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PING G740 アイアンは2026年4月発売か|ソール幅22%拡大+高初速化

PINGのやさしさ重視の大型キャビティアイアン「Gシリーズ」の最新モデル、G740アイアンが2026年春に発売されるとの情報です。

今作は海外では”Super Game Improvement”に分類されているアイアンカテゴリで、日本で言う所の飛び系アイアンです。

G740は2026年1月のPGA Show Demo Dayで実機が公開されています。

ちなみにGolf Digest 2026 Hot ListではGDスコア4.5を獲得し、同カテゴリで高ハンデ向けパフォーマンス Top 5に選出されている点にも注目です。

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G740の設計コンセプト|Arccosデータが変えたライ角

G740の設計で注目すべきポイントのひとつとして、標準ライ角を1°アップライトになった点があります。

PINGはデータ解析プラットフォームArccosの実打データを分析し、ハイハンディキャッパーの多くがスライスに悩んでいるという事実を設計に反映しています。標準ライ角をアップライトにすることで、フィッティングを受けなくてもスライス方向のミスを抑えやすいセッティングが最初から組み込まれた形です。データドリブンな設計を得意とするPINGらしいアプローチと言えます。

前モデルG730からの主な変更点

G740は前モデルG730(2024年発売)から、素材・構造・ウェイト配分を大幅に見直しています。

フェースの薄肉化と柔軟性向上

G730はハイパー17-4ステンレススチールのフレキシブルフェースで飛距離を伸ばしていましたが、G740ではフェースをさらに薄く柔軟に設計されているようです。

Golf Digestの製品説明では具体的な素材名は明示されていませんが、「薄くて柔軟なフェース」が3ピースバッジで支えられる構造になっており、フェースのたわみ量を増やすことでボールスピード向上を実現しているとのこと。

ヘッドの大型化

G730も十分大きなヘッドでしたが、G740ではさらに一回り大きくなっています。

PGA Show Demo Dayで実機を打ったPete Pappas氏(PGA)は、G730よりヒール-トゥが長くソールも広いこと、そして明らかにボールスピードが向上していることを報告しています。打ち出しとスピン特性はG730と大きく変わらない印象とのことです。

公式にはG440との比較値として「ソール幅22%ワイド、ブレード長3%ロング」が公表されています。G730はG440よりすでに大きかったので、G730→G740の差はこの数値よりは小さいはずですが、Pappas氏の所感からも実感できるレベルの変化はあるようです。

あと、トップブレードもけっこう厚いですね。

キャビティバッジの変更:PurFlex → 3ピースバッジ

G730ではPurFlexバッジがキャビティ背面に装着されていましたが、G740ではフルキャビティ風に変更されています。

薄くたわむフェースが生み出す振動を吸収し、インパクト時のサウンドとフィールを調整する機能は同じですが、構造が変わったことで打感の質は変化していると思われます。

ライ角の標準設定変更

G730は標準的なライ角設定でしたが、G740では標準で1°アップライトになっています(前述のArccosデータに基づく変更)。

その他の変更点

  • ホーゼル:短縮化により、同じく重量再配分に貢献
  • トップライン:G730より厚め
  • ソール構造:デュアルキャンバーを引き続き採用(形状は最適化)
  • 5〜6番¾インチのレングスプログレッションで高打ち出し+飛距離確保

G740のテクノロジー詳細

デュアルキャンバーソール

G740のワイドソールにはデュアルキャンバー構造が採用されています。

ソール幅を広げることで重心(CG)を低く・後方に配置し、フェース下部でのヒットでもボールスピードの低下を抑える設計です。デュアルキャンバー形状はターフ抜けにも貢献しており、入射時・脱出時の両方でソールがスムーズに動くよう設計されています。

ウェイト再配分の設計思想

G740ではフェース高を浅くし、ホーゼルを短縮することで余剰重量を生み出し、その重量をキャビティ背面の下部に集中配置しています。

これにより周辺重量配分(ペリメーターウェイティング)が増し、MOI(慣性モーメント)がさらに向上。ミスヒット時のボールスピード低下を最小限にとどめる構造です。

PING G740アイアンのスペック(判明分)

2026年3月時点で、PINGはG740の番手別詳細スペック(ロフト、ライ角、長さ、オフセット、バウンス)を公式サイトに掲載していません。現時点で判明している情報をまとめます。

  • カテゴリ:やさしさ重視の大型キャビティ(海外分類:Super Game Improvement)
  • フェース素材:未公表(G730はハイパー17-4 SS。薄く柔軟なフェース構造は継承)
  • ライ角:標準で1°アップライト設定(Blackカラーコード基準)
  • 番手構成:5〜9、PW、UW、50°、56°(G730と同構成の見込み)
  • シャフト:Accra iCWT 2.0-75i(グラファイト)が確認済み。スチール・グラファイトともに複数オプションが用意される見込み
  • 5〜6番レングスプログレッション:¾インチ

Golf Digestの掲載情報によると、7番ロフトは28°、PWは40°となっていました。

G730の7番が26.5°だったので、7番で反対に寝ている設定です。ただし、パワースペックロフトという設定で7番26.5°があるみたいなので、日本ではおそらくパワースペックが標準として登場しそうです。

G730アイアンとの比較(判明分)

項目G740(2026)G730(2024)
フェース薄肉フレキシブルフェース(素材未公表)ハイパー17-4 SS
キャビティバッジ3ピースバッジPurFlexバッジ
ソール構造デュアルキャンバー(より広い)デュアルキャンバー
ヘッドサイズブレード長・ソール幅ともに拡大ベース
フェース高浅い(重量再配分)標準
トップライン厚め標準
ライ角標準で1°アップライト標準
7番ロフト28°29°
PWロフト40°
米国価格(1本)$203約$187

ソール幅・ブレード長の数値比較はG440との対比で公表されていますが、G730との直接比較は公式には示されていません。

ただし、PGA ShowでのPappas氏のレポートでは「G730よりヒール-トゥが長く、ソールが広い」と明確に述べられています。

価格と発売時期

  • 米国$203/本(Golf Digest掲載情報)
  • 発売時期2026年春の予想
  • 日本:価格・発売日ともに未発表(2026年4月頃との予測あり)

2026年1月20日のPGA Show Demo Dayで実機が公開されており、米国での発売は間もなくと見られます。日本では4月頃の予想。

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この記事を書いた人

まさ:ゴルフ歴30年、メーカー勤務10年以上のギア専門家。Trackman 4を用いた忖度なしの試打計測データを公開しています。YouTubeチャンネル「ゴルフ雑記帳」でも動画レビューを更新中!

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まさ
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