クラブ契約フリーの選手の多くが使い始めていたり、そもそも前作GTシリーズが良作だっただけに、非常に話題のタイトリスト2026年モデルGTSシリーズ。
ぼく自身も非常に楽しみにしていました。
ということで今回もトラックマン4を使ってデータ計測を行ったので実際のところ性能はどうなのかというのをレビューしていきたいと思います。
タイトリスト GTS2 ドライバーの概要

デザインはいつものタイトリストという感じで特に斬新さはないですね。ヘッド後方にシルバーのアクセントが入ったぐらいです。
さて、GTSシリーズのドライバーは現時点で3モデル展開で構成ラインナップは下記になります
| モデル | 形状 | 性格 | 重心調整 |
|---|---|---|---|
| GTS2 | 投影面積大きめ | 直進性・寛容性 | 前後ウェイト(重心深度) |
| GTS3 | 締まった形状 | 操作性・強弾道 | 左右トラック(重心距離) |
| GTS4 | 460ccに大型化 | 低スピン特化 | 左右トラック(重心距離) |
GTS2はシリーズの中でいちばん寛容性側に振ったモデルですが、他メーカーのMAX系とはちょっと違うなと個人的には思っていて、まあ2がコアモデルぐらいに思っておくのが良いんじゃないでしょうかね。

ヘッド形状はこれまでの2よりもさらにオーソドックスな印象となっていますね。今作の形状はこれまでのタイトのドライバーの中でも個人的にはかなり好きです。
標準状態ではややオープン気味のフェース向きに見えますので、右に行きそうな見た目ではありますね。
「PMP」素材の採用エリア拡大と重量配分の最適化

前作のGTシリーズではクラウン部(上部)に特殊ポリマー素材「PMP」を採用して低重心化を図っていましたが、GTS2ではこれをボディ中央部全周(ヘッド表面積の約60%)にまで大幅に拡大。
前方のフェース部分と後方のウェイト部分に重量を二極化して配置することで、大きな慣性モーメント(高い寛容性)を保ったままの浅重心化に成功しています。
「スピードシンクフェース」への進化

前作でミスヒットへの強さを発揮した「スピードリングフェース」が、ボール初速をさらに向上させた「スピードシンクフェース」へと進化しました。

中心部分の初速を最大化するだけでなく、フェース周辺部の厚みを調整することで、オフセンターヒット(打点ブレ)時の初速低下を最小限に抑えられるとのこと。
空力性能(エアロダイナミクス)の向上

PMP素材の使用部位拡大によってヘッド全体の低重心化が可能になった結果、ヘッド後方のウェイト位置を前作よりやや高く配置できるようになりました。
これにより、ヘッドの縦断面がより上下シンメトリー(対称)に近づき、スイング時の空気抵抗が低減されたようです。
デュアル・ウェイト・システムによる重心深度の調整


GTS2はシリーズの中で最も投影面積と慣性モーメントが大きく直進性に優れるモデルですが、新たにヘッドの前後2か所にウェイトポート(前方11g、後方5g)が搭載されました。
この2つは入れ替えて弾道調整が可能。今回の計測では前方に11gが入った状態で行っています。
タイトリスト GTS2 ドライバーのスペック


| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ヘッド体積 | 460cc |
| ロフト角 | 8.0° / 9.0° / 10.0° / 11.0°(11.0°は右用のみ) |
| ライ角 | 58.5°(A1 SureFitポジション) |
| クラブ長さ | 45.5インチ |
| 調整機能 | SureFitホーゼル、前後デュアル・ウェイト |
| 標準ウェイト | 前方11g、後方5g |
タイトリスト GTS2 ドライバーを実際に試打してみての感想と評価

トラックマン4での計測データ
まずは弾道計測データをご覧いただきます。
- 計測器:TrackMan4
- ロフト:9.0°
- シャフト:三菱ケミカル TENSEI 1K RED RIP 55 FLEX-S
- スリーブ:A1ポジション(標準)
- ボール:タイトリスト プロV1x(計測器用)
| 計測項目 | 平均値 |
|---|---|
| クラブスピード | 45.5 m/s |
| ボールスピード | 67.2 m/s |
| スマッシュファクター | 1.48 |
| 打ち出し角 | 13.7° |
| バックスピン量 | 2,114 rpm |
| キャリー | 252.2ヤード |
| トータル距離 | 278.3ヤード |
| 最高到達点 | 29.9ヤード |
| 降下角度 | 35.2° |
| スピン軸 | -5.5° |
| 曲がり幅 | 8.7ヤード左 |
| センターからのブレ | 4.5ヤード左 |
| 打ち出し方向 | 0.9° |
平均値はキャリー252.2ヤード、トータル278.3ヤード、スマッシュファクター1.48。
散布図で見ると、トータル距離は約275〜283ヤードの範囲に収まっていました。
飛距離性能

キャリー252.2ヤード、トータル278.3ヤードは、当サイトの計測基準で言えば「かなり飛ぶドライバー」の領域に入ってきます。

この記事の執筆時点でのサイト内平均と中央値はご覧のとおり。どちらも完全に上回っています。

サイト内では上記の位置づけ。赤色のところです。
ロースピンながらボールスピードが速いのでキャリーもかなり出やすくて、飛距離は上位です。
スピン量2,114rpmはサイト平均の2,286rpmより少なめ。めちゃくちゃ強弾道の部類。

