【試打評価】スリクソン ZXiU ユーティリティアイアン(2026)|飛ぶけど、つかまりは相当弱い

スリクソン ZXiU ユーティリティアイアン(2026)をトラックマン4で試打計測しました。2026年9月12日発売の新モデルです。
先にレビューしたウッド型のZXi RKT ハイブリッドは、今年イチかもと思えるほど飛んで止まるUTでした。
アイアン型のZXiUはどうだったのか、見ていきます。
結論から言っておくと、飛距離性能は比較的高いアイアン型ユーティリティでした。
ただ、いかんせんつかまりが悪いのがネックという感じ。
では、データを見ながらレビューしていきます。

スリクソン ZXiU ユーティリティアイアンの計測データ

ロフトは20°(3番)、シャフトは純正のVENTUS TR ZXi-II for HYBRID 7のSです。
ボールは計測器用のタイトリスト プロV1x(RCT)を使っています。


| 項目 | 平均 | ばらつき(±) |
|---|---|---|
| クラブスピード | 41.5 m/s | 0.6 |
| ボールスピード | 58.3 m/s | 1.2 |
| スマッシュファクター | 1.40 | 0.02 |
| 打ち出し角 | 14.2° | 0.5 |
| バックスピン | 4,181 rpm | 370 |
| キャリー | 197.9 yd | 5.6 |
| トータル | 208.9 yd | 6.0 |
| 最高到達点 | 30.3 yd | 2.3 |
| 落下角度 | 42.9° | 2.1 |
| スピン軸 | 6.2° | 2.2 |
| 曲がり幅 | 10.6 yd 右 | 3.8 |
| 着弾左右 | 16.5 yd 右 | 8.4 |
| 打ち出し方向 | 2.0° | 1.2 |

まず初速がいいですね。
58.3m/sは当サイトのアイアン型ユーティリティの中では1位。スマッシュファクターは1.40で平均ぐらいでした。

当サイトのアイアン型ユーティリティ5機種の平均は、キャリー193.6ヤード、ボール初速56.9m/s、スピン4,099rpmです(記事執筆時点)。
で、ZXiUはキャリーで4.3ヤード、初速で1.4m/s上回っています。
キャリーは当サイトの中では2位。1位のタイトリスト U505(2025)とほぼ同じでした。

今回のベストショットはキャリー207.1ヤード、トータル218.9ヤード。初速59.9m/s、打ち出し13.8°、スピン3,890rpmで、曲がり幅は11.3ヤード右でした。

キャリーは10球が192ヤードから207ヤードの間で、15ヤードほどの幅がありました。
キャリーのばらつきに関しては正直結構デカいです。あたりハズれというか当たった時に結構飛びすぎる感じがあったのでスピン量をもう少し増やすカスタムをした方が飛びすぎを抑制できそうな気はします。



打ち出し角と最高到達点は、どちらもアイアン型ユーティリティの中ではいちばん低い数値でした。
ですが、スピン量は平均ぐらい入っています。
つかまりと方向性

ドローヒッターのぼくが打った場合ですが、平均でスピン軸6.2°右、曲がり幅10.6ヤード右でした。
つかまりは相当弱いです。
当サイトのアイアン型ユーティリティの中ではいちばん右に曲がっていて、平均よりも4ヤードほど右です。
右に15ヤード近く曲がったボールもありました。

着弾は平均で16.5ヤード右。散布図で見ると、センター付近に落ちたのは1球だけで、残りの9球は右7ヤードから右26ヤードの間に入っています。

横のブレ幅は27ヤードほどあります。
打っていても左へのミスは出にくいのですが、右へのミスは出やすいです。
ウッド型のユーティリティで左のミスが怖い人にとっては、この手のモデルは安心感があると思います。
スリクソン ZXi RKT ハイブリッドと打ち比べて分かったこと
ウッド型のZXi RKT ハイブリッドとの比較。
| 項目 | ZXiU(3番 20°) | ZXi RKT ハイブリッド(#4 22°) |
|---|---|---|
| クラブスピード | 41.5 m/s | 41.7 m/s |
| ボールスピード | 58.3 m/s | 60.8 m/s |
| スマッシュファクター | 1.40 | 1.46 |
| 打ち出し角 | 14.2° | 14.9° |
| バックスピン | 4,181 rpm | 5,068 rpm |
| キャリー | 197.9 yd | 201.2 yd |
| トータル | 208.9 yd | 206.5 yd |
| 最高到達点 | 30.3 yd | 37.1 yd |
| 落下角度 | 42.9° | 48.4° |
| 曲がり幅 | 10.6 yd 右 | 2.7 yd 左 |
初速とキャリーはZXi RKT ハイブリッドが上。トータルはZXiUのほうが少し長い結果でした。
曲がる方向はZXi RKT ハイブリッドが左、ZXiUが右で真逆でした。
細かいデータと評価はZXi RKT ハイブリッドの記事で書いています。
構えた印象と打感







