ブッシュネルからようやく赤緑OLED表示ディスプレイ搭載モデル「ピンシーカー PRO MX JOLT」が登場しました。発売日は2025年11月11日。
この手のディスプレイは他社では普通に展開されているので、正直今更感は強いですが、ブッシュネルの距離計に綺麗なディスプレイが付いている、そしてちょっと小ぶりなサイズ感となると試さずにはいられません。
先に結論言っておくと、値段度外視なら最高の選択肢です。そしてブッシュネルでは一番買いのモデルとしておすすめしたいです。
ということで、早速レビューしていきたいと思います。
目次
ブッシュネル PRO XM JOLTの外観

一番の大きな進化は赤緑表示のOLEDディスプレイですが、ここではまず外観についてみていきます。
カラーはブラックにオレンジの組み合わせ。形状は、XEやX3のようなブッシュネルのフラッグシップというよりも、ミドルレンジのV5やV6の系譜かなと思います。
ただ、内部の機能的にはハイエンド機と同じレベルのものが積まれているのが面白いところです。


ボタンは上部に2つ。電源ボタンと設定ボタンがあり、従来のブッシュネルと同様。押し心地はやはりちょっと硬いタイプだったので、そろそろ押し心地の軽いタイプにしてもらいたいなとは思いますね。

側面のロゴ部分は高低差機能のONとOFFの切り替えスイッチになっているのも従来モデル同様。これはポケットやケース内で勝手に切り替わってしまうことがあるので、こちらも別の機構に変更してもらえるとありがたいです。
こうやってみるとブッシュネルはハード面での進化は良くも悪くも毎作ほとんどありません。まあ、操作に迷わないのは良い点でもあるので良しとしておきましょう。
あと、相変わらず本体のビルドクオリティは高く、剛性感も頼もしいかぎり。良い点はこれまでのモデルからしっかりと受け継いでいます。

A1スロープでUSB充電に対応してくれましたが、今作XMも充電タイプになりました。これはかなり嬉しいアップデートです。素直に最高だなと思っています。
電池交換式はバッテリーのへたりを気にしなくて良かったりするので、電池式を好む層が一定数いることは知っていますが、やはり充電式に慣れると電池を用意しておくのは面倒なんですよね。
しかも端子部が剥き出しでも、IPX7の完全防水に対応しているのもデカいところ。

ロゴの反対側にはお馴染みのバイトマグネットを搭載。いろんな所にくっつけることができます。


サイズは一気に変更してきましたね。
ここ数年のブッシュネルのハイエンド機は大型すぎるなーと思っていたので、それと比較すると大幅なコンパクト化です。
ブッシュネルでは、現時点での最小サイズがA1スロープジョルトですが、それとV6の中間のサイズ感をイメージしてもらうといいでしょう。

見てもらうとわかるように、物凄く小さいわけではありませんが、手の中への収まりもよくて、ブッシュネルの中ではコンパクトな部類です。

底部にはくぼみもあって、握ったときのフィット感は非常に良いです。

重量は実測193gでした。まあ、やっぱり凄く軽いわけではありません。やっと普通クラスになってくれた感じです。

200g以下なので、元々強力だったマグネットの吸着力はこれまでのモデルよりも強く感じられました。落下の不安はまったくありません。これは素直に嬉しい。

接眼レンズ部がこちら。リング部分を回すとピント調整ができます。
リング部が結構固めだったので、調整時は手こずりましたが、勝手に動くことがあまりなかったので、この硬さはメリットと考えています。



