三菱ケミカルから発売された2020年モデル「ディアマナTB」を試打しました
この記事ではディアマナTBの計測データにフォーカスをあてて性能や特徴、良かった点・気になった点を正直にレビューしていきます
▶ゴルフ雑記帳のYoutubeチャンネルはこちら
ディアマナTBの特徴
三菱ケミカルのフラッグシップブランドであるディアマナの2020年モデル
高重量+高慣性モーメント化が著しいヘッドに適応するために最適化されたプロダクトとなっているのが特徴です
青マナと呼ばれて有名な初代ディアマナの後継になるモデルだと考えるとシンプルだと思います
キックポイントは中元調子で先端剛性を高めているモデル
シャフトの各セクションに最先端のテクノロジーを盛り込んだ素材を贅沢に使用しており「MR70」「#371レジン」「ボロンファイバー」を効果的に配置して最適化を図っています
さらに40g台から80g台という豊富なバリエーションでありながら、重量差によるバット径(手元側の太さ)の差を最小限に抑えているので、スペック間でのフィーリングや性能の違和感を最小化している点もすごいところ
▶三菱ケミカル ディアマナTBのプレスリリースはこちら
スペック
フレックス | 重量 | トルク | キックポイント | |
TB40 | R2 | 49.0 | 6.2 | 中元 |
R | 49.0 | 6.2 | ||
SR | 49.0 | 6.1 | ||
S | 49.0 | 5.9 | ||
X | 51.0 | 5.9 | ||
TB50 | R | 56.5 | 5.3 | |
SR | 56.5 | 5.0 | ||
S | 56.5 | 5.0 | ||
X | 57.5 | 5.0 | ||
TX | 59.5 | 4.9 | ||
TB60 | SR | 64.0 | 4.9 | |
S | 64.0 | 3.8 | ||
X | 65.0 | 3.7 | ||
TX | 68.0 | 3.7 | ||
TB70 | S | 75.5 | 3.4 | |
X | 75.5 | 3.4 | ||
TX | 76.0 | 3.4 | ||
TB80 | S | 86.0 | 3.3 | |
X | 86.0 | 3.3 | ||
TX | 87.0 | 3.3 |
ディアマナTB試打レビュー
ディアマナTB 60 Sを初代M2ドライバーへ装着したモノを試打しました
ロフト角は9.5°
クラブの全長は45.25インチ
フレックスはS
バランスはD2
総重量は312g
振動数は258cpm
ディアマナTB | |
ヘッドスピード(m/s) | 46.9 |
ボールスピード(m/s) | 68.5 |
打ち出し角(°) | 13.9 |
サイドスピン(rpm) | 367.7 |
バックスピン(rpm) | 2486.3 |
キャリー(ヤード) | 252.0 |
総距離(ヤード) | 271 |
結果から見てみると捕まらないシャフトというのが率直な感想
飛距離やスピン量に加えて方向性とフィーリングについて順番に解説していきます
フェード系でもロースピン系の弾道が出るスピン量の少なさ
弾道的にはフェード系中心の球筋
平均値では2400〜2500rpmというバックスピン量で適正値ですけれども、球筋を考えるとスピン量は抑えめだと感じます
その中でも上記画像を見ていただくと2078rpmというバックスピン量で、ほぼストレートな弾道ですが非常に低スピンです(これは結構捕まえにいった感じで打った打球です)
ドロー系だとこれぐらいの数値でも問題無いのですが、フェードからスライス寄りも弾道でこのスピン量は非常に少ないですね
風にはかなり強い打球が打てますが元々スピン量が少なめの方だとドロップして飛距離ロスをしてしまう可能性も十分あります
反面、スピン過多による飛距離ロスをしている方なら安定して強い打球が打てるので飛距離を伸ばすことに加えて、風の影響も受けにくくなるはず
ぼく個人としては最近ではスピンが増えてきた傾向(3000rpm近辺も出る)にあるんですけど、そんなぼくが打ってみて2400前後だから500rpmぐらい減る印象を受けました
捕まらない。左へのミスは結構減らせる
球筋は上記でも言いましたがフェードからスライスといった打球しか出ませんでした
スピン量の話でもしたように頑張って捕まえにいってほぼストレート系の打球となるぐらいで、捕まりにくさが前面に出ているなーという印象です
左へのミスは効果的に消せるので、左方向へは打ちたくないんだ!という方には最適なシャフトではあると思います
あとはドロー系の球筋の方で、フック回転を抑えて曲がり幅を減らしてストレートイメージにしたいという方も良いんじゃないでしょうか
ぼくとしてはフェード打ちなので左へ打ち出したい派なのですけど、左へは安心して振り抜けますが思ったよりもスライス回転が多くなってしまうというのが正直な感想。曲がりが想定しているよりも大きくなるなといった感触でした
手元側も割としっかり目なフィーリング
中元調子という表記ですが、手元側も割としっかり目に感じます
加えて先端側も硬めに仕上げてきているので、相対的に中間部が小さくしなりますね
全体として動きは小さめで、シャフトがしっかり仕事をするというモデルとは対極にあたります
ディアマナTBの試打レビュー動画
▶ゴルフ雑記帳のYoutubeチャンネルはこちら
ディアマナTBを試打してみてのまとめ
- 左へのミスをとにかく減らしたい方
- バックスピン量を抑えたい方
- ドローの曲がり幅を抑えたい方
とにかく捕まらないタイプのシャフトで、良く言えば左に行きにくいという感じ
左へのミスは大幅に減らせるなーと言う印象が強くて逆に右が怖くなるくらいでした
あとはスピン量も抑えられるので、スピン多めで飛距離ロスしている人でしっかりボールを捕まえられる技術がある方には結構おすすめです
おすすめ度:
以上、ディアマナTB試打&評価|低スピンかつ左へのミスは大幅に減らせるシャフト。という話題でした
まとめ飛ぶドライバー用カスタムシャフト|人気おすすめランキング【飛距離重視?方向性?】
まとめ世界中で話題のシャフト「TENSEI(テンセイ)」特徴とラインナップを紹介
試打レビューツアーAD HD試打&評価|先端ちょい硬だけど癖のないしなり感と中低スピンで伸びのある弾道が魅力
関連【試打評価】三菱ケミカル ディアマナGT|安定した捕まりと超低スピン【口コミ・評判】
関連ディアマナPD試打評価レビュー【口コミ】|前作の良さを継承しながら、より万人向けになった高性能カスタムシャフト
関連 【試打評価】TENSEI PROオレンジ1K|無類の安定感だけどスペック選びに注意【口コミ・評判】
関連テンセイプロホワイト1K試打評価レビュー|飛距離性能を維持しながら安定性を向上できる有能シャフト
関連【試打評価】カイリホワイト|ローフェードを操れる三菱の新ブランドシャフト【口コミ・評判】
ディアマナTBの各メーカーのスリーブ付きシャフト