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チャンバーパターズ「Justice(ジャスティス)」登場|レーザーで”アライメント”を可視化するA-LOCシステムを搭載

「ゴルファーの99%以上がアドレス時に正しくアライメントできていない」この衝撃的なデータを根拠に、「Chamber Putters(チャンバー・パターズ)」が2026年3月、マレットパター「Justice(ジャスティス)」独自のレーザーアライメントシステム「A-LOC(エーロック)」を同時発表しました。

この記事の執筆者:まさ(元ゴルフショップ店員・クラフトマン) ⇒詳細プロフィールはこちら

Odyssey(オデッセイ)共同創業者が手がけるブランド

Chamber Puttersの中心人物は、マネージングディレクターのヴィカシュ・サニャル(Vikash Sanyal)です。

サニャルはOdyssey Golf(オデッセイ・ゴルフ)の共同創業者であり、Never Compromise Golf(ネバー・コンプロマイズ・ゴルフ)の創業にも関わった、パター業界では知られた名前。

設計を担当するのはジェフ・シーツ(Jeff Sheets)

Founders Club(ファウンダーズ・クラブ)、Top-Flite(トップ・フライト)、Ben Hogan(ベン・ホーガン)、Wilson(ウィルソン)、Golfsmith(ゴルフスミス)などで30年以上のクラブ設計キャリアを持つベテランエンジニアです。

2008年に独立し、現在はJeff Sheets Golf Design(ジェフ・シーツ・ゴルフ・デザイン)として多方面のクライアントにクラブ設計を提供しています。

エグゼクティブディレクターにはジョー・ルイス・バロウ・Jr(Joe Louis Barrow Jr.)が就任。2000年から2017年までThe First Tee(ザ・ファースト・ティー)のCEOを務め、同組織を全米150以上の拠点に拡大した実績を持つ人物です。

LPGA殿堂入り6名が「投資家」として参画

Chamber Puttersのもう一つの特徴は、LPGA殿堂入り選手6名が有償エンドーサーではなく、実際の投資家として参画している点です。

  • ベス・ダニエル(Beth Daniel) — LPGA通算33勝、LPGA Player of the Year(プレイヤー・オブ・ザ・イヤー)3回
  • ローラ・デイビス(Laura Davies) — メジャー4勝、欧州ツアー Order of Merit(オーダー・オブ・メリット)7回
  • ジュリ・インクスター(Juli Inkster) — メジャー7勝、LPGA史上唯一「3つの異なるディケイドで複数メジャー優勝」
  • メグ・マロン(Meg Mallon) — 全米女子オープン2勝を含むメジャー4勝
  • ジュディ・ランキン(Judy Rankin) — LPGA Player of the Year 2回、Vare Trophy(ベア・トロフィー)3回
  • カリー・ウェブ(Karrie Webb) — メジャー7勝、LPGA Player of the Year 2回

A-LOCシステム — パターに統合されたレーザーアライメント

A-LOC(Alignment Laser Optic Confirmed/アライメント・レーザー・オプティック・コンファームド)は、パターのフランジ部分にマグネットで装着する小型レーザーユニット。

仕組みと構成

  • 屋内用レーザー: 地面に光を投射してエイムポイントを即座に表示
  • 屋外用レーザー: シングルビームを投射し、屋外のパッティンググリーンでの使用に対応
  • USB-C充電式で繰り返し使用可能
  • 練習時にマグネットで装着し、不要時は取り外しが可能

10種類の交換式アライメントガイド

A-LOCシステムには10種類のアライメントガイドプレートが付属します。

サークル、アロー(三角形)、ラインの各形状を白・黒・赤のコントラスト背景で組み合わせたもので、パターのトップライン背面のスロットにトルクレンチで固定します。

1〜10の番号が振られており、推奨順に試しながら自分の視覚に最もフィットするガイドを特定するという設計です。「アライメントエイドは一つの正解があるのではなく、個人の視覚傾向に合わせるべき」というのがChamber Puttersの哲学だそう。

A-LOCシステムの同梱内容

  • レーザーユニット2種(屋内用・屋外用)
  • アライメントガイド10種(専用キャリングケース付き)
  • 三角形フィッティングボード(カップ幅を図示)
  • USB-C充電ケーブル
  • トルクレンチ

Justice Mallet(ジャスティス・マレット) — カーボンファイバー×タングステンの超高MOI設計

パター本体の「Justice」は、射出成形のカーボンファイバーボディを採用しています。以前レビューしたチャンバーパターも同じようなカーボンヘッドだったので、そこは継承されているようです。

