PRGR 01 アイアン(2026)は、7番キャリー162.6ヤード・スピン量6494rpmと、軟鉄単一素材のアイアンとしてはかなり優秀な数値を叩き出しました。結構飛びます。
打感も文句なしの柔らかさで、「打感も性能も妥協したくない」という方にストライクなアイアンだったという印象。
01アイアンは、プロギアの「PRGR IRONs」シリーズの最上位に位置するアスリートアイアンで、前作(2023年モデル)から約3年ぶりのリニューアルとなっています。
今回はトラックマン4を使って13球のデータ計測を行いました。データと実際の打感・外観を交えてレビューしていきます。
PRGR 01 アイアン(2026)のスペック

| モデル名 | PRGR 01 アイアン(2026) |
|---|---|
| ヘッド素材 | S20C 軟鉄鍛造(単一素材) |
| 構造 | パワーインパクトキャビティ |
| 番手構成 | 5I〜PW(+48°カスタム対応) |
| ロフト角(7番) | 32° |
| シャフト(試打) | スペックスチールⅢ Ver.2 M-43 S |
| 価格(税込) | 132,000円(6I〜PW 5本セット) |
| 発売日 | 2026年4月17日 |
最大のトピックは新採用の「ハーフムーンソールデザイン」。
番手ごとにソールのリーディングエッジ側の削り幅をフローさせる設計で、レベルブローに近いロング番手は削り幅を小さく、ダウンブローが強まるショート番手は大きく削ることで、全番手でリーディングエッジが刺さりにくく、かつ抜けの良い構造になっています。
ヘッド素材はS20C軟鉄の単一素材鍛造。
パワーインパクトキャビティ設計により、アスリートの打点傾向であるソールから17〜21mmの範囲を厚肉化して、重厚感のある打感を実現しています。
重心点はセンターからやや約2.5mmヒール寄りに配置されていて、インサイドからダウンブローに入れる方の打点に合わせた設計です。
PRGR 01 アイアン(2026)の試打データ
今回の試打スペック:7番アイアン(ロフト32°)、シャフトはスペックスチールⅢ Ver.2 M-43 Sフレックス。
計測器はトラックマン4。使用ボールはタイトリスト PRO V1x。
| 計測項目 | 平均値 |
|---|---|
| クラブスピード | 39.2 m/s |
| ボールスピード | 52.8 m/s |
| スマッシュファクター | 1.35 |
| 打ち出し角 | 19.1° |
| スピン量 | 6,494 rpm |
| キャリー | 162.6 yd |
| トータル距離 | 168.4 yd |
| 最高到達点 | 34.2 yd |
| 落下角度 | 50.3° |
| スピン軸 | -2.6° |
| 曲がり幅 | 4.0 yd 左 |
| キャリーサイド | 0.2 yd 右 |
| 打ち出し方向 | 1.5° |
データで注目すべきはキャリー162.6ヤード。軟鉄単一素材のアイアンかつ7番で32度というスペックを考えると、この飛距離は素直に優秀ですね。
スマッシュファクター(ミート率)は1.35。軟鉄鍛造キャビティとしては標準的な数値で、飛距離に関してはミート効率よりもボールスピード52.8m/sの高さが効いています。

スピン量は平均6,494rpmと比較的多いです。
6000rpm以上を安定して出してくれるので、グリーン上での止まりやすさは申し分ないです。

打ち出し角19.1°は7番32°としては適正で、最高到達点34.2ヤード・落下角度50.3°という数値も合わせて見ると、上から落としてしっかり止められる弾道が出ています。
方向性と弾道|方向性はおおむね良好

弾道傾向は軽めのドロー系。
つかまり具合は若干控えめ。重心がヒール寄りに設計されているので、インサイドからしっかり打ち込める方であればナチュラルにつかまりますが、アウトサイドイン軌道が強い方だと右に逃げやすいかもしれません。
ただ、ぼくがドローヒッターなのを考慮すると、フェードぐらいに思ってもらった方が良さそうです。

散布図を見ると、キャリーの安定性はそこそこといったところ。
曲がり幅の平均は4.0ヤード左。キャリー162.6ヤードに対して約2.5%なので、曲がり自体も少なめですね。1発左10ヤード以上に行ってる打球はありますが、13球中1発なので、さほど気になるような感じはありません。
まあミスヒット時の挙動は、さすがにマッスルバックほどシビアではないものの、打点がトゥ側にズレた時は飛距離ロスがハッキリ出ます。ヒール寄り重心の恩恵で、ヒール打点ではむしろ打感が良くなるのは面白いところですね。
PRGR 01 アイアン(2026)の打感と打音