付属の専用ケースは横開きになっていました。
スペックは下記です。
| 測定可能距離 | 5~1300ヤード |
|---|---|
| ピンフラッグ測定可能距離 | 5~500ヤード |
| 測定精度 | ±1ヤード以内 |
| 表示単位 | 1ヤード |
| レーザー | クラス1アイセーフレーザー |
| 機能 | エレメント機能、ホームエレベーション機能、ダブルジョルト機能、ピンシーカー機能(自動)、BITEマグネットマウント、スロープ機能、スロープスウィッチ機能 |
| 望遠倍率 | 6倍 |
| 対物レンズ | 18mm |
| レンズ | フルマルチコート(多層膜コーティング) |
| アイレリーフ | 16mm |
| ひとみ径 | 3mm |
| 視度調整 | ±3.5°(ピント調整) |
| ディスプレイ | 赤・緑ハイコントラストOLED |
| サイズ | 40×98×70mm |
| 重量 | 192g |
| 防水性能 | 完全防水構造(IPX7) |
| 電源 | 充電式バッテリー(USB-Cケーブル)/約3,000回測定 |
| 充電時間 | 4時間 |
| 付属品 | 専用ケース、USB-Cケーブル、日本版取扱説明書、日本版保証書 |
| 標準本体価格 | オープン価格 |
ブッシュネル PRO XM JOLTのラウンドで使用感

この記事を書くまでに3ラウンド使用してみましたが、ブッシュネルで最高の完成度だと感じました。


まずディスプレイですが、これまでのブッシュネルのレーザー距離計の中で、間違いなく一番綺麗で視認性が良いです。これは誰が使ってもそう思えるはずです。
表示カラーが2色になって、緑の方が高低差補正された数値です。当たり前だけど、これまでのブッシュネルのディスプレイと比べればとてもわかりやすい。
表示文字の発色もかなり良い部類でした。
他社ではもっと低価格で、2色OLEDディスプレイを実現しているのですが、実際にブッシュネルでこの画面になったモデルを体験すると、ここから低価格帯に移行するのは難しいほど素晴らしいものがあります。

計測時の反応速度は、現時点での最高性能と思われるブッシュネルV6やX3の上を行くほどのフィーリング。
ピン認識率の良さや安定性はさすがブッシュネルという感じ。
最小サイズのA1スロープは、ピンシーク機能(ピンファインダー)の挙動がやや甘いところがあったので、サイズダウンしたXMでも多少の不安がありましたけど、そこも全く問題ありませんでした。
どのシーンでも一瞬でピンや目標物を捉えることができるので、これは単純にフラッグシップ機が小型化しただけの機体ですね。素晴らしい使用感の良さでした。
また、精度面はこれまでのブッシュネル同様に最高レベルなので、この記事ではいつも行っている精度検証は省きますが、精度誤差はなく信頼性の高さは間違いありません。
その他の便利機能

プロX3から搭載されているホームエレベーション機能(ホームコースの標高に準じた距離を登録しておけるやつ)や、XEからあったエレメント機能(気温や高度を加味した距離を出すやつ)が、小型化した今作でも搭載されています。
小型化しているのに機能をしっかり盛り込んできた点は素直に評価したい点かなと思います。
このエレメント機能やホームエレベーションは筆者も使ってきましたが、あると助かる的な機能です。
まあ、相当シビアに距離測定をする人でない限りは、通常測定でなんら問題はありません。
ブッシュネル PRO XM JOLTの気になった点
ブッシュネル プロXMの気になった点ですが、性能や機能面での不満は本当に見当たりません。
強いていうなら、ボタンが依然として固めな押し心地だという点や、スロープ切り替えスイッチが誤作動してしまうところです。
ここは、まだ改良の余地があると思います。
総評:ブッシュネルでは一番買いのモデル

現在のフラッグシップ機である、プロX3プラスジョルトとは、ウインド機能とスロープスイッチのロック機構、あとはディスプレイカラーの切替ができるかどうかの差があるぐらいです。
サイズ感やディスプレイの美しさと視認性の良さ、USB充電に対応している点を考えると、XMが一番取り回しが良く、現時点でのブッシュネルの距離計では最も買いのモデルだと思います。
価格は正直非常に高額ですし、低価格でもそれなりに良い距離計が買える時代ですが、値段度外視で、性能だけで考えるなら完全におすすめです。
精度の良さからくる信頼性の高さと安定した計測体験はさすがの一言で、それがコンパクトかしてディスプレイも良くなったため、使用感の良さは低価格帯とは一線を画しています。
ブッシュネルの安心感+見やすくて明るいディスプレイ、そしてそこそこ手頃なサイズ感のモデルを探していた人、価格度外視で性能重視でいくならこれを選んでください。満足度は100点です。
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