる。

欠点③:サンドブラスト溝の耐久性が未知数
2ヶ月使った時点ではまだ性能の落ち込みは感じいていないんですけど、サンドブラスト加工のフェース面の効果がどれぐらい持つのかは正直分かりません。

ソールグラインド・ロフトの選び方

万能に使いたい方|Sグラインド

Sグラインド(46°〜60°)は万能ソール。フルからグリーン周りまで1本で広くカバー。迷ったらまずこれ。マジ万能。

やさしさ重視|W / Eグラインド

ミスへの強さ重視ならWグラインド(ワイドソール・50°〜60°)。バンカー脱出のやさしさを求めるならEグラインド(EYE 2ソール・58°/60°)が候補。

操作性重視|H / Tグラインド

鋭角に入れて操作したいならHグラインド(ハーフムーンソール・54°〜60°)。フェースを自在に開閉したい上級者はTグラインド(シンソール・58°〜62°)がハマるはず。

ロフト構成の組み方

2本体制なら52° + 58°がオーソドックス。3本体制なら50° + 54° + 58°、または52° + 56° + 60°が定番。アイアンセットのPWロフトを基準に、4°刻みでギャップを作るのがおすすめです!

【5段階評価】

評価項目評価
スピン性能★★★★★
環境耐性★★★★★
操作性★★★★☆
構えやすさ★★★★☆
ソールの抜け★★★★☆
バウンスの使いやすさ★★★★☆
打感★★★☆☆
デザイン★★★★☆

【結論】打感が割り切れるなら買い

ということで、PING s259ウェッジはぼくの一軍入り確定。2026年2月から2ヶ月使い込んでも、評価は揺らぎませんでした。

強スピン、ライや天候を選ばない環境耐性、6種類のソールグラインドという自由度で、単純な性能面では素晴らしいウェッジです。

ただし打感だけ微妙。打感だけで言えばX FORGEDのほうが好きです。それでもs259を一軍に入れたのは、実戦で「いつも同じスピン量で打てる安心感」が、打感の好みを上回る価値があったからだと思っています。

ラフでも突っ込みたい人、コンディションを選ばず安定したスピンが欲しい人には特におすすめ。かなり良い買い物でした。

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この記事を書いた人

まさ:ゴルフ歴30年、メーカー勤務10年以上のギア専門家。Trackman 4を用いた忖度なしの試打計測データを公開しています。YouTubeチャンネル「ゴルフ雑記帳」でも動画レビューを更新中!

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まさ
ゴルフメーカーとゴルフショップで合計15年間働いた経験を元にゴルフに関するギア(クラブや計測器など)をわかりやすく紹介しています。ベストスコアは69 ショップ勤務時代に、クラフトマンとして修理・カスタマイズ技術を習得。現在もクラブ修理全般こなすクラブマニア。 Twitter、インスタグラム、Youtubeと各種SNSも運営していますので、フォローよろしくお願いします。 プロフィールはこちら