ZXiUは中空構造で、ボディは軟鉄鍛造。ネックにはi-FORGEDの刻印が入っています。
ヘッドはやや大きめ。グースとトップブレードの厚みは標準的で、構えやすいです。
ただ、ソール幅が広めなので、アドレスしたときにソールがトップブレードより後ろに見えているのが若干気になります。
打感はややしっかりめで、弾く感じの手応え。打音はやや高めで大きさは普通、金属的な響きです。
振りやすさやヘッドの重さの感じ方、純正シャフトの印象はどれも普通でした。ソールの抜けも普通で特段良いという感じはなかったですね。
スリクソン ZXiU ユーティリティアイアンのスペック
メーカーが挙げている今作の特徴は以下の3点。
- フェースの肉厚設計を新しくした「MAINFRAME iQ」で、余剰重量を生み出して飛距離性能と寛容性を向上
- 軟鉄鍛造ボディの「i-FORGED」に、新しいフェース肉厚設計と熱処理を組み合わせて打感を追求
- 「TOUR V.T. SOLE」のソール形状とバンス角で、さまざまなライからの抜けの良さを確保
番手は#2から#4までの3つ。左用もありますが、通常生産は#3と#4のVENTUS TR ZXi-II for HYBRID 7(S)だけです。
| 番手 | ロフト角 | ライ角 | 長さ(カーボン) | 長さ(スチール) | クラブ重さ(HYBRID 7・S) |
|---|---|---|---|---|---|
| #2 | 18° | 60° | 40.5インチ | 40インチ | 362g |
| #3(試打) | 20° | 60° | 40インチ | 39.5インチ | 365g |
| #4 | 23° | 60.5° | 39.5インチ | 39インチ | 371g |
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 構造 | 中空 |
| フェース素材 | クロムバナジウム鋼(CNC加工) |
| ボディ素材 | 軟鉄(S20C)+タングステンニッケル合金(軟鉄鍛造) |
| フェースプログレッション | 3.2mm(全番手) |
| バランス | D1 |
| グリップ | ツアーベルベットフルラバー(バックラインなし・49.5g・口径60) |
| 試打シャフト | VENTUS TR ZXi-II for HYBRID 7(FLEX S・71g・トルク3.6・中手元調子) |
| 発売日 | 2026年9月12日 |
純正シャフトはカーボン2種類とスチール1種類。通常生産はVENTUS TR ZXi-II for HYBRID 7のSとN.S.PRO 950GH neoのSで、ほかは特注です。
| シャフト | フレックス | 重量 | トルク | 調子 | クラブ重さ(#3) |
|---|---|---|---|---|---|
| VENTUS TR ZXi-II for HYBRID 7 | S/SR(特注) | 71g/72g | 3.6 | 中手元調子 | 365g(S) |
| VENTUS TR ZXi-II for HYBRID 8(特注) | S | 82g | 3.2 | 中手元調子 | 375g |
| N.S.PRO 950GH neo | S/R(特注) | 96g/92.5g | 1.7/1.9 | 中調子 | 390g(S) |
前作のZXiU(2024年)と、2022年のZX Mk II ユーティリティとのスペックの違いがこちら。
| 項目 | ZXiU(2026) | ZXiU(2024) | ZX Mk II ユーティリティ |
|---|---|---|---|
| 発売日 | 2026年9月12日 | 2024年11月9日 | 2022年11月19日 |
| フェース | MAINFRAME iQ | MAINFRAME | MAINFRAME Mk II |
| ソール | TOUR V.T. SOLE | TOUR V.T. SOLE | SOLE NOTCHES |
| フェースプログレッション | 3.2mm | 2.5mm | 3.2mm |
| 長さ(#3・カーボン) | 40インチ | 40インチ | 39.75インチ |
| 純正カーボン(S) | VENTUS TR ZXi-II for HYBRID 7(71g) | Diamana ZXi for HYBRID(60g) | Diamana ZX-II for UTILITY(58g) |
| クラブ重さ(#3・カーボンS) | 365g | 355g | 350g |
ロフトとライ角は3モデルとも同じで、ヘッドの素材も変わっていません。
純正カーボンは前作より重くなっています。
総合評価
| 評価項目 | スコア(/10) |
|---|---|
| 飛距離 | 9.5 |
| 弾道の高さ | 6.5 |
| スピン性能 | 8.0 |
| 安定性 | 7.0 |
| つかまり | 5.0 |
| 打感 | 7 |
| 構えやすさ | 8 |
| 操作性 | 6 |
飛距離は初速1位、キャリー2位なので9.5。
つかまりは当サイトのアイアン型ユーティリティの中でいちばん弱かったので5.0。

ポジションマップでは「つかまり平均並み」の帯から右に外れた、つかまり弱い側。弾道はやや低めの位置です。
タイトリスト T250U、U505(2025)、ミズノ プロ FLI-HI(2025)はどれも帯の中にいます。
ということでつかまりが良ければさらに飛距離も出てくるという感じはするので相当ポテンシャルの高いアイアン型UTです。プラスつかまりが増せば操作性という点でも上澄みを期待できるから、カスタムとしてはつかまりの良いシャフトのチョイスだったりが望ましいかなと思います。
おすすめする人 ウッド型のユーティリティで左のミスが怖い人、アイアン型のユーティリティでも飛距離が欲しい人
おすすめしづらい人 右へのミスが多い人、スライサーの人
もちろん純粋に飛距離は欲しいけど左のミスは避けたい、という人に向いていると思います。
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