ただ、パターにおけるカーボンファイバーの本格使用はまだまだ珍しく、金属ボディに比べて大幅な軽量化を実現しています。

重量配分の設計思想

ヘッド内部のヒールとトゥに設けられた空洞(Chamber=「チャンバー」)に、ラバーで固定されたタングステンが高密度充填されています。ヒール側・トゥ側それぞれ90g以上のウェイトが配置され、ヘッド重量全体の約90%がヒール&トゥに集中しています。

この極端なヒール・トゥウェイトにより、MOI(慣性モーメント)が非常に高くなり、オフセンターヒット時の安定性は高いレベルにあるとされています。

具体的なMOI数値は公表されていませんが、以前のチャンバーパターを実際に持っている身からすると、ここのメーカーのパターの安定性は確かに高いです。

フェースインサート

溝付きミルドアルミニウムインサートを採用。

アルミ素材は最もソフトな打感ではないものの、一貫したインパクトフィールと素早い順回転を生み出す設計です。やや硬めの打感はフィードバック性能に優れ、距離感のつかみやすさにつながるとしています。

スペック・価格まとめ

項目詳細
製品名Chamber Justice Mallet(チャンバー・ジャスティス・マレット)+ A-LOCシステム
価格$700(パター + A-LOCシステム一式)
利き手右打ち専用(ローンチ時点)
シャフトヒールシャフト / センターシャフト
長さ33″ / 34″ / 35″
ヘッド素材カーボンファイバー(射出成形)+タングステン
フェース溝付きミルドアルミニウムインサート

日本での購入は可能か

実はChamber Puttersは当初から日本・韓国市場をプライマリーターゲットとして開発が進められたブランドです。ぼくも実際に以前発売されたパターを所有しています。

公式Facebookページには日本語コンテンツも確認されており、日本市場とのつながりは維持されています。

ただし、Justice Mallet + A-LOCシステムの日本国内の正規代理店や販売チャネル、日本円での価格設定については、現時点で公式な情報は確認できていません

公式サイト(thechamberputter.com)での直販が主な購入ルートとなっているようです。

今後、購入可能ショップが出てくれば随時更新していきます。

ルール適合性 — レーザーは「練習専用」、ガイドプレートはラウンドでも使用可能

A-LOCシステムの購入を検討する際、気になるのがルール上の扱いですね。

結論から言うと、当然ながらA-LOCレーザーユニットは、競技ラウンド中の使用は不可です。

ゴルフ規則4.3では、ストローク中にアライメントを補助するトレーニングエイド(練習器具)や人工的な器具の使用を禁止しています。レーザー照準装置はこれに該当するため、月例や競技会はもちろん、公式なラウンドでは使えません。違反した場合は2打罰(マッチプレーではそのホールの負け)、繰り返すと失格となります。

まあ、それはそうですよね。

Chamber Puttersもこの点は織り込み済みで、A-LOCレーザーは公式に「practice sessions(プラクティス・セッション=練習用)」と位置づけて販売しているとのこと。マグネット着脱式の設計も、練習で使ってラウンド前に外すという運用を前提としたものです。

まあ、普段の練習ラウンドでは、実際のアドレスやアライメントのズレを可視化できるツールとして使用はしても問題ないので、個人的にはトレーニング用として非常に実用性が高さそうだなと思っています。

一方、10種類のアライメントガイドプレート(レーザーなしの視覚的ガイド)は、USGAの寸法規定を満たしていれば競技中も使用可能と考えられます。パターヘッドに取り付ける受動的なアライメント機能はルール上認められていて、トップラインのフェース上面から6.35mm(0.25インチ)を超えない範囲であれば適合とされています。

「パッティングはアライメントから始まる」

「All putts begin with alignment(すべてのパットはアライメントから始まる)」をブランドの核に据え、レーザーで自分のズレを「見える化」してからアライメントガイドで矯正するという一連のシステムを提案しています。

$700という価格はパターとしては高価格帯ですが、レーザーユニット2種+アライメントガイド10種+専用ツールがすべて含まれたシステム価格と考えると、単純なパター単体との比較は難しいところではありますね。

Odyssey共同創業者とLPGA殿堂入り6名の投資家という布陣が、今後どこまで市場に浸透するか。日本での今後の展開にも注目しておきたいブランドです。

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この記事を書いた人

まさ:ゴルフ歴30年、メーカー勤務10年以上のギア専門家。Trackman 4を用いた忖度なしの試打計測データを公開しています。YouTubeチャンネル「ゴルフ雑記帳」でも動画レビューを更新中!

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まさ
ゴルフメーカーとゴルフショップで合計15年間働いた経験を元にゴルフに関するギア(クラブや計測器など)をわかりやすく紹介しています。ベストスコアは69 ショップ勤務時代に、クラフトマンとして修理・カスタマイズ技術を習得。現在もクラブ修理全般こなすクラブマニア。 Twitter、インスタグラム、Youtubeと各種SNSも運営していますので、フォローよろしくお願いします。 プロフィールはこちら