打ち出し角13.7°は基準上では「やや低め」の範囲。
9.0°ヘッドでこの打ち出しとスピン量なら、HS45m/s以上の方には扱いやすい組み合わせかなと思います。
もっと高さが欲しい方やスピンを増やして安定性も高めることを考えるなら10.0°、もしくは前後ウェイトを入れ替えて後方を重くする選択肢もアリです。
前作GT2とのデータ比較

キャリーやトータルといった飛距離自体を見ると前作GT2とほとんど同じでした。スピン量とかも基本的には変わらず。
ですが、ボールスピードやスマッシュなどポテンシャル的な部分を見るとGTS2に軍配が上がっていますね。特にボールスピードは1m/s弱も上振れているのは驚きです。
高さが若干出ていないため、思ったよりもキャリーが伸びなかったのはあるので、そこを再調整すれば良いのかなと。GTS2ではウェイト調整ギミックも追加されているので、GT2よりもカスタムの幅も考えると総合力は上なのかなと思っています。
あと、バックスピン量の誤差がなんかがGTS2はめちゃくちゃ小さくて驚かされたんですが、おかげでキャリーがよく揃ってくれます。ここも良くなったところですね。
方向性とつかまり

方向性データは、スピン軸-5.5°、曲がり幅8.7ヤード左、センターからのブレ4.5ヤード左
2球大きく左へ寄っていますが、これはぼくがドローヒッターであることも要因。

クラブ単体で見るなら弱めのドローバイアスからニュートラル寄りと判断しています。
スライサーの方を強烈に救えるようなつかまり系ではないですが、右へ大きく抜ける感じもありませんでした。
集弾性は意外と悪くないほうなので、方向性はそこそこ良いぐらいです。
打感と打音

打感と打音はガチで良いです。コンポジットヘッドの目指すべきところはここなんじゃないかと思えました。
今作は特殊ポリマー素材PMPを使っているため、純粋なフルチタンヘッドではないのに、ほぼフルチタンと言っていいくらい金属的な弾き感と打音になっていました。
複合素材ヘッドにありがちな、こもったような音はほとんど感じませんでしたね。マジで凄いです。
弾き感があるし、それでいて食いつき感も両立できているので打っていてとにかく気持ちよすぎ。
GTS2は買いか|GTS3・競合モデルとデータ比較
別記事で詳しくレビューしますが、同日計測のGTS3、サイト内同HS帯平均、主要ライバルのテーラーメイド Qi4D、PING G440Kと並べてみます。
| モデル | HS | BS | SF | 打ち出し | スピン | キャリー | トータル | 曲がり幅 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| GTS2 | 45.5 | 67.2 | 1.48 | 13.7° | 2,114 | 252.2 | 278.3 | 8.7左 |
| GTS3 | 45.8 | 67.2 | 1.47 | 13.5° | 2,265 | 251.6 | 276.3 | 10.9左 |
| Qi4D | 45.4 | 67.5 | 1.49 | 11.8° | 2,090 | 247.7 | 279.5 | 1.4左 |
| G440K | 45.6 | 67.8 | 1.49 | 13.3° | 2,311 | 254.9 | 280.8 | 0.6右 |
GTS2 vs GTS3の同日比較では、GTS2のほうがトータルで2.0ヤード上、スピン量で151rpm少、曲がり幅も2.2ヤード小さい結果です。
Qi4Dとの比較では、Qi4Dのほうがスマッシュ1.49で初速効率は上ですが、打ち出しが11.8°と低めです。
GTS2の方が高さでは有利でキャリーが4.5ヤード上回っています。
G440Kはスマッシュ1.49、ボールスピード67.8m/s、トータル280.8ヤードという数字で、純粋な飛距離・直進性ではこちらが上です。
GTS2はキャリーとランのバランス的にも良いですし、さっきも言ったようにフィーリング面が突出しているので、それでこのデータとなると強いかなーと思います。
GTS2 ドライバーの良かった点・気になった点
良かった点
- キャリー252.2ヤード、トータル278.3ヤードで平均より上の飛距離
- 低スピンながらキャリーも伸びる
- バックスピン量のばらつきが小さくてキャリー誤差が小さい
- 複合素材ヘッドながら、フルチタンに近い金属的な打感と打音
- 前後ウェイトの入れ替えで、打ち出しとスピンを調整できるようになった
気になった点
- 標準A1ポジションだとフェースがちょいオープン気味に見える
- 飛距離だけみたらGT2とあまり変わんない(でも調整機能があったりするので総合的にはGTS2が上)
タイトリスト GTS2 ドライバーの10段階評価
| 評価項目 | スコア |
|---|---|
| 飛距離 | 9.0 / 10 |
| 弾道の高さ | 7.5 / 10 |
| 低スピン性能 | 9.0 / 10 |
| 安定性 | 8.5 / 10 |
| 打感 | 10 / 10 |
| 構えやすさ | 8.0 / 10 |
| 操作性 | 8.0 / 10 |
| つかまり | 7.5 / 10 |
GT2からGTS2で明らかに飛距離が伸びた!なんてことはありませんでしたがベースが強いからしょうがない部分もあるのかなと思います。でも初速はGTS2の方が出やすいので、ポテンシャル部分の進化は感じられました。
あと、ウェイト調整機能の追加や打感のさらなる向上など、全体的な総合力でみたらしっかりとブラッシュアップできているので評価としては非常に高いです。
あと、バックスピン量のばらつきが本当に少なくてキャリーの安定感はすごいです。まあ、とにかくフィーリングが良すぎるので脱帽レベルの良作ドライバーです。期待どおりおすすめ。
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