打感はもう最高の一言です。S20C軟鉄の単一素材鍛造ならではの柔らかいフィーリングで、フェースにしっかり乗る感覚があります。
特に印象的だったのがヒール寄りで打った時の打感。重心がヒール側に約2.5mm寄せてあるので、重心付近で打つとフェースに吸いつくようなフィーリングが得られます。これは多くのアイアンを打ってきた中でも、トップクラスの気持ち良さですね。
打音はやや低めで、弾く感じは一切なくて、軟鉄鍛造に期待するサウンドそのものです。
ソールの抜けも良好。新採用のハーフムーンソールが効いていて、ダウンブローで入れても引っかかる感じがありません。前作よりもソール抜けは明確に改善されていると感じました。
PRGR 01 アイアン(2026)のデザイン

見た目はオーソドックスでクラシックなビジュアル。特別に奇抜なところはありませんが、逆に言えば万人受けする良顔です。トゥ側にほんの少しボリュームがあるのがこのモデルの特徴で、構えた時の安心感につながっています。

フェースはすっきりとした表情で、トップブレードも適度な厚みがあります。前作よりもストレートネック寄りになったのが外観上の大きな変更点で、今っぽいシャープな印象が強まりました。

グースが控えめになった分、つかまりすぎを嫌うフェードヒッターには好まれるセットアップでしょう。

バックフェースのキャビティ部分はシンプルなデザイン。


ソールは適度な幅があり、ハーフムーンソールの削りが入ったことで見た目にもスッキリ。地面へのコンタクトが良さそうに見える形状です。
競合モデルとのデータ比較
同じ7番32°のアイアン3モデルと比較しました。スリクソン ZXi7(S15C軟鉄単一素材)、タイトリスト T150(2025)(軟鉄鍛造+SUP-10フェース)、ミズノプロ M-13(番手別最適設計・クロモリ鋼+軟鉄)です。
※ 各モデルの計測ヘッドスピードが異なります(PRGR 01:39.2m/s、T150:38.4m/s、ZXi7・M-13:約37m/s)。飛距離の絶対値は参考程度とし、初速効率やスピン傾向など数値の傾向で比較しています。
| 項目 | PRGR 01(2026) | タイトリスト T150(2025) | ミズノプロ M-13 | スリクソン ZXi7 |
|---|---|---|---|---|
| ロフト | 32° | 32° | 32° | 32° |
| H/S (m/s) | 39.2 | 38.4 | 37.1 | 37.1 |
| B/S (m/s) | 52.8 | 51.2 | 50.3 | 49.2 |
| SF | 1.35 | 1.33 | 1.35 | 1.33 |
| 打ち出し角(°) | 19.1 | 20.6 | 20.2 | 20.4 |
| スピン(rpm) | 6,494 | 6,325 | 5,776 | 6,177 |
| キャリー(yd) | 162.6 | 157.4 | 157.0 | 151.0 |
| トータル(yd) | 168.4 | 163.2 | 164.6 | 157.5 |
| 最高到達点(yd) | 34.2 | 34.0 | 31.8 | 30.6 |
| 落下角度(°) | 50.3 | 50.6 | 48.7 | 48.5 |
| 曲がり幅(yd) | 4.0左 | 0.2左 | 0.8左 | 0.7左 |
タイトリスト T150(2025)との比較
T150アイアンは軟鉄鍛造ベースにSUP-10フェースを組み合わせた複合構造なので、純粋な軟鉄単一素材ではありません。
ただし同ロフト32°の競合としては最も近いモデルの一つです。ヘッドスピードが0.8m/s低い条件でキャリー157.4ヤードなので、同条件なら大きな差はないかもしれません。
スピン量は6,325rpmとPRGR 01に近い水準で、落下角度50.6°と止まりやすい弾道も共通しています。
曲がり幅0.2ヤードという安定性はさすがです。打感重視なら01、方向安定性重視ならT150という選び分けになりそう。
ミズノプロ M-13との比較
M-13アイアンはクロモリ鋼+軟鉄の番手別最適設計モデル。
スマッシュファクター1.35はPRGR 01と同値ですが、スピン量は5,776rpmとやや控えめ。
その分ランが出てトータル164.6ヤードと健闘していますが、落下角度48.7°はやや物足りなさがあります。
ピンをデッドに狙うならスピン量が多いPRGR 01の方が使いやすい印象です。
打感の質は方向性が異なっていて、M-13のクロモリ鋼の弾き感に対して、PRGR 01はS20Cの柔らかい食いつき感。好みが分かれるところです。
スリクソン ZXi7との比較
ZXi7アイアンはS15C軟鉄の単一素材モデルで、素材カテゴリとしてはPRGR 01に最も近い競合です。
計測時のヘッドスピードが37.1m/sと約2m/s低いので飛距離の絶対値での比較はフェアではありませんが、スマッシュファクター1.33やスピン量6,177rpmといった傾向値を見ると、PRGR 01の方がやや飛距離寄りのチューニングになっていることがわかります。
弾道の高さもPRGR 01が上回っていて、最高到達点で3.6ヤードの差。軟鉄単一素材で高弾道を出したい方にはPRGR 01が有利ですね。
良かった所・微妙な所
良かった所
- S20C軟鉄単一素材の打感が極上で、特にヒール寄りの打点でのフィーリングが最高
- キャリー162.6ヤードと軟鉄単一素材アイアンとしては飛距離性能が優秀
- スピン量6,494rpmでしっかり止まる弾道が安定して出る
- ハーフムーンソールの抜けが良く、ダフリのミスに対する許容度が前作より向上
微妙な所
- つかまりはやや控えめで、右に逃げやすいと感じる場面がある
- ストレートネックになった分、前作からの買い替えだと構えた時の印象が変わるので要試打
PRGR 01 アイアン(2026)の総合評価|こんなゴルファーにおすすめ

