キャロウェイ APEX Ti SUPER HYBRIDの試打計測を行ったのでレビューします。
計測にはトラックマン4を使用(今まではGCクアッド使っていましたが、アプリなどソフトウェアの使いやすさから変更しました)

結論から言うと、APEX UW(2025)を選んだ方が良いです(笑)
まあ総合力ではUWの方が遥かに良いと思いますし、UWの出来が良すぎるが故です。
ただ、スーパーハイブリッドの方がバックスピン量は抑えられており、より強弾道ではあるので、吹き上がりを抑えたい方や、風の影響を受けたくないという場合にはこっちの方がより飛距離は出しやすいので、すみ分けはしっかりできているという印象ですね。
目次
キャロウェイ APEX Ti SUPER HYBRIDの概要とデザイン

APEX Ti SUPER HYBRIDは、チタン製フェースの反発性能を活かした飛距離重視のUT。そのため、ユーティリティのくせに定価70,400円(税込)から・・・という事でめちゃくちゃ値段が高いです。
果たしてその価格なりの性能はあるのか?という事に注目してきましょう。


キャロウェイのスーパーハイブリッドは過去に3モデルありましたが、今回はこれまでとは違って全体的にヘッドがコンパクトになっています。操作性を強化したいという意図があるようです。

見た目の大きさ的にも、おそらくAPEX UWとの差別化を図りたかったのかなーと思います。そしてヘッドカラーはまさかのシルバーでした。
ヘッド形状的にはオーソドックスなUT。フェースアングルも特段かぶっていないので構えやすさは上々です。

過去モデルのスーパーハイブリッドでは、ヘッド内に荷重体を配置していたのに対して、今作ではソールのスクリューウェイトだけで重心調整を行っているとのこと。
これによってわずかに重心位置が高くなるようにして、スピンコントロールをしやすいようにしたようです。この試みは面白いところかなと思いますね。

フェース形状はキャロウェイのUTお馴染みの四角いカタチ。
冒頭でも言いましたが、フェースは今作でもAIによって作られているAI APEX FACEです。フェースはチタン製ですが、ボディはステンレスでできています。

スーパーハイブリッドでもカチャカチャは搭載されています。APEX UWとの大きな違いでもあるし、シャフトをいつでも交換したい人には嬉しいところでしょう。
2番16°~5番24°までの4種類展開ですが、2番だけはカスタムでのみ購入可能です。
キャロウェイ APEX Ti SUPER HYBRIDの試打計測データ



試打計測の平均データが下記
2024年以降、ユーティリティはヘッドスピード39m/s〜41m/sの範囲内での計測に統一しています(1m/sぐらいは前後するのはご了承ください)。
項目 | 平均値 |
---|---|
クラブスピード | 40.2 m/s |
ボールスピード | 57.9 m/s |
スマッシュファクター | 1.44 |
打ち出し角 | 15.1° |
バックスピン量 | 3438 rpm |
キャリー | 201.7 yds |
トータル距離 | 219.9 yds |
最高到達点 | 29.8 yds |
落下角度 | 40.8° |
スピン軸 | -1.3° |
曲がり幅 | 2.6 yds 左 |
キャリーサイド | 13.5 yds 左 |
打ち出し方向 | -3.1° |
平均キャリーは200yd超え、21°帯のユーティリティとしては飛んでいます。ここは期待どおりでしたが、バックスピンはちょっと少な目でしたね。
飛距離性能と上がりやすさの分析

初速はそこそこながら、バックスピン量が3000回転中盤で少な目だったことで飛距離が伸びたカタチだったかなと思います。
単体で見れば十分すぎる結果ではあるんですけど、同時に登場したAPEX UW(2025)の方がインパクト効率も良くて初速も出ていたので、どうしても比べてしまいますね。
まあ、APEX UW(2025)と平均キャリーは同じでした。

今作は、フェードしてもスピンが非常に少なかったです。結果的に最高到達点は若干低くなりました。
弾道がわずかに低い分、初速や効率ではAPEX UW(2025)の方が優秀でしたが、トータル距離はスーパーハイブリッドの方が伸びていますね。
UWはどちらかと言うとフェアウェイウッドのカテゴリになるし、キャロウェイもフェアウェイウッドに分類はしているので、上がりやすさを求めるならUW、よりUTらしさを出しつつも同じレベルの飛距離性能を求めるならスーパーハイブリッドという感じでしょうか。
とにかく球質的にはめちゃくちゃ強いので、強弾道タイプの球筋で飛ばしていきたい人はこっちが面白いと思います。
弾道や球筋、方向性の分析


ドローが基本でつかまりは結構良い方ですが、フェード出るという感じで安定感はそこまで良くはありません。飛距離にフォーカスしているし、前作や前前作から小型化したことが要因かもしれません。
操作性の向上と考えればポジティブなので、意図的に球筋を作りたい人には良いと思います。

分散データはこんな感じで、当サイトのUTの計測の中では比較的バラつきは大きい方ではありますね。
キャロウェイ APEX Ti SUPER HYBRIDのフィーリング

反発は強くて、ユーティリティというよりはフェアウェイウッドのような弾きの強さを感じます。
フィーリングとしては歴代のスーパーハイブリッドと大差はないので、反発タイプが好きならマジで気持ちよく打てるはず。
ぼく個人としても弾くUTは好きなので爽快感があってよかったなと思っています。
キャロウェイ APEX Ti SUPER HYBRIDの良かった所・微妙な所
キャロウェイ APEX Ti SUPER HYBRIDの性能評価チャート
APEX UW(2025)とは明確に違いも出してきているのでこれはこれでありだと思います。
UWはプロの使用も考慮してスピンが入りやすい設計にはなっていたので、バックスピン量が抑えられるスーパーハイブリッドの方が効果的に飛ばせる人も割といると思います。
UTで高さを抑えていきたいならこっちの方が好結果になる可能性もあるでしょう。
ただやはり、ベースの飛距離性能は申し分なくてかなり良いユーティリティではあるものの、チタンフェースを採用しているだけあってUTとしては価格が高いのがネックです。
コスト面を含めてみても、総合的にはAPEX UW(2025)の方がやっぱりおすすめですかねー。
関連キャロウェイ APEX UW(2025)の試打レビュー|トラックマン4でデータ計測
関連キャロウェイ APEX Ai150アイアンの試打レビュー|トラックマン4でデータ計測
関連【試打評価】キャロウェイ APEX Ai200アイアン|トラックマン4で計測