| 評価項目 | スコア(/10) |
|---|---|
| 飛距離 | 8.5 |
| 弾道の高さ | 8.5 |
| スピン性能 | 9.0 |
| 安定性 | 8.0 |
| 打感 | 9.5 |
| 構えやすさ(トップブレード/ソール幅) | 8.5 |
| 操作性 | 8.5 |
| つかまり | 7.0 |
PRGR 01 アイアン(2026)は、軟鉄鍛造の単一素材にこだわりつつ、飛距離性能やスピン量といった実戦面でのパフォーマンスもしっかりと確保した、バランスの良いアスリートアイアンに仕上がっています。
何よりも打感の良さが際立っていて、軟鉄鍛造アイアンに求められるフィーリングをしっかり満たしてくれるのが最大の魅力でしょう。「打感は妥協したくないけど、飛距離もスピンもちゃんと欲しい」という欲張りな要望に応えてくれるモデルです。
おすすめしたいのは、ある程度のミート力がある中上級者以上のゴルファー。特に軟鉄鍛造の打感を重視しつつ、ノーマルロフトで正直な距離感を出したい方にはバッチリハマるはずです。
逆に、寛容性を最優先したい方や、つかまりの強さを求める方には他の選択肢を検討した方が良いかもしれません。02アイアンの方がつかまりが良く、寛容性も高いので、そちらも合わせて試打してみてください。
PRGR 01 アイアン(2026)に関するよくある質問
Q. 前作(2023年モデル)からの買い替えは価値ある?
ハーフムーンソールによるソール抜けの改善は確実に体感できるレベルです。また、ストレートネック化による構えやすさの変化もポイント。
ただし打感の質は前作も優れていたので、「ソール抜けと見た目の変化にどこまで価値を感じるか」が判断基準になります。
可能であれば実際に打ち比べてみることをおすすめします。
Q. 02アイアンとどっちがいい?
01は打感重視・操作性重視のアスリートモデル、02はやさしさ重視・つかまり重視のモデルという棲み分けです。ヘッドスピード38m/s以上あってある程度ミートできる方は01、それ以下や安定性を最優先したい方は02が合うと思います。
Q. スライサーでも使える?
しいてデメリットを挙げるとすれば、つかまりがやや控えめな点。スライスが持ち球の方には少し厳しいかもしれません。
フェード系の方なら問題なく使えますが、強いスライスに悩んでいる方は02アイアンやポケキャビ系のモデルを検討した方が良いでしょう。
Q. シャフトは純正で十分?
スペックスチールⅢ Ver.2 M-43はかなりバランスの良いシャフトで、HS38〜42あたりの方なら純正で十分です。
もう少ししっかり感が欲しければMODUS3系へ、もう少し軽くしたければカーボンへ、という微調整はありますが、まずは純正で試してみる価値は大いにあります。
Q. 競合と比べて飛ぶ?
同ロフト32°の軟鉄鍛造モデルの中では、飛距離性能はトップクラスです。ただしヘッドスピード条件が異なるため単純比較はできません。
初速効率(SF1.35)とスピン量(6,494rpm)のバランスが良く、「飛んでなおかつ止まる」という理想的な弾道が出やすいのがこのモデルの強